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【短歌】蝶が去った日・3首

深見萩緒

雨の空どこか遠くを飛んでいる命は春の風より強く

目覚ましの音もなくして目を覚まし世界へいづる六つ脚のきみ

憎らしく愛しいものの去りしのち残るさびしさ　春の訪れ

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