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2021/09/14 朝の話 情報リテラシーマイスター制度の導入を

昨日のニュースで小学六年生の児童が自死したニュースが流れました。いじめに起因するもののようでそれに関するメッセージも残っているようです。さらに、一人一台端末のチャット機能がそのいじめに使用されていたとの報道もありました。教育委員会は調査中とのことですので、詳しいことは今後明らかにされていくと思いますが、このような悲しいことが繰り返されないよう、子供たちの情報リテラシーについて考えたいと思います。

便利なものには必ず落とし穴があり、例えば車はとても便利ですが、年間三千人ほどの方が交通事故で亡くなっています。(1970年ごろは一万人を超えていました。)自動車には免許制度があり、車の安全性能も企業努力により年々向上しています。
死者が出るからといって自動車がなくなることはありません。便利さが亡くなった方の犠牲を上回ることが現実としてあります。

SNSによる誹謗中傷も近年よく耳にするようになりました。SNSの利用については、免許制度もなく、大人でも心ない言葉で人を傷つけ、中には自死を選択される方もいます。

自動車との大きな違いは事故が明確にわからないこと、匿名性が強いこと、圧倒的な被害者数ではないことが挙げられます。

交通事故であれば軽重に関わらず道路交通法に基づいて警察が介入し、自己を明らかにします。しかし、SNSなどの人とインターネットを介した交流にはマナーはあっても明確な法整備はまだまだです。企業努力もあり、変わってきている部分もありますが、自由に使えることとの境界が難しいところもあります。

匿名性については無いに等しいですが、それに気づかずに心ない発言をする人は後を立ちません。被害届が出ることによって警察が介入し、捜査の手が伸びると「そんなつもりはなかった」ようなコメントをよく見かけます。

年間何万人もの方が命を落とすようなことになれば変わると思いますがまだまだ本腰を上げて法整備を進めるような状況にはなっていないです。

こうなると、新たな犠牲者を出さないための方法として情報リテラシーの向上になります。使う側の意識改革です。

そして、自動車との決定的な違いは年齢制限もなく、誰でも使えることです。これの解消には年齢制限をつけるという安易なことではありません。これだけ情報化社会が進んでいる中で歩みを止める方策はこれからの社会を生きる子供達の足枷になってしまいます。

自治の力を強める。
子供たちが子供たちで話し合い、どうやってSNSと向き合うか、情報を発信していくかを考える機会をもち、マイスターのような代表者、推進役を作り、お互いがうまく付き合っていくための自治の力を強めて、大人だけではカバーしきれない部分をサポートしていけるようなシステムを作っていくことが大切だと思います。

亡くなられた児童のご冥福をお祈りします。

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