重力を味方にしたストレッチで柔軟性アップ
球技やダンスなど趣味の域でも何らかの運動をしている方なら、柔軟性の違いがパフォーマンスの差に影響することを感じたことがあるのではないでしょうか。
身体が柔らかくなることは運動パフォーマンスの向上だけでなく、代謝がアップして太りにくくなったり、身体の血流が良くなり肩こり改善などに効果があったり、深い呼吸がしやすくなったり、ストレスが溜まりにくくなったり、怪我をしにくい身体になったりと他にもメリットが沢山あります。
身体は動かさないでいるとどんどん筋肉が衰え硬くなり、関節可動域も狭くなります。普段運動をしていても動かさない部位があればその場所は硬くなります。
パソコンやスマホを長時間使用する習慣がある場合は、前傾姿勢になりやすいため胸を圧迫して呼吸が浅くなり、胸椎も硬くなっていきます。
身体が硬くなり様々な影響が運動でのパフォーマンスや心身に出る前に、日頃から継続したストレッチやメンテナンスをしておきたいですね。
ストレッチに大切なのは呼吸と脱力
スポーツクラブのストレッチエリアやヨガのレッスンなどでよく見かけますが、身体が硬い人のストレッチでありがちなのが力任せに伸ばすやり方です。周りの人と比べたり柔らかくなりたい一心でカタチに拘り無理に力を加えるストレッチは、柔らかくなるどころかやり過ぎると怪我の原因にもなってしまいます。
ストレッチに大事なのは「呼吸」です。息を吸って吐き出す時、自然と肩の力が抜けることがわかると思います。その息を吐くタイミングを使い、身体を脱力させることも覚えながら柔軟性を高めていくことが大切です。２つ目のポイントは「脱力」なのです。
「呼吸」と「脱力」をうまく使い、もう一つ「重力」というチカラを借りることで身体に無理なく行う「自重ストレッチ」を可能にします。
重力を利用した自重ストレッチで腰や背中がどんどん伸びる
まずは想像してみてください。
普段は、自分の全体重を足の裏や足首で支えています。
膝が膝上の体重を全て支えています。
骨盤や腰回りの筋肉が上半身の重さを全て支えています。
さらに、細い首で重い頭を支えながら私たちは生活をしているのです。
その重い身体を支えることから解放されたら、どんなに身体が楽で気持ち良いだろう。
下の写真は重力を身体に対し反対方向に使った自重ストレッチです。天井から２点で吊るされたハンモックを腰に巻きつけるようにして、全身逆さまになっています。
イメージしてみてください。身体が重力によって床の方へ落ちるのと同時に、ハンモックが天井の方へ引き上げてくれることを・・。
普段頭の重みで圧迫されている首回りを伸ばしてくれる。
猫背になり丸まった背骨を頭の重みで床の方へ引き下げてくれる。背骨一つ一つの詰まりを剥がしてくれるかのようなストレッチ。
腰回りのハリやコリを上半身の重みで気持ちよく伸ばしてくれる。
呼吸を行いながら全身の力を抜いていくことができる。吐く呼吸でどんどん身体が伸びていくことを味わえるのです。
こんな風に重力で腰から頭や上半身を自重牽引される状態は、エアリアルヨガならではでしょう。そしてこの逆さポーズは、手順を追うことで誰でも簡単にできるものです。
身体が硬い人にお勧めしたい重力ストレッチ
同じように腰にハンモックを巻きつけて逆さになった状態で、下の写真のように後ろ手にすると今度は身体の違った部位にも効いてきます。
実際にやってみるとわかりますが、普段地上ではこんな風に後ろ手で胸を開き、（重力に逆らって）手を肩の位置まで上げることはできません。背中や肩などの筋肉を使わないと上げられないはずなのです。
しかしハンモックに吊られ呼吸と脱力、それに腕の重み（＝重力）を利用すると、こんなに胸を開くことができるのです。
重力に逆らった動きは
力が入る。
重力に委ねれば
脱力できる。
後屈のポーズも同様です。腹筋だけは抜かず重力に任せて上体の力を抜いていくから気持ちよく胸が開けるようになるのです。
ヨガでいう「弓」のポーズも、空中でやると力を抜いた状態でこんな風にできる。
マットの上でのこのポーズは難しくても、空中で重力を味方にして練習を重ねていくことで柔軟性も上がり、気がつくとマットの上でもやりやすくなっていたりする。
呼吸と重力を味方にできるハンモックフィットネスなら、続けていいくことで少しずつこんな風に身体の柔軟性を高めていくことができるのです。
身体のメンテナンスに優れている「エアリアルヨガ 」。
パフォーマーやダンサーだけでなく、ゴルフや野球、ボクシングやサーフィンなど、様々なスポーツで行き詰っている方々にも体験して効果を感じてみて欲しい。
