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未経験からコンサル転職するためのガイド

未経験からコンサルタントへの転職を考える際、選考過程では「コンサルティング職の適性」が重要なキーとなります。

この適性は主に「論理的思考力」と「コミュニケーション能力」に関連しており、書類選考(特に職務経歴書の書き方や内容)から始まり、面接や適性検査で評価されます。

選考を成功させるためには、自分のキャリアとコンサルティングへの志向に一貫性を持たせることが不可欠です。そのためには、コンサルティング業界や応募するコンサルティングファームについて情報収集する必要があります。良く整理された応募書類や深堀質問に対応できる論理的思考力、そして自分のコンサルティング適性を伝えるためのコミュニケーション力を磨く方法、そして転職のノウハウについての不安や疑問についてもお伝えしていきます。

コンサルタント転職を成功させる適性とは?

コンサルタントの役割は企業組織の経営課題を明確にし、問題解決を通じて最終的には「クライアントの生産性向上」を目指すものです。
未経験からの戦略・経営コンサルタントの中途採用において、書類選考が通過する可能性が一番高いのは当然ながら「ポテンシャル採用枠」です。ここで言うポテンシャルとは、主に論理的思考能力(ロジカルシンキング)とコミュニケーション能力の2つの要素から成り立ち、書類審査や面接などで候補者の「コンサルタント適性」を判断することとなります。

一部のコンサルティングファームや特定のポジションでは、特定の経験やバックグラウンドが必要とされることもあります。たとえば、金融機関向けのコンサルタントの場合、金融関連の職種経験が、人事コンサルタントの場合、人事領域での経験が重要視される傾向があります(ただし、これは絶対的な要件ではないことに留意してください)。

一部のコンサルティングファームは、ケース面接を通じて「コンサル適性」を評価することがあります。このケース面接では、回答そのものではなく、思考過程や柔軟性、深い洞察力などの「思考パターン」を評価の対象としています。
対策書やWEB上で様々な過去問が提供されていますが、単にこれらを暗記することだけではケース面接突破はできません。
この選考の真の目的は、コンサルタントとしての思考プロセスを評価することです。もし正解があるのであれば、それを覚えてしまえば問題ありません。しかし、実際のビジネスにおいては問題には一つの正解が存在せず、常にゼロベースからアプローチする必要があります。そのため、ケース面接では面接官との対話を通じて、候補者がどのように考えているのかを詳細に探求し、その論理的思考力を評価するのが狙いです。
ケース面接は「答えを出す」ことではなく、「コンサルタントとしての思考プロセス」を身につけるための訓練と評価ツールとして用いられます。コンサルティングプロジェクトにおいても、常に新たな視点から問題に取り組み、最適な解決策を導き出す能力が求められるため、この「コンサルタントの思考方法」が重要な評価指標とされています。

未経験転職が叶う条件はあるか?

未経験者がコンサルタントに転職するタイミングや条件について考えると、以下のポイントが重要です。

年齢
未経験からのコンサルタント転職において、年齢は一つのポイントです。
一般的に多くのファームで、20代から30代半ばが転職の主要なターゲット層とされております(実際に入社時の年齢を調べると25歳〜29歳までで過半数を超えます)。この年齢帯では、コンサルタントの役割を遂行するための柔軟性や成長ポテンシャルが評価されることが多いです。

40代以上の年齢で未経験からのコンサルタント転職を考える場合、その難易度が一段と高まります。コンサルタント業界ではこの年代になると、マネージャーやパートナークラスのポジションが多く、経営、事業売却、新規事業開発等の特別なスキルや経験がない場合は難しいと言わざるを得ません。

学歴と社歴
学歴や前職の社格は、コンサルタント転職において一定の重要性を持つことがありますが、必要必須条件ではありません。コンサルタントファームによって異なりますが、多くの場合、優れた論理的思考能力やコミュニケーションスキルを持つことがより重要とされています。
学歴や社歴は一つの要素として評価されますが、それだけで転職の成功が保証されるわけではありません(とはいえ偏差値が高い有名大学から大手企業に新卒で入った人材の転職実績が多いのもまた事実ではあります)。

職種別に見ると意外と営業経験をファーストキャリアで経験した方の成功実績が多い傾向があります。これは業務上、コンサルタントに必須とされる論理的思考能力やコミュニケーションスキルを用いた実務経験を積みやすいため未経験選考で優位に立ちやすいということが主な要因として考えられます。

総括すると、未経験者がコンサルタントに転職する際には年齢や学歴・社歴は一因ではありますが、より重要なのは論理的思考力やコミュニケーションスキルなどのコンサルタントとしての適性です。転職を検討する際には、自身の強みや志向を明確にし、それに合ったファームやポジションを選ぶことが重要です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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