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50代でも生える!原因を理解して始める3つの正しい薄毛対策

若々しくかっこいい50代でありたいと願いながらも、密かに抜け毛が気になってきた、地肌が透けて見えるようになってしまったと悩んでいる方は多いのではないでしょうか。せめて仕事を引退するまではフサフサな髪を維持出来たら嬉しいですよね。

大手育毛サロンのアンケート結果では、50代男性の53.4%、半数以上の人が「脱毛が進んでいると感じる」と回答しており、多くの50代が髪の毛の悩みを持っていることが分かります。

年齢に関わらず、男性が薄毛になる原因はAGA(男性型脱毛症)です。AGAの厄介なところは、正しい対策を行わなければ薄毛がどんどん進行してしまうという点です。

多くの人はどんな対策を行えばよいかわからず、育毛剤やシャンプーを試してしがいがちです。しかし、AGAにとってベストな対策は、プロペシアなど薬による治療です。

とは言っても、薬と聞くと副作用や治療費が心配になります。また、他に常用している薬がある場合、併用禁忌の面が気になる人もいるかもしれません。

ここでは、50代男性の薄毛事情について説明するとともに、薄毛の原因であるAGAについて、また薬による治療の効果やデメリットについても詳しく解説します。

目次 [非表示]

50代男性の薄毛事情

50代男性のどれぐらいの人が薄毛を実感しているのか、どんな対策をしているのかを説明します。

50代男性の53.4%が薄毛を実感している

以下は育毛サロン大手のリーブ21が、2013年に行ったアンケート結果をまとめた表です。10代~60代の男性に対し「あなたは頭髪について「薄毛」や「脱毛」が進んでいると思いますか?」という質問をして、「ひどく進んでいる」「進んでいる」「やや進んでいる」と回答した人を「薄毛が進んでいると感じている人」として割合を出し、人口統計から人数を算出しています。

参照元:https://www.reve21.co.jp/files/2013/10/73d1dbbbd47e1ae3b9fdadc31b4b71c4.pdf

ご覧いただいたとおり、50代男性の53.4%、半数以上となる約400万人が脱毛や「薄毛が進行している」と感じています。

50代男性の59.5%がなにかしらの薄毛対策を行っている

続いて、50代男性が行っている薄毛対策について見てみましょう。

以下の表は、リクルートのBeauty総研が2014年1月に行った「薄毛に関する意識調査」の中から、何らかの薄毛対策を行っている人の割合を年代別にまとめたものです。

参照元:https://hba.beauty.hotpepper.jp/wp/wp-content/uploads/2014/12/usuge201401.pdf

30代をピークに40代以降は対策を行う人の割合が減少しています。これは年齢的に、見た目へのこだわりが低下することが影響しているのではないかと推測されます。

しかし、50代でも59.5%と約6割の人がなんらかの薄毛対策を行っていることがわかります。

では、50代男性はどのような薄毛対策を行っているのかを見てみましょう。以下の表は、実際に行っている薄毛対策を年代別に表にまとめたものです。

引用:https://hba.beauty.hotpepper.jp/wp/wp-content/uploads/2014/12/usuge201401.pdf

ご覧のとおり「市販の育毛エッセンス等」が28.8%、「シャンプー・トリートメント」が16.2%と、この2つで45.0%と半数近くを占めています。しかし、育毛剤やシャンプーは薄毛予防として行う分にはかまいませんが、すでにAGAが発症し薄毛が進行してしまっている場合の対策としてはおすすめしません。

また、5位にランクインしている「道具を使ってマッサージ」も、頭皮をマッサージするクシなどが販売されていますが、AGAが原因の薄毛には効果は期待できません。

市販の医薬品の他、薬の個人輸入利用者も増加

特に注目していただきたいのが、50代は「市販薬・漢方」による対策を行う割合が全年代で最も高く(10.0%)なっている点と、他の年代では見られなかった「個人取り寄せの薬・漢方」による対策を行っている人が4.2%存在するという点です。

「市販薬・漢方」が何の薬かは書かれていませんが、恐らくはリアップなどミノキシジルを配合した発毛剤ではないかと思われます。

また、「個人取り寄せの薬・漢方」は海外の医薬品を個人輸入する、いわゆる「薬の個人輸入」ではないかと推測します。

AGAにはプロペシアやミノキシジルといった医薬品が効果的です。これらの薬は日本国内のAGA治療のクリニックでも処方していますが、海外の薬を個人輸入するという方法もあります。

医薬品を使った薄毛対策は、育毛剤やシャンプーなどと比べて費用がかかり、副作用のリスクもあります。それでも年齢が高くなるにつれてそのような対策を行う割合が増えることから、薄毛の進行がより進んでしまっている状況が想像できます。

50代で薄毛になる原因はAGA(男性型脱毛症)

50代に限った話ではありませんが、男性の薄毛原因はほとんどがAGA(男性型脱毛症)です。ここでは、AGAとはなにか、AGAで薄毛になる仕組みについて詳しく解説します。

AGAとは

AGA(Androgenetic Alopeciaの略)とは男性型脱毛症の事で、男性ホルモンの影響で前頭部や頭頂部が薄くなっていく症状です。

AGAは進行性であり、発症すると薄毛はどんどん進行します。薄くなり始める部分は人によって異なり、主に以下の3パターンがあります。

  • M字・生え際部分から薄くなるパターン(M型)

  • 前頭部から薄くなるパターン(U型)

  • 頭頂部から薄くなるパターン(O型)

以下の図はAGAが原因の薄毛の進行パターンです。どこから薄くなり始めたとしても、最終的にはAGAの影響を受けない側頭部と後頭部の髪の毛を残し、ツルツルのハゲ頭になります。

壮年性脱毛症は言葉が違うだけで同じ症状

市販の育毛剤の説明書きを見ていると、「壮年性脱毛症に有効」などと書かれていることもありますが、壮年性脱毛症もAGAの一種と言えます。壮年期に現れたAGAのことを壮年性脱毛症と呼んでおり、症状はAGAと同じです。ちなみに、10代20代30代のAGAは若年性脱毛症と呼ばれます。

AGAで薄毛になる仕組み

AGAで薄毛になる理由は、ヘアサイクルが乱れて髪の毛が成長する期間が短くなってしまうことにあります。

髪の毛は生えてから抜けるまで、成長期→退行期→休止期という周期を繰り返します。これをヘアサイクルと呼びます。正常なヘアサイクルの周期は2年~6年で1周し、この期間に髪の毛は太く長く成長します。このヘアサイクルは一生のうちに40~50回程度繰り返します。

以下はヘアサイクルについてわかりやすく図にしたものです。

しかし、AGAの人のヘアサイクルは正常な人と比べて大きく違います。

本来髪の毛は成長期間の2年~6年で太く長く成長するのですが、AGAの人はこの成長期間が数ヶ月~1年と極端に短くなります。そのため髪の毛が十分に成長しない内に退行期、休止期と進んで抜けてしまいます。

結果的に、生えている髪は細く短いうぶ毛が多くなって髪全体のボリュームがなくなり抜ける本数も増えて地肌が透けて見える状態になるのです。

ヘアサイクルが乱れる原因はDHT

AGAの人はなぜヘアサイクルが乱れ髪の毛が十分に成長しないのか、その原因は男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)にあります。

男性ホルモンとは、ヒゲや体毛の成長、がっしりとした男らしい体格を形成する要素です。男性ホルモンは95%をテストステロンが占めています。そのテストステロンが5α-リダクターゼという酵素と結びつくことによって生成されるのがDHTです。

DHTは毛母細胞内の男性ホルモン受容体(レセプター)と結合して、毛母細胞の細胞分裂を抑制(成長をストップ)します。その結果、ヘアサイクルが極端に短くなり薄毛になります。

ちなみにAGAの人でも後頭部や側頭部は髪がフサフサです。この理由は後頭部の毛乳頭細胞には男性ホルモン受容体(レセプター)がなく、そのためDHTが髪の成長をストップさせることがないためです。

シャンプーによる薄毛対策

育毛シャンプーと称されるシャンプーが売られていることから、使用すれば薄毛を解消し発毛させることが出来ると思っている人も多いと思います。スーパーやネット通販でも手軽に購入できることから、薄毛や抜け毛が気になりだしてから最初に始める人が多い薄毛対策です。

しかし、実際の効果はどうなのでしょうか。以下で詳しく説明していきます。

市販されているシャンプーに発毛効果はない

シャンプーには発毛効果のある成分は含まれていません。そのため、発毛目的で高価なシャンプーを購入しても期待通りの効果を得ることはできません。

AGAが原因の薄毛に対して、発毛効果のある有効成分とは医薬品であるフィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルといった成分です。シャンプーはあくまでも頭皮環境を整えるためのものと理解して使用しましょう。

しかし、以下のような理由であれば、適切なシャンプーを選んで使用することは推奨します。

  • 頭皮環境を整えての抜け毛予防

  • 頭皮環境を整え、AGA治療の本来の効果を引き出す

治療の補助として正しいシャンプーを心がける

前述した通り、薄毛や抜け毛の予防、また治療の補助として正しいシャンプーを心がけることは大切です。以下ではシャンプーの選び方と正しいシャンプーの仕方、シャンプー後の髪の乾かし方について詳しく解説します。

自分にあったシャンプーを選ぶ

まず、自分の頭皮に合ったシャンプーを選ぶことが最も大切です。皮脂が多めの人や乾燥気味の人など、頭皮のタイプは人それぞれ異なります。

AGAの人は男性ホルモンの一種DHTが皮脂腺を刺激し、分泌される皮脂の量が増えていきます。このような人が洗浄力の低いシャンプーを使用していると、十分に皮脂が洗い落とせず頭皮環境が悪化し、炎症などを招く恐れがあります。よって、皮脂量の気になる人は、皮脂はもちろん、整髪料やワックスも洗い落とせる清浄力の高いシャンプーを使用すると良いでしょう。

また、逆に乾燥肌の人が洗浄力の高いシャンプーを使うと、皮脂を必要以上に除去してしまい乾燥肌の悪化を招く可能性があります。

シャンプーの洗浄成分や洗浄力は以下の3つに分けることができます。自分の肌質に合ったシャンプーを選ぶ際の参考にしてください。

アミノ酸系(AGAにおススメ)

皮膚と同じ弱酸性のため髪や頭皮に与える刺激が少ないこと、天然成分のため安全性が高いこと、敏感肌や乾燥の人に向いていることが特徴です。また、保湿性が高くパサつきにくく刺激が弱いので、アレルギーや炎症が起こりにくい特徴もあります。

しかし、洗浄力が弱く皮脂や整髪料をしっかり落としづらく、価格はやや高めとなります。

高級アルコール系

ドラッグストアなどで安価で手に入り、少量でも泡立ちが良く、洗浄成分の中では最も洗浄力が強い性質を持ちます。そのため、さっぱりとした洗い上がりで爽快感を得ることができます。

その反面、皮脂を必要以上に洗い落とすおそれがあるため乾燥肌の人には向かないことや、エタノールなどの刺激の強い成分が含まれているため敏感肌の人には向かない特徴もあります。

石けん系

洗浄力がやや高めで、皮脂をある程度残してしっかり洗えます。整髪料やワックスなどをしっかり洗い落とせること、生分解性が優れているため環境に優しいことが特徴です。

ただし、弱アルカリ性のため頭皮や髪と相性が悪く、洗いあがりがゴワゴワしたりきしんだりするので、シャンプー後に酸性のコンディショナーでケアをする必要があります。また、シャンプー後のすすぎが足りないと、石鹸カスが残り肌のトラブルの原因になることがあります。

シャンプーは1日1回夜に行う

シャンプーのしすぎは脱毛症のリスクを高めてしまうので、1日1回にしましょう。シャンプーをしすぎて頭皮の皮脂が少ない状態が続くと、体は頭皮を守ろうとして過剰に皮脂を分泌しようとします。過剰な皮脂の分泌により脱毛症を引き起こしてしまう可能性があるので注意が必要です。

また、シャンプーを朝だけするのはおススメしません。頭皮が汚れた状態で寝ると頭皮環境の悪化はもちろん、枕に付着した汚れが顔に付き肌トラブルを起こしかねないからです。

そして、朝は忙しい時間帯でもあるのでシャンプーの時間が短くなったり、すすぎが不十分でシャンプー剤が頭皮から落ち切らない可能性もあります。さらに、頭皮が生乾きのままなら菌の繁殖も招いてしまいます。これらはすべて頭皮環境が悪化する原因となります。シャンプーは夜の1回だけにしておきましょう。

正しくシャンプーするためのポイント

シャンプー前に35℃前後のぬるま湯で、整髪料や頭皮の汚れなどをすすぐことで、シャンプー剤の泡立ちが良くなり、整髪料や頭皮の汚れが落としやすくなります。すすぎ時間は3分程度が理想で、ぬるま湯がおススメです。すすぐライン(線)を自分なりに決めることですすぎ残しがなくなります。

そして、シャンプー剤はいきなり頭皮につけず、手の平で泡立ててから洗い始めましょう。すすぎと同じように、シャンプーも洗うライン(線)を自分なりに決めることで洗い残しがなくなります。強すぎず弱すぎず適度な力加減で、指の腹を使い血行を良くするマッサージ効果も意識しましょう。

すすぎは、シャンプー前のすすぎの倍くらいの時間をかけてください。泡が消えてもシャンプーは残っているので、ぬるま湯で5分程度行うのが理想です。すすぐラインを自分なりに決めて、完全に頭皮のヌルヌルが消えてきしむくらいまですすぎましょう。

また髪の毛を根本からしっかり乾かすことも、薄毛対策には重要です。

育毛剤による薄毛対策

シャンプー同様、50代男性の多くが薄毛対策として行っているのが育毛剤による対策です。ドラッグストアや通販で気軽に購入できるため、初めて行う対策として始める人も多いと思います。

しかし、すでにAGAが進行し薄毛になってしまっている方にはおススメできない対策です。その理由について詳しく説明します。

薄毛の原因であるAGAの改善に期待が出来ない

育毛剤はあくまでも薄毛の予防対策、また現状維持を考えている人が使用するものです。AGAで薄毛が進行していて「今よりも増やしたい」と考えている人が育毛剤を使っても期待通りの効果は得られませんので注意しましょう。

以下の画像は、日本皮膚科学会のガイドラインにおける、主な育毛剤成分の推奨レベルです。

出典:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

育毛剤として主に使用される成分のうち「アデノシン」のみ、推奨度Bの評価をされていますが、その他の成分についてはすべてC1評価となっています。

  • B・・・行うよう勧める

  • C1・・・行ってもよい

他にA評価を得ている対策がありますので、あえて育毛剤を選択する必要はないといえます。ガイドラインでA評価を得ている対策については後ほど詳しく解説します。

使用中もAGAは進行するため時間とお金が無駄になる

育毛剤の成分にはAGAの進行を防ぐ成分は含まれていません。そのため、育毛剤を使い続けている間も薄毛は進行します。

AGAは一度発症してしまうと完治できません。しかし、原因物質であるDHTの発生を阻害して進行を遅延する方法はあります。それはプロペシア(フィナステリド)という内服薬を飲むことです。

育毛剤ではなく発毛剤なら効果はある

育毛剤と発毛剤は同じものだと思われがちですが、有効成分の異なる別物であり、発毛剤の使用はAGAに対して有効な対策といえます。以下は育毛剤と発毛剤の違いです。

  • 発毛剤…有効成分がミノキシジル。医薬品であり発毛効果がある

  • 育毛剤…ミノキシジルが含まれていない。医薬部外品や化粧品という扱い

発毛効果のある「ミノキシジル」については後述しますが、元々は高血圧の血管拡張薬として開発された成分です。発毛効果がある副作用が発見されたため、現在は発毛薬の成分として使われています。

ドラッグストアでも購入できるミノキシジル配合の発毛剤としては、リアップX5プラスやメディカルミノキ5といった商品があります。育毛剤ではなく、ミノキシジルが配合されたこれらの発毛剤を選ぶようにしましょう。

ドラッグストアや通販で購入できる、ミノキシジル配合の発毛剤としては以下の商品があります。

  • リアップX5プラス

  • 【スカルプD】メディカルミノキ5

  • リグロEX5

50代におすすめの薄毛対策

50代の薄毛対策におすすめの方法は以下の3つです。

  • AGA治療専門クリニックでの薬治療

  • 自毛植毛

  • カツラ・ウィッグ・増毛

それぞれの対策について、以下で詳しく説明します。

薬による治療

薬によるAGA治療とは、AGAの進行を遅延させたり、発毛を促す効果のある内服薬を使った薄毛対策が薬によるAGA治療です。現在最も期待できる薄毛対策と言えます。

AGA治療に使われる薬は、主に以下の3種類があります。

  • プロペシア(フィナステリド)

  • ザガーロ(デュタステリド)

  • ミノキシジル

日本皮膚科学会ガイドラインで推奨されている

1900年に設立され、皮膚科学に関する研究を重ねてきた日本皮膚科学会が提出した「男性型脱毛症診療ガイドライン」という資料があります。

ガイドラインでは、AGA治療薬や育毛剤等に含まれる成分や薄毛治療法を以下のとおり「A~Dの推奨度」に分類して評価しています。

  • A・・・行うよう強く勧める

  • B・・・行うよう勧める

  • C1・・・行ってもよい

  • C2・・・行わないほうがよい

  • D・・・行うべきではない

以下の画像は、ガイドラインの一部を抜粋し、AGA治療薬の成分の箇所を赤線で囲ったものです。

出典:出典:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

ご覧のとおり、その中で最高評価の「ランクA」を獲得したのは、ミノキシジルとフィナステリド(プロペシア)、デュタステリドのみです。1980年代から薄毛治療薬として使われ続け、今でも多くの薄毛治療に用いられて結果を出しているという点で考えると納得の評価だといえます。

AGA治療はこんな人におすすめ

自毛で増やしたい人

薬による治療では自毛を太く長く成長させて量を増やすので、自然なかたちで透け感を解消してくれます。

カツラやウィッグ、増毛はあくまでも人工の髪の毛で薄毛を隠す方法です。またカツラなどは見た目が大きく変わるので、ある日突然見た目が変化することで周囲から驚かれてしまうことも考えられます。

手間をかけずに発毛したい人

面倒で手間のかかる薄毛対策は長続きしませんが、薬によるAGA治療は1日1回薬を服用するだけなので、無理なく継続することが出来ます。

薄毛は短期間で改善されるものではありません。効果を出すためには長い期間対策を継続する必要があります。

筆者もフィナステリドとミノキシジルを服用していますが、朝1錠ずつ飲むだけなのでストレスを感じることなく治療ができています。

毎月の費用を抑えて発毛したい人

薬による治療は保険適用外となります。治療費は全額自己負担です。しかしそう聞くと高そうに聞こえますがAGAの進行を遅延させるフィナステリドだけであれば1ヶ月3,000円程度で処方してくれるクリニックもあります。

また、発毛効果のあるミノキシジルを併用した場合も月15,000円程度で治療が出来ます。ミノキシジルは飲み続ける必要はなく、満足できるくらい発毛したらフィナステリドだけにして費用を節約することも可能です。

※AGA治療は保険適用外となり、クリニックによって治療費(薬代)が異なります。

デメリット

高い効果が期待できる薬による治療ですが、投薬である以上デメリットも存在します。以下では具体的なデメリットを説明していきます。

副作用のリスクがある

プロペシア(フィナステリド)、ザガーロ(デュタステリド)、ミノキシジルなどのAGA治療薬は医薬品である以上、副作用があります。

発毛まで時間がかかる

個人差はありますが、見た目の変化を実感するまで最低でも6ヶ月程度は必要です。

AGA治療薬は服用を始めたからといってすぐに髪が増えるものではありません。AGA治療薬は乱れたヘアサイクルを正常に戻し、髪の毛が長く太く成長する手助けをする薬です。

髪の毛が成長する速度は1日約0.4mmと言われ1ヶ月でおよそ12mmです。

永続的に治療費がかかる

効果を得られるのはAGA治療薬を服用している間です。満足できるくらい発毛したからと言って薬の服用を中止してしまえば、再びAGAは進行して薄毛に戻ってしまいます。

そのため、発毛した状態を維持したいのであれば薬を飲み続ける必要があります。

薬の併用禁忌

50代となると常用薬がある人もいることでしょう。また年齢に関わらず風邪や頭痛などの薬を飲む機会は意外と多いものです。そこで気になってくるのがAGA治療薬の「飲み合わせ禁止薬(併用禁忌)」についてだと思います。

以下では、AGA治療の主要となる薬、プロペシア(フィナステリド)とミノキシジル、それぞれの飲み合わせ禁止薬をまとめました。

プロペシア(フィナステリド)の飲み合わせ禁止薬

プロペシアにはメーカーが確認している使用禁忌はありません。

プロペシアの添付文書にも併用禁忌については記載されていません。

プロペシアの添付文書はコチラ

筆者も病院で風邪薬を処方してもらう際など、医師に「フィナステリドとミノキシジルを服用しています」と必ず伝えていますが、「それらとの併用は問題ありませんよ」と言ってもらっています。

ただし、プロペシアには影響がなくても、処方される薬が悪影響を受ける可能性は否定できません。薬を処方してもらう際には、病院の先生に申告することをおススメします。

その際は、「プロペシア、ザガーロ」といった商品名でも良いですが、成分名である「フィナステリド、デュタステリド」と伝えると良いでしょう。

また、同じくAGA治療薬である「ミノキシジル」との併用は特に問題ありません。

ミノキシジルの飲み合わせ禁止薬

高血圧の薬を飲んでいる人は注意が必要です。

高血圧を治療している人はすでに降圧剤を服用している場合がありますが、併用することで急激な血圧低下の可能性があります。それにより、不整脈や動悸、めまいなどが起こりやすくなります。また、治療を受けていないが高血圧気味という人も要注意です。必ず医師にミノキシジルを使用していることを伝え相談しましょう。

自毛植毛

自毛植とは自分の髪の毛を植毛し髪の毛を増やす方法です。AGAの影響を受けていない後頭部や側頭部から髪の毛を採取して、薄毛が気になる部分に植毛する外科治療となります。以下の日本皮膚科学会のガイドラインでも、Bランク(行うよう勧める)の評価を得ています。

出典:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

自毛植毛はこんな人におすすめ

M字や生え際を増やしたい人

M字や生え際は人目につきやすい部分なので早くなんとかしたいという人も多いでしょう。しかし、薬による治療による効果が出るまで時間がかかる部分です。また長く薬による治療を続けても満足のいく効果が得られないケースもあります。その点、自毛植毛はM字や生え際でもほぼ確実に増やすことが出来ます。

薬の副作用が心配な人

投薬での治療にやはり副作用はつきものですが、自毛植毛では薬を服用しないので副作用の心配はありません。

薄毛がかなり進行している人

乱れたヘアサイクルは改善していくAGA治療は、すぐに効果がでるわけではありません。薄毛は進行が進んでいるほど改善に時間がかかるものです。その点、自毛植毛は薄毛の進行状況に関わらず髪の毛を増やすことが出来ます。

デメリット

以下、自毛植毛のデメリットについて説明します。

植毛できる量に限りがある

植毛する毛根は後頭部から採取します。大量に採取してしまうと後頭部が薄くなってしまいます。採取できる数には限りがあるので、頭部全体を十分な密度でカバーすることは難しいでしょう。M字や生え際など、特に気になる部分にピンポイントで植毛することをおすすめします。

手術後のダウンタイムがある

皮膚をメスで切り取るFUT法(ストリップ法)は、後頭部の皮膚をメスで切り取るため傷口が回復するまでの期間(ダウンタイム)が必要になります。

また、メスを使用しないFUE法という方法では、採取する際に後頭部の毛を刈り上げるため、刈り上げ部分の髪の毛が他の部分と同じ長さになるまでにも数ヶ月必要になります。

手術費用が高額

自毛植毛の費用は量にもよりますが安くはありません。例えばM字や生え際への植毛だとしても100万円~150万円程度が必要になることがあります。

薬による治療のようにランニングコストはかかりませんが、一度にまとまった費用が必要になります。

カツラ・ウィッグ・増毛

カツラ・ウィッグ・増毛はすぐに髪の毛を増やしたい、薄毛を隠したい方におすすめです。

AGA治療による自毛での改善を期待できなかったら最終手段として検討してもよいでしょう。

こんな人におすすめ

今すぐ確実に薄毛を隠したい人

装着することですぐに薄毛を隠すことが出来ます。同窓会や特別なイベントがありフサフサ頭で出席したいといった方などにおすすめです。

AGAがかなり進行し薄毛の範囲が広い人

カツラ等であれば薄毛が広範囲に広がっていても隠すことが出来ます。自毛植毛の場合は増やせる量に限りがありますが、カツラ等であれば希望に応じた量に調整することが出来ます。

デメリット

手早く薄毛を隠すことができるカツラ・ウィッグ・増毛ですが、デメリットもあるので説明します。

自毛が増えるわけではない

カツラ等は人工の毛を使用しています。あくまでも薄毛を隠す方法であり、根本的な薄毛対策ではありません。また、カツラ等を着脱する手間はもちろん、自毛に取り付けるタイプの増毛も、自毛の伸びに合わせて定期的なメンテナンスが必要となります。

購入費用、メンテナンス費用、買い替え費用が必要

カツラ・ウィッグ・増毛は、購入時の初期費用に加えてメンテナンス費用も必要です。また使用していれば日常生活でダメージを受け、破けるなどして修理や買い替えも必要になります。カツラ・ウィッグ・増毛は、初期費用だけでなくランニングコストが必要と言えます。

定期的なメンテナンスが必須

カツラ・ウィッグは使用することで汚れも付着します。それにより、ブラッシング、シャンプー、乾燥などのメンテナンスは日常的に必要となります。また、自毛に取り付けるタイプの増毛も、自毛の伸びに合わせて定期的なメンテナンスが必要となります。

まとめ

50代男性の薄毛対策、そして正しい薄毛対策について解説しました。

男性が薄毛になる原因はAGAです。間違った対策をしていると進行性のAGAはどんどん進行してしまいます。

しかし、正しい対策を行えば今よりも髪の毛を増やすことも、AGAの進行を止めることも可能です。髪の毛がふさふさでかっこいい50代でいることも可能なのです。

まずは薬による治療がどのようなものなのか、専門のドクターに話を聞いてみることがおススメです。

現在は各地にAGA治療を専門に行っているクリニックがあります。そのほとんどは、初回の相談であるカウンセリングを無料で行っているので、薄毛が気になる人は一度相談してみるとよいでしょう。

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