アフタヌーン編集部

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12月4日(月)19:30~石黒正数さんうめざわしゅんさん吉川きっちょむさんと渋谷LOFT9

ご無沙汰しております。唐突で直前のお知らせになりますが、明日12月4日月曜日に渋谷LOFT9で吉川きっちょむさんにお呼ばれし、『天国大魔境』石黒正数さんと『ダーウィン事変』うめざわしゅんさんがトークショーを行います。僕も登壇します。19:30からですのでぜひどうぞ! イラスト入りサイン色紙の抽選会もあります。 石黒さんうめざわさん、それにきっちょむさんとお喋りできるのは嬉しいし楽しみです。石黒さんは『天国大魔鏡』を描くうえで、毎回ネームや原稿を見せたときの担当編集者の反応を

    • アフタヌーン作品の映像化と多様性問題

       noteの更新が少々滞りました。理由がありまして、大仰に言うとアフタヌーン編集部の労務状況改善の余波です。僕はデジタル全般に弱く、noteに文章をアップするなんて自分じゃできません。なので、ワープロで文章を書いてアフタヌーン編集部のNという若手にメールで送って、アップする作業をお願いしていました。そのNの3月の総労働時間が少々長いという報告が来て、Nに「何が負担になってる?」と尋ねたところ、「●●が大変だけど、あとはnoteだよ!」とキレられました。も、申し訳ない。やり方を

      • 『おとなりに銀河』と幸せへの速度問題

         今年2023年中にアフタヌーン、good!アフタヌーン作品は合わせて7タイトル8作品のメディア化が決定しています。今企画準備中のものもあり、これが決定すると8タイトル9作品ものアニメ、ドラマ、映画が今年中に公開されます。お知らせするだけでも結構たいへん! 嬉しい悲鳴ってやつですね。  7タイトル8作品のメディア化って不思議な言い回しをしています。どういうことかというと、雨隠ギドさん作『おとなりに銀河』がこの4月、ドラマとアニメが両方スタートするのです! これで1タイトル2

        • アニメ化と書店さんの関係性問題

           最近立て続けに「アフタヌーンの正式表記って『月刊アフタヌーン』ですか? それとも『アフタヌーン』ですか?」と講談社内外から問い合わせがありました。すみませんが僕もちゃんと把握していませんでした。どっちだっていいじゃんって思っていたのですが、でもアニメ化する際のクレジット表記などで困っちゃいますよね。なので、今この場ではっきりさせようと思います。  アフタヌーンの正式表記は、「アフタヌーン」です! 今決まりました!  今さら「アフタヌーンは週刊だっけ?」なんて誰も思わない

        12月4日(月)19:30~石黒正数さんうめざわしゅんさん吉川きっちょむさんと渋谷LOFT9

          かっこいい・かわいい最強問題

           3月25日(土)にアフタヌーン2023年5月号が発売となります。4月にアニメが始まる『天国大魔境』(石黒正数さん)、『スキップとローファー』(高松美咲さん)、4月にドラマが始まる『波よ聞いてくれ』(沙村広明さん)がそれぞれ特集されています。ぜひご覧ください。  さて、前回の続き。四季賞投稿作のどこを僕が注視して読むか。四季賞投稿作に限らないのですが、マンガでも映画でも何かストーリーエンタメを鑑賞してそれを分析する際、僕はその作品の登場人物がなぜかっこいいのか、あるいはかわ

          かっこいい・かわいい最強問題

          四季賞とアフタヌーンの関係性変化問題

           前回に引き続き、四季賞について。以下の作品の共通点、何だかおわかりになるでしょうか? 『無限の住人』沙村広明氏 『ヨコハマ買い出し紀行』芦奈野ひとし氏 『BLAME!』弐瓶勉氏 『蟲師』漆原友紀氏 『ラブロマ』とよ田みのる氏 『臨死!!江古田ちゃん』瀧波ユカリ氏  上にあげた作品はいずれも、四季賞投稿作がそのままアフタヌーンで連載され、大ヒット作になったものです。他誌にも例があるでしょうが、90年代から2000年代初頭にかけて四季賞からそのままヒット連載化する作品数の多

          四季賞とアフタヌーンの関係性変化問題

          アフタヌーンと四季賞の相関関係問題

           ちょっとだけ更新が間遠になりました。ちょっとだけ忙しかったんです。娘が中学受験したり。親父は無関係と言えば無関係ですが、気が気ではなく、駄文を書く心の余裕を失っておりました。あ、お陰様で娘は希望校に合格し、4月からは制服を着て中学生です! 心の余裕ができましたので、また駄文を書こうとしております。今回は、四季賞について。  以下、1987年の第1回目から近年まで36年間の四季賞の歴史を、老眼に鞭打って紐解き、四季賞出身でご活躍される漫画家さんをリストにしてみました。なにせ

          アフタヌーンと四季賞の相関関係問題

          ギバーテイカーの熱気球問題

           すえのぶけいこさん熱筆の『ライフ2 ギバーテイカー』がWOWOWの連続ドラマW『ギバーテイカー』となって日曜午後10時から放送中。全5話で残すところあと2話! 必見とだけ言っておきましょう。  『ライフ2 ギバーテイカー』は僕がアフタヌーン編集長になる直前にすえのぶけいこさんと知り合って打ち合わせを始め、編集長になった直後に連載が始まった思い入れの強い作品です。不慣れな管理職仕事に四苦八苦していた時分、すえのぶさんとの打ち合わせが最大の楽しみでした。別フレ連載の『ライフ』で

          ギバーテイカーの熱気球問題

          『ヴィンランド・サガ』と奴隷編問題

           TVアニメ『ヴィンランド・サガ』SEASON2、TOKYO MX、BS11他にて毎週月曜24:30から絶賛放送中です。もの凄い熱量と緻密さを同時に放つようなアニメが毎週ご覧になれます。あんなクオリティを続けてて、藪田監督はじめスタッフの皆さん大丈夫なのかしら? 心配しちゃうレベル。毎週楽しみにしていますし、応援しております。  さて、僕は『ヴィンランド・サガ』の作者である幸村誠さんの初代担当編集者であり、今も現役の担当編集者です。今回は、『ヴィンランド・サガ』と幸村さんにま

          『ヴィンランド・サガ』と奴隷編問題

          『スキップとローファー』の脱炭素問題

           古くさい考え方ですが、マンガは自由になるお金の少ないのび太くんのような子どもや大人の味方だといいなと思っています。なので、極論もいいトコですが、うなるほどお金持ってて頭良くて自信満々な人はマンガなんか読むの?と思ったりするのですが、それはさておき先日ホリエモンさんが『スキップとローファー』を褒めてくださったそうです。どうもありがとうございます。  『スキップとローファー』、最高に素敵な作品です。高校時代の悩みって、高校を卒業して大学に入ったり社会に出たりすると「あの頃は小さ

          『スキップとローファー』の脱炭素問題

          祝!! 『メダリスト』小学館漫画賞一般部門受賞問題

           アフタヌーン連載中のつるまいかださん作『メダリスト』が第68回小学館漫画賞一般部門を受賞しました!! つるまいかださん、おめでとうございます!!!  2018年2月11日開催のコミティア123において即日新人賞その7が行われ、僕も審査員として参加したのですが、それがつるまいかださんとの最初の出会いでした。約4時間で百数十本の応募作品を拝読するという空手の百人組手か野球の千本ノックみたいな会だったのですが、その時つるまいかださんが応募してくださった『鳴きヤミ』という作品が百数

          祝!! 『メダリスト』小学館漫画賞一般部門受賞問題

          誰が主人公か問題

           『うちの師匠はしっぽがない』のアニメが昨年12月に最終回を迎えました。素晴らしい作画に加え声優さん達の迫真の噺っぷり、大変に良い出来でした。制作に携わった皆々様、本当にお疲れ様でした! そこで今回は落語を引き合いにして、マンガを描くうえで誰を主人公にするといいのかという問題を考えてみたいと思います。  僕自身、落語は大好きです。ちょっとした縁もあり、僕の親父は一昨年亡くなられた柳家小三治師匠の高校の同級生でした。高校時代の小三治さんは午前中に早弁し、昼休みになると教壇に座

          誰が主人公か問題

          アフタヌーンってどんな雑誌問題

           アフタヌーンの編集長、金井暁と申します。ちょっと思い立ちまして、マンガについて考えたことなどを実話や経験とあわせて書いてみようと思います。  昨年2022年12月5日、渋谷LOFT9のイベントに高松美咲さん、幸村誠さんと一緒に、マンガ大好き芸人・吉川きっちょむさんのお招きで登壇しました。その際きっちょむさんから、 「アフタヌーンってどんな雑誌ですか?」 と質問され、正直うまく答えられませんでした。 「お前、編集長だろ!?」と言われても致し方ないのですが、アフタヌーンは言葉に

          アフタヌーンってどんな雑誌問題