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缶の日
HAPPYマインド・ダイアリー P. 37
朝、彼のお弁当を袋に詰めていると、ふと昨日使ったツナ缶が食器ホルダーの上でひっくり返っているのが目に入って、「あ、ヤバ!」と声が出た。
今日は缶の回収日だ。時間的に収集車が来るころなのに、我が家の缶たちはまだカゴの中でぬくぬくと眠ってる。
次の回収日まで置いておこうかな。カゴがいっぱいになるかな。
なんて考えを頭に巡らせながらも、身体はまるで別の意志を持っているかのように、缶を入れるビニール袋を探す。
やっぱり持っていこう、と頭が結論を出すころには、すでに缶を袋に入れ始めていた。
我が家の缶たちは料理で使うものばかり。
トマト缶、ツナ缶、何かの具の缶、ジャム瓶のふた。
袋に入れながら、あ~確かに使ったな!と数日前の料理を思い出す。
缶をゴミに出す作業が、アルバムを見返すような行為になろうとは。
次はビンの日かな。
ビンは缶ほどすぐに溜まらないから、もっともっと先の話。
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