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最初は好きだった人

もう、一年ほど通い続けてくれてる常連さん。これだけ何度も会っていると、そりゃあ仲良くはなる。

私が未経験でこの仕事を始めて、一番最初にリピーターになってくれた人。いやむしろ、リピーターというよりも、早々にいわゆる本指名のお客さんになってくれた人だった。

本指名というのは、「会ったことないけど写真を見て指名した」とか「お気に入りの子が休みだったから指名した」のような一時的なものではなく、「その子に会いたくて通ってる」という指名。(私の解釈ですが)そのお店での本命というか。イチオシというか。ホストやアイドルなんかでも、そのグループで一番好きな人のことを、担当とか言いますよね。

正直、他の人の話を聞いていても、新人フィルターがかかってる間って、条件が合えば、初期の頃のエース(たくさん指名して通ってくれる人)に恋してしまうことって、多いみたい。プライベートの自分と仕事中の自分を切り分けられず、公私混同しやすい時期なのかもね。


最初にリピーターになってくれ、一番長く安定して通ってくれている人でもある。私にセラピストとしての自信をくれた人。

だから感謝している。この人がいなければ、この仕事を続けられていなかった可能性だってある。不安だった私の心を一番最初に溶かしてくれた人。私にとっても、会うのが楽しみな、一番お気に入りのお客さんだった。

(この記事は、3215文字です。)


最初は好きだった


最初の数か月は「好きかも」って思っていた。実際、本人に対して言葉でも伝えていたかもしれない。「会えてうれしい、お客さんの中で一番好きかもー♡」とかね。「営業上手やなぁ」とか言われていた。

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