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なかなか治らない頑固な腰痛について


朝晩の寒暖差

夏のような気候の9月が嘘のように今月はしっかり秋めいてきましたね。
秋は1年の中でも最も過ごしやすく、心地よい風が気持ち良い季節ですが、朝晩の寒暖差がカラダにこたえる時期でもあります。

無意識のうちに

日中はまだまだ20℃台であり、朝のうちに着ている上着が暑くなってしまいついつい日中は薄着になりがちですが知らず知らずのうちにカラダを冷やしてしまうことになってしまうことも少なくありません。
長時間をかけてじわじわと冷やしてしまったカラダは、案外芯から冷えてしまっていることが多くぎっくり腰や寝違いの原因になってしまいます。

冷えだけではなく

しかしこういった寒暖差のある季節に体調を崩してしまう人が多い一方、通常通り快適に過ごしている人も居られます。
調子の悪い人、そうでない人の違いとは一体何でしょうか…
一概には言えませんが、姿勢が悪かったり姿勢に偏りがあったりすると長時間同じ姿勢でいるのがツラくなってきますので、足を組んで座ってみたりと偏った形の姿勢でいることが多いです。

姿勢の偏り

そのような姿勢で長時間過ごしてしまうと、筋肉や関節などにも負担がかかってしまいますので、前後や左右など筋肉のアンバランスが発生してしまいます。
筋肉には拮抗筋というものがあり、お互いに緊張のバランスを保ったままでいるとキチンとした姿勢で長時間キープできるのですが、拮抗筋のバランスが崩れてしまうと緊張の強い筋肉に引っ張られて悪い姿勢になってしまいます。

拮抗筋

拮抗筋の代表的な例でよく持ち出されるのが、上腕二頭筋と上腕三頭筋です。
よく使われるのがいわゆる二の腕と呼ばれる上腕二頭筋であり、それに対し上腕三頭筋は現代生活においてはあまり使われることはありません。
よく使われた上腕二頭筋は過剰に緊張してしまい、常に引っ張られるために関節内のバランスを崩してしまったり、腱を痛めたりして肩の痛みを発生させてしまいます。
そこで肩の治療でこられた方に対し上腕三頭筋に負荷をかける施術をすると肩関節のバランスが良くなり、肩が楽になることがあります。

大腰筋

大腰筋は腰の背骨である腰椎の横から、足の内股にある小転子というところにかけて付着している、人間の体幹を固定する上でかなり重要な筋肉です。
大腰筋の左右のバランスを崩してしまうと腰椎のねじれを発生してしまいます。
腰椎は背骨の中でもずば抜けて大きく、カラダを固定する上で大黒柱みたいな役割を負っています。
捻れてしまった腰椎のままでいると椎間板ヘルニアや脊椎間狭窄症などの重篤な疾患や足にも付着していますので、膝の痛みの原因にもなってしまいます。

長時間座ったままでいると

姿勢に関与する拮抗筋で代表的な筋肉は大腰筋とハムストリングスの関係です。
長時間座ったままの姿勢でいると、クセなどで重心が偏ってしまうと大腰筋が片方だけ緊張してしまいます。
大腰筋の拮抗筋はハムストリングスという足の太もものウラの筋肉です。
座ったままの時間が長いとハムストリングスの筋力が落ちてしまい余計に腰に負担をかけてしまいます。

頑固な腰痛には

マッサージや鍼でほぐしてもらうと良くなるが、また翌日には痛みが発生してしまう腰痛などには拮抗筋であるハムストリングスが関連しているかもしれませんね。
そういった方はyoutubeやネットなどで検索して一度ハムストリングスを鍛えるエクササイズを試してみるのも良いかもしれませんね。

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