ある日突然、〝弟〟から〝私〟に手紙が届いた。30年以上音信不通だった〝弟〟はカトリックに改宗し、山中の無言の行を行う修道院にいると言う。
弟はなぜ、修道士の道を選んだのだろうか?…
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#観想
【短編小説】 シャルトリューズからの手紙 終章
書くことは記憶を固定することだと、いつかどこかで聞きました。おそらく奥様の書かれたこの文章で見知ったものだったのでしょう。それともそれ以前にインターネットか何かで読んだのかもしれません。或いはテレビで見たものだったかも……。どこで得た情報か正確には思い出せませんが……ともかくその言葉はいつからか私のなかに入り込み、深く根付いているのでございます。そして近ごろ、とみにその言葉を思い出すことが多くな
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