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1,000回くらい聞かれたなんで会社辞めて起業したの?の回答とキャリア観振り返りfeat.ベジータ

友人とのご飯やOB訪問を受けたときに1,000回くらい聞かれた質問で、毎回同じこと答えるの効率的ではないのでまとめます

対友人:そんなこと考えてたのかのへぇ~の種に
対学生:1社会人のキャリアの意思決定のケーススタディにしてください(おもろい!と思ったら事業を手伝ってください!)

注:下記にまとめてはいますが、これはあくまでケーススタディであって、一定かいつまんでわかりやすく整理していたり・抽象化したりの内容で、当時はもっとぐちゃぐちゃ考えてました。また合理的(再現性がある・説得力のある)な意思決定をするほどの情報があったわけではありません。あと書けないことは書いてないです


辞めた理由

ここでは勝てない。なら行かない。

新卒1-2年目ででかめのPJに下っ端参加してた時の私

ここでは勝てない(一番にはなれない)と確信しました。
それは
①金融(PE・M&Aアドバイザリー業務)が”得意”ではない
②同期や先輩、同業が”強い”
ことが身に染みたからです。

①得意ではなかったです。もちろん振られた仕事はやっていました(下っ端ですが)。しかしそれは大前提として、+αの付加価値をピカイチ出せるかというとそうではなく、その意味で自分は”得意”ではない・”得意”までの道のりは長いと思いました

②自分より能力的にも人格的にも優れた先輩が自分よりも働いてやっとの状況を見て、ここにいちゃいけないと思いました。自分はそれよりも努力しないとそのレベルに達しない・そのレベルに達しても自分は幸せになれなさそうと思ったことが理由です。正攻法では絶対勝てない

先輩(魔人ベジータ)になる世界線の自分

限界がある

DBJ・投資銀行・PE業界でどれだけ働いても友達に勝てなさそう。
先ほど得意ではない・ライバルが強いという話を出しましたが、とはいえ自分なりの分野を見つけて、10年頑張ると何者かにはなれそうな感はありました。しかし、その努力に対してのリターンが自分には合わないと思いました。リターンとは自分のありたい姿で、具体的には年収2000万超・資産5億超・残業60h以下の生き方ができるかです。努力は残業100hを10年です


・独立プロファームに行く
・サラリーマン+副業
で上記状態を目指すのは可能だと思いますが自分にはできません(cannot/will not)でした。前者はシンプルに能力が足りません。後者はテンションが上がりません(友達にちらほらいます)

あそこはたのしそう

友人やその界隈にて起業して稼いでいたり、Exitして大金を稼いでぷらぷらしている人が目に見える範囲でちらほらいました。

玉石混交・群雄割拠のセグメントになりますが、自分なりの勝ち筋を見つけてなんとかなりそうという根拠のない自信がありました。ぶっちゃけ、自分より強くなさそうなやつでも食ってけてるのだから俺様が行けばなんとかなるだろうの精神です

+α仕事で楽しそうだなと思っていたのは、「自分で決めて、自分で動いて、自分で結果の責任を取る」ムーブと思っていたので、サラリーマンより経営者のほうが楽しいと思っていました

※感情が揺れ動いた出来事

近況報告飲みで自分がおもしろくない

事業家友達(ベンチャー起業からインフルエンサー・水商売などまで)との近況報告飲みで自分が一番おもんない奴でした。情けなかった。

ラウンジ嬢・親ガチャぼんぼん嬢ちゃんに舐められる

何度かすげぇ不愉快な思いをして、見返してやると心に誓いました。

同期のメンブレ

自分より優秀やなと思う奴がメンブレしてた

根柢の価値観

  • おもろさファースト

  • 見下ろされたくない(劣等感・嫉妬ドリブン)→勝負しない

  • Man for othersと独立自尊

おもろさファースト
関西×男子校で人格を形成したせいか、おもろさが価値尺度の根底にあります。なので儲かるけどおもしろくないなら動けず、儲からないけどおもしろいから動く(友達のAV作った)があったりします。また逆にイキったり・ニギニギしたり・オラついたりすることにアレルギーがあります。

見下ろされたくない(劣等感・嫉妬ドリブン)
初期スペックがあまり高くないので、見下ろされる経験が多々ありました。特に慶應時代は初期値違いすぎるやろの経験が多々あったので、今の自分の原動力を形作る期間でした。そこでサードドア思考・勝負しない・独占する
考え方を戦略の基本としてきました。勝負せずに勝つ方法を探ります。

Man for othersと独立自尊
これは高校・大学の教育方針ですが、自分の価値観に強く刷り込まれていると思います。利他の精神で生きること、自責思考で努力し続けることがかっこいいという価値観です。またこれは僕の正義(社会のあるべき論)の価値観でもあります

(参考)キャリアに対する考え方の変遷(キョロキョロ!)

高3-大3:電通と三菱商事とマッキンゼー

高3:糸井重里にはまる。コピーライターという仕事を知り、憧れる。
大1:受験に失敗し慶應に。その悔しさから体育会に。そこで商社(勝者)に憧れる。
大3:留学。海外界隈とのかかわりの中で外銀・戦コンに憧れる。
⇒そのコミュニティの価値観(イケてる)と限られた情報から目指す方向を決めてしかいなかった。しかしそれしかできなかった・Bestは尽くしていたので反省はあるが後悔はありません

就活時~内定時(+内定後):サラリーマンTOPになる

留学から帰国後
・ふわっとやりたいこと、仕事にしていきたいことはある
・しかしその根拠(経験)はゆるゆる。

選択的偶発性の考え方で
・就活TOP企業群で内定が出たらそこにいく(bootcamp)
・出なかったら留年する(TOP群)
・内定が出てからその企業を起点にしたキャリアを再考する(商社・不動産・金融で全然違う/転職では見えていない選択肢が出現する/価値観変わる)

・DBJに内定
・金融キャリアでの伸びしろを考える(DBJ出世/PEファンド/プロファーム)

のプロセスでキャリアを考えていました。夏採用(採用数一桁)×DBJに受かるとは思っていなかったのでとても調子に乗りました(俺は超ベジータだ)

就活偏差値で会社を選んだのは本当に英断で、「人」の質が担保されていました。DBJはこれまで所属したどのコミュニティよりも”居心地”がよかったです

入社~退職まで:DBJで出世する・PEファンドに行く

・仕事をする(成果を出す)ことの大変さ
・M&Aアドバイザリー・PE業務の大変さ
が身に沁みました。
超ベジータの野心はぼろぼろになりました。

※特殊変数(偶然の出来事で価値観・意思決定に大きな影響があった)

・起業家シェアハウス(価値観がコロッと変わった)
内定前〜直後はエリサラ道を突き進むことしか考えていませんでした。大学4年間で就職希望先は変われど”サラリーマン”になることからはぶれず、そのレベルが上がっていった感じです。そしてベンチャー・起業は雑魚が行く・宝くじゲーだと思っていました。しかし、同棲していた彼女に家を追い出されホームレスになった時、友達が拾ってくれてシェアハウスに住むことになり、それが東大起業家サークルTNKのシェアハウスで、初見は胡散臭いなぁと思っていましたが、何者でもない自分を快く受け入れてくれてくれる度量や事業について嬉々として語り合う彼らに惹かれました。浮気心がわきました

・コロナ(定常状態ではない)
入社直後からコロナの2年間だったので、定常状態での社会人・DBJの労働環境ではありませんでした。特に仕事のやりがいやモチベ、同期や先輩後輩・チームとの人間関係は平常状態と比較すると弱いものだったと思います。チーム×対面でゴリゴリ仕事をする・仕事頑張った後に先輩に飲みに連れて行ってもらう・同期恋愛をするなどの感情が動くイベントが平常状態同様にあったなら、退職(起業)の意思決定はしなかったかもしれません

起業

社会にいいことをしてる自分(自分たち)がかっこいいを実現できる会社を作りたい

売上・利益を出すこと=社会にいいこと というを第一原則、自分が納得できる・バイブスが上がるかを第二原則として事業を探しました

またビジネスモデルとして、転用可能なビジネスのコアを持ち、キャッシュエンジンを作りながら、他分野に事業展開するモデル(+非上場で迅速かつやりたいように事業を回す感じ)に強く惹かれています(ダナハー・DMM・アレテコ・Blue Printなど)

※DBJを志望した動機や価値観の変化はほとんどなくて、手段が変わった感覚。

社会にいいこと=”金と健康”

幸せの本質は”金と健康”だと思っているので、それにかかわる事業をしようと思いました。

Ikigai及び競争優位性から中小企業向けの財務コンサル


Ikigaiフレームワークで事業選定しました
理由としては
・楽しい(自分)
・競争優位性(事業)
の観点です
・好き:Finance業務はなんやかんや好きです。
・得意:前述とズレますが社会一般と比較すると相対的に得意です
・需要:国策から探しました
・お金になる:特にお金が動く市場にフォーカスしました

初手の事業として

足元で以下の事業に取り組んでいます

○財務コンサルティング(補助金とM&Aと教育)

  • 事業再構築補助金/モノづくり補助金/小規模事業者持続化補助金/IT導入補助金/事業承継補助金

  • 創業融資

  • Finance教育(M&Aとは・簿記3級とは・バリュエーションとはなど)

Appendix

そんな客観的でおもんない意思決定はしない/できない(ストーリーでしか感情/体は動かない)

DBJに残るVS起業するの意思決定は
・プロコン洗い出し
・定性・定量で比較
→納得して意思決定!ではありません。

リアルは
①起業とかクソ!エリサラになるぞ(内定前)
②起業って選択肢もあるらしいが一旦エリサラやろう(内定後)
③自分にとって起業>エリサラかもしれない(起)
④一旦起業してみるか。やることは起業してから考えよう(承)
⑤とはいえいつしよう?そういえば来週起業シェアハウスフレンズと会うけどワイ、くそおもんないな。よし退職→起業ネタもってくか(転)
⑥退職(結)
⑦起業(新連載!!!)
という気持ちの流れです。ストーリー。

といっても皮算用0ではなく、”負けない””失敗しない””不幸にならない”自信がありました。
・起業して事業が伸びなくても自分の飯代を稼ぐくらいはできる。最悪それなりの待遇で転職できる。
・金がなくてもぼちぼち幸せにやってける人的資本・社会資本がある
これは
・学生時代まで頑張った(学歴・留学・資格)
・新卒頑張った(社歴・履歴書)
・ぼちぼち積み上げてきた成功の自信
がベースになっていると思います。
↓そうあるべきと行動はしてきていて、その思想で超共感した話

社会に対して「何者(何をgiveしてtakeするのか)」なのかを考える。元マッキンゼー・「シンニホン」著の安宅さんのキャリア論はとても勇気がもらえます。特に社会に対して自分が何者かを考えて生きる。それに人生をかけて何とかする馬力を持つ(意訳)のメッセージが刺さりました。年収減ったらどうしようとか負け組なったらどうしようとかみみっちいことをかんがえない(考えなくても良いくらい頑張る・実力つける)。コスパで生きるのはかっこよくないよなという価値観も好きです

意思決定は感情。勝確・負確を論理で洗って、そこからはエイや!

Connecting the dotsはしばしば行動の勇気づけで引用されるが、成功の本質をついていると自分は解釈しています。

目の前のことがゆくゆく何かにつながる
→目の前のことに集中する
→選択肢が狭まる
→その分野での成功の確度を上げる

選択肢は狭まれば狭まるほどよい。

つまり、欲しいもの・やりたいことがあったら取りに行く。コスト・リスクにひよらない。ベストを尽くす。すると選択肢は狭まる。その回数をどれだけ若い間に積めるかが複利で効いてくる。という仮説を持っています


根底の価値観で共感したコンテンツ3選

紳竜の研究

勝負の仕方。どこでどう戦うか。才能と努力の掛け算。
島田紳助さんの思想は自分に刻まれています。上記動画は冗談抜きで1000回は聞きました。ひたすら当たり前のことを言っているのですが、説得力・感情の動きが違います

オイシックス 高島さん いいことをしてる俺たちがかっこいい

オイシックス・ラ・大地社長 高島さんの「世の中にいいことをしてるかっこいい自分が好き」という言葉に深く共感しました

「社会の役に立っている俺たちが好きっていう欲望。事業を考えるにあたって根本的なところを考え、何が自分たちの情熱を燃やすに値するかを考えていった。つまり自分たちは何者かということを考えた。そこで自分たちは社会の役に立ちたいんだということに気づいた。ここでまるでいい人たちの集まり風に聞こえてしまうがそれは違う。社会の役に立っている俺たちが好きだという欲望。それに素直にビジネスを選んだ。どうせ苦労するだろうし、欲望に忠実に仕事をしたほうがいい。自分たちがなにかを作り上げた世の中がよくなっていればすごく気持ちいい。というのが根源的なモチベーションだな。」(動画9:00~あたり)

刺さった理由は自分の中で言語化できていなかった’’仕事’’へのモチベーションをクリアに表している言葉だったこと、そして同様のことを思い起業家として成功を収めている人がいることの2点が挙げられます。カトリック系の学校に通い、聖書研究会に所属し、ボランティア活動にも積極的に取り組んだ過去が、自分のそのような価値観の形成に大きく寄与していると思います。つまり世の中にいいことをするってイケてると心から思っている感じです。

ここで足元自分のキャリアについてもその価値観にある程度忠実な意思決定ができていたと思います。一方で世の中にいいことの定義・解釈が真に多様であることとその点で自らの信じる解釈と目の前の仕事がずれたときに世の中のために欲求とずれて力が出なくなることの想像力が足りてなかったなと思うことが多々ある反省です

自分の欲求に忠実に、社会のためになりそうなことを、納得する形でやりたいなと思います

「あいつ呼ぼうぜ」と言われるやつになる

しかし、ぼくの考える人間の価値のなかでは、
順番を争うような種類の何かは、
あんまり重きを置かれてないように思う。
これは、もう何度も言っていることなのだけれど、
ぼくは、なぜだかわからないけれど
「あいつを呼ぼうぜ」と言われる人がいいと思っている。
結果はわからないけれど、自分のこどもにも
そんなふうに育って欲しいと願ってきたし、
知り合いの若い人たちにも、言う機会があれば、
そう言ってきている。

いや、時と場合によっては、便利だからとか、
役に立ちそうだという理由で、
そういう「力」を必要とする場合もあるのかもしれないが、
それは、ちがうのだ。
もっと、親しい関係性なのだ。
なんだか知らないけれど「いたほうがいいやつ」、
「あいつがいたら楽しいだろうな」と思わせるやつ、
そういうやつこそが、ぼくの考える人間の理想なのだ。

糸井重里さんの好きなコラムの中にある「あいつ呼ぼうぜ」に憧れがあります。人間の温かい関係性について共感する部分がある一方で、そうなる過程にはGive&Takeで人から必要とされる(儲け話・おもしろい・イケメンなど)人になる過程が必要と考えています。



廣川さん
内定後TwitterでDMしてインターンさせてもらいました。ここでM&AやPEキャリアの考え方を教えてもらいました。エリサラ道への憧れが強くなりました。

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