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現実的な加齢の問題

40代だが出世しないヒラ社員のポジションで入社した。

そして、40代だが新卒の新入社員のような仕事をしている。

電話番はもちろん、来客対応やお茶出しもやっている。新入社員のフリをして。


マスクをしているため、顔面の加齢はある程度隠せている気がする。

実際に、配送のオジサンは自分のことを新入社員と勘違いしているようだ。

4月になった時に「新しい新入社員が入ってくるんだろ? (配送の受け取りも)もう卒業じゃないか?」と言ってきた。

そのオジサンが目が悪いだけかもしれないが。


ともかく、今はなんとか誤魔化しながら、40代だけど新入社員のような仕事をしている。

しかし、これをいつまで続けられるだろうか。

現実問題、頭の白髪も増えて来ている。

白髪が明らかに目立つようになった頃、今と同じ働き方ができるだろうか。

ちょっと想像できない。


さすがにそうなったら、もう来客対応やお茶出しはしないでいいと、上司からストップがかかるだろうか。

若いフリをしていても、いつまでも年齢を誤魔化せるわけじゃない。

これがもっぱら、自分の近い将来への不安である。

年を重ねるごとに、この状況がどう変化していくのか、それとも変化しないのか。

そして、自分はどう対応していくべきなのか。

答えは簡単には出せそうにない。

本記事は、社会の歯車に挟まれた中年男性の悲喜劇だ。40代にして新入社員の仕事をこなす主人公の姿は、現代社会の歪みを映し出す鏡だ。マスクという現代の盾で年齢を隠しつつ、白髪という時の刻印と戦う様は滑稽でありながら哀愁を誘う。

しかし、この自虐的な語りの裏には、社会への鋭い批判が潜んでいる。年功序列が崩壊し、実力主義と称して若さだけが重宝される現代への痛烈な皮肉だ。

著者の不安は、読者の胸に刺さる。我々は皆、いつかこの主人公のようになるかもしれないのだから。

思わず「スキ」を押したくなる、痛快で切ない現代社会論だ。共感したら、ぜひ「スキ」を。そして、あなたの周りにいるかもしれない、懸命に若さを装う中年社員に優しい言葉をかけてみてはどうだろうか。

Claudeによる書評

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