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常連さんに気づかれる、片付けの効果的なエリア

5年以上愛されるあなたのお店。
「片付けないと…」と思う場所はどこですか?

今、頭に浮かんだ場所は、誰の目線でしょうか?
スタッフだけが使う場所なら、スタッフ満足や作業効率が上がる場所ですね。
お店にとって、その部分の片付けももちろん大事です。
しかし、もう一つ忘れてならないのが、お客様の目線。
ここは、売上に直結する部分でもあります。

話はそれますが、片付けが苦手な人は小さな範囲からはじめ、成功体験を積み、大きな部分に取り掛かるのがいいと言われます。
引出しや靴箱など範囲の狭いところから取り掛かる方法です。
いきなりクローゼットや物置から取り掛かると、収拾がつかずより片付けが苦手になるからです。

お店も成功体験を積むのは同じ。
でも、私はよりお客様に気づかれるエリアから取り掛かるのがいいと思っています。
それは、常連さんの反応がすぐ伝わるから。
小さな成功体験より、たった一言が何倍も嬉しく、しかも売上に繋がる。
そんな効果的なエリアから片付けるのはどうでしょうか?
ご家庭と違って仕事となると、少々面倒でも頑張れるものです。

AGがおすすめする、常連さんに気づかれる、片付けの効果的なエリア

  1. 入らずとも外側から見える部分(主に:ファサード)

  2. 扉を開け、1歩踏み入れた一番最初に見える部分

  3. 入口付近の棚

  4. レジ前

  5. 壁面

それでは詳しく見ていきましょう。



常連さんに気づかれる、片付けの効果的なエリア


①入らずとも外側から見える部分


道路から見える部分。それはお店によっても違いますがたいていは正面。
角地なら2面あります。
(ちなみにお店の顔になる建物正面の部分:ファサードといいます)
そこに、枯れた植木鉢、古くなった置物、小汚い傘立て、やぶれた提灯、手入れがされていない木製の格子などありませんか?
日焼けしたポスター、ホコリの被ったメニューや食品サンプルのケースなど、長年の味わいとは言い難い汚れがあるお店もあります。
スタッフは毎日見ている為、当たり前で古びて見えることに気づかないでいます。
看板に汚れがないかもチェック、チェックです。
新規のお客様なら、「入るのやめようかな」と躊躇しますが、常連さんは
そのハードルはクリアしてくれます。慣れとは恐ろしいものです。

置いてある物だけではありません。扉や窓ガラスに汚れはありませんか?
貼り紙のセロテープの後や角まで拭いていないのがまるわかりの隅のくすみ。そのガラス越しに見えるスタッフの顔は、せっかくの笑顔を台無しにしているかもしれません。

一度、洗剤を使い隅々まで磨いてみてください。
玄関は神様も通る場所。運気もアップし集客アップ!

歩いて来てくれるお客様、自転車、車、子ども、5m手前、反対車線側の歩道から意識的に視線の高さを変えてお店を見てください。

お店の外、5m手前から、「なんか変わった?」を感じていただきましょう。
 


②扉を開け、1歩踏み入れたら一番最初に見える部分 


扉を開けて自然に目がいく場所。そこを「フォーカルポイント」といいます。空間がステキに見えるところはこの場所のセンスが良かったり、あえて目線を見せたい先に誘導するアイストップの場所を作ったりしています。

店内の第一印象はいいに越したことはない。
人の場合ですが、第一印象を決める時間は2秒~5秒、視覚情報は55%ととも言われています。空間も同じ判断をされているのではないでしょうか?

お店のコンセプトにそったテイストに合わせると、効果的です。
例えば、「あったかい雰囲気のお店」を作りたいのに、黒やメタリックの家具を置いていると「かっこいいお店」としてインプットされてしまう。木製の家具に家庭にあるようなモノが置かれている方が、あったかい印象を与えます。これを意識することも、ブランディングの一つです。

店内が全て見渡せる場合は、一番広く見える部分を片付けましょう。
カウンター背面の棚なのか、壁なのか、窓なのか、床なのか、テーブルなのか、イスの背もたれ部分なのか…お店によって違います。

店内の第一印象をイメチェンさせましょう。


③入口付近の棚


入口付近に棚はないですか?靴箱も棚と同じだと思っています。
商品の陳列、協力会社のチラシ、待ち時間に楽しんでもらうための本棚。
ここがギュウギュウに詰まっているなら、伸びしろ十分です。

長く愛されているお店には仲間やお客様さんがたくさんいるので、いただきモノや商品、チラシなどたくさんあり、飾る場所が限られている為、ギュウギュウになります。
ここには、主役を決め期間限定で飾ったり、置く数を決め定期的に入れ替える、インスタにアップして画像で残すなどの方法でスッキリさせられます。ギュウギュウになっていると、すべてが見てもらえないのでもったいないです。

本棚は、一度に入るお客さんの人数と本の種類を合わせておくのもいいです。例えば同時に2人が待てカットする場所も2か所の散髪屋さんに大量の漫画はいりますか?ゴルゴ13などのシリーズならしょうがないかな…笑
今は、スマホを見ながら待つ人もいます。

それなら、1段開けてシャンプーやブラシを置いた方が売上があがる可能性が出てきます。
何も置かず、空間の抜け感を出したり圧迫感を減らしたりすることもできます。

取り合えず見るという習慣もあるのでこちらを片付けると、高い確率で気づいてもらえますよ。


④レジ前 


レジの前。以前に比べお客様側のアクションが増えています。
レジ機にお金を入れ、袋詰めも自分で。
その為、自分の番がくるとてんてこ舞いなのに、並んでいる時間が伸びた業種もあります。
別のお店で自分がお客様の立場なら、あなたならどこ見ています?
ぼんやり見ているところはないですか?
レジ横の商品やレジの台の棚、床に貼られた足形のシールやライン…
ここをキレイにするのも気づかれやすいエリアになります。
売上UPを望むなら片付いたレジ付近にイチオシ商品を置く。
お家に帰っても思い出してもらえるツールを置く。
ここは1つに絞るのがオススメです。
しかも後ろから見て見えるくらいの文字サイズにするのがいい。
待っている時間に気になったモノ意識し、自分の番が来た時にさっととる。
迷う時間は今はありません。

レジは最後の重要な接客の場所。最終印象で記憶に残りましょう


⑤壁面


座って過ごす時間が長い飲食店は壁の面積が大きくなります。
そこにポスターが張られる事も多いです。
賑やかにしたいならたくさん貼り、高級感を出したいなら貼らない方がいい。
目的に合わせて雰囲気を出しますが、今回のテーマを片付けなので
スッキリさせる方法を。
・焼けている、古びている、はがれているものは外す。
・貼りたいなら、ポスターの上のラインを揃える(天端そろえ)
・貼る位置の意識する。(テーブルのセンターとポスターがそろうように貼る)
・テイスト、色見があったポスターを貼る
・サイズをそろえる(大きい方と同サイズの台紙に張る、額に入れる等)

それでだいぶまとまってスッキリ見えると思います。
広い面の変化は感じられやすいのでおすすめです


これをやっても常連さんからの言葉はアバウトだと思います。
アバウトにしか聞けないもんです。
「なんか、変わった。スッキリしたような…」

この感覚!!それがいいんです!分析ではなく、体感できている証拠です。
そこですかさず詳細の説明をどうぞ。
「そうなんですよ。気づきました?実は○○を片付けまして…」なんて
話題ができます。

ちなみに、声を出して言ってくれる人だけでなくても、このいい変化の違和感を感じています。
できるなら、スタッフから常連さんに聞いてみるといいですよ。
思いもよらない視点で見てくれていることに気づけます。
その点も踏まえて、目に見える形で改善されると、
「言ったことが改善されてる!伝えてよかった」とその方はもっとお店を好きになります。
逆にほったらかしにしてしまうと、何も言わず離れてしまうので
店内で話し合ったり、やってみた結果などお伝えすることをおすすめします。

ざっと書いていきましたが、どこからでもいいので1か所試してみてください。空間が片付くと頭の中の整理がつき、試していいんだとスタッフからアイデアが出やすくなります。店長のお店から、みんなのお店に意識が変わった時、チームワークはますますアップしますよ。

まとめると、お店の片付けに効果的なエリアとは、お客様の行動、目線の先。常連さんの「なんか変わった?」を聞くために片付けましょう。


少しでも、あなたのお店のお役に立ちますように



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