見出し画像

ヴェトナムからの留学生ジャンさん「青森の魅力を世界に伝えたい」

はじめまして!AGAPのブランディング班のジャンです。出身はベトナムです。今は日本の青森中央学院大学に2年間留学しています。

1-子供時代~高校時代

自分の情熱と将来の夢を見つけるのは難しい!

武道、バスケットボール、バレエ、ギター、バドミントン、絵、水泳など、私は家族からたくさんの習い事を勉強させていもらいました。いろいろなことを学び、体験してきましたが、どうも私には熱中できるものがありませんでした。母はよく「何でも無難にこなすけど上手でもない」と言っていました。今でも、私はまだ自分の情熱と将来の仕事を見つけるのは難しいと思っています。

目に見えないプレッシャー!ベトナムでの学生生活

小学生時代、私は課外活動だけでなく、絵本の読み聞かせや芸術活動に熱心に参加し、学業にも力を注ぎました。ベトナムでは学業成績を非常に重要視されます。私の友人のほとんどは家庭教師の授業を受け、学校で習うすべての科目をすべて学ぶために最善を尽くさなければなりません。(中学校では約13科目あり、良い成績を収めたければ、その13科目すべてにおいて優秀でなければならないのです)。目に見えないプレッシャーの中で、私たちは試験で良い結果を出し、良い生徒となり、親や家族の良い子供となるよう対処しなければならないのです。

「実践的な経験が新しい知識をもたらす」

私の家族はお金持ちではないが、幼い頃から、国内外へ行く機会がありました。両親は、単なる理論から来るものよりも、実践的な経験が新しい知識をもたらしてくれると信じていたからです。

初めて親と離れて叔母と行った最南端の旅(3歳)

家族からのプレッシャーはあまりありませんでしたが、高校もほぼ全課程を修了し、4年で日本の大学学部への留学のための奨学金を得ることができました。それから、日本に留学して自立した生活が始まったのです!

2-大学時代

私は一人っ子です。幼い頃から両親の愛情に包まれていたので、私がしなければならないことは他の多くのベトナムの子供たちと同じく

  • 学校でうまくやること

  • 試験でよい結果を出し、県内トップの高校に合格すること

です。日常の家事は料理や洗濯などをする必要はありません。多くの生徒が毎日、親に送迎をしてもらっていました。学校から帰るとご飯がもうあって、帰ってきたらテーブルに座ってご飯を食べればいい。

そんな環境が一般的なので、私が一人で留学することになった時、周りの人から「なんで親は一人っ子で留学させるんだ」と言われていました。しかし両親は「自分の将来のため、自分で決めてチャンスをつかめ」と言うだけです。もちろん両親も心配はしていますが、私が外国で一人でも生活できると信じてくれているんだと感じます。

日本を選んだ理由

ベトナムでは、子どもたちは幼い頃から、国語と同時に英語を学ばされます。私は中学からずっと英語を学んでいました。そのため、大学になって突然日本に留学することを決めたので「英語の勉強を進めてきたことを後悔しないか」とよく聞かれました。

しかし、現在はグローバル社会です。私も両親も、英語はすでに世界共通のコミュニケーション手段なので今後は第2、第3言語を学ぶ必要があるのではないかと考えているのです。アジアの経済大国である日本は、私たちの国にも近く、文化も人も似ている。そして何より、日本とベトナムは強い絆で結ばれていますし、私も日本語には特別な思い入れがあり、ぺらぺらに話せるようになりたいと思っています。

日本語をしっかり学びたいなら、日本語が完全に通じる環境で生活し、経験し働くことに勝るものはない、と思い英語ではなく100%日本語の大学を選び、日本語学校を通さずに直接大学に入りました。

当初は日本に留学する予定がなかったので本格的に勉強を始める時期は同級生より遅かったこともあり、周りと比べると日本語は全然得意ではありません。最初は帰国する可能性もあると考えていましたが、 結局のところ、私は故郷から遠く離れたところにいる留学生なのです。

もし海外に留学したいなどやりたいことがあれば、周りの人に影響せずに必ず最後までやるべきだと私は考えています。親に気兼ねすることなく、自己責任で毎日を管理し、生活をすることができるのです。それだけでなく、私はアルバイトをして日本語を上達させ、人生における教訓を積み重ね、家族の経済的負担を一部軽減することができたのです。

AGAPに参加した理由

日本に来る留学生として、交流したい、学びたいという思いがあります。
日本語がほとんどできない1年生の頃から学校の内外で積極的に様々な活動に参加してきました。たくさんボランティアや課外活動に参加することで、2021年度の青森サポーター事業認定に留学生の代表を交付されました。大変なこともありますが、新しい貴重な経験をするために、あらゆる機会をとらえて、世界を開拓し、経験しすれば必ず何が役に立つかを学べる事を実感しました。

大学4年間の留学先が青森だと話す時に必ず「青森は北海道のすぐ下にある土地の県です」と言わなければなりませんでした。ほとんどの人は青森のことを知らないし、実際、私も青森に来る前は青森のことを何も知りませんでした。しかし、1年近く青森で暮らし、学び、人と自然の温かさに包まれた今、この地を選んだことは間違っていなかったと思うようになりました。青森には、リンゴだけでなく多くの魅力的なものがあるのです。AGAPに来た最大の理由は、何も言わなくても青森の魅力を多くの人が知っている。そんな地域になってもらいたいと思ったからです。

また、AGAPに来たことで、日本語の能力を高めたい、英語の能力を失いたくない、そして、日本人の仕事のやり方や考え方を少しでも理解したいという思いもあります。

Travel broadens the mindー旅は人を成長させるー

どんな出会いも人であり、それぞれの人生の中で出会わなければならないもの、経験しなければならないものであり、その経験から教訓を導き出すことができると私は考えています。私の国にも「Travel broadens the mind」という言葉があります。旅は人の心の幅を広げ、成長させてくれます。今後も外に出て世界を探検する機会があれば、迷わずそれを選ぼうと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。




この記事が参加している募集

#自己紹介

231,316件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?