欲求不満という楽しみ

HAPPYマインド・ダイアリー　P. 31

昨日、用事があって外出したついでにデパートに寄った。
目的もなくデパートをうろうろするのは危険だと分かってはいても、たまには外の刺激をぞんぶんに浴びたいじゃないか。
新商品とか、新刊とか、セール品といった刺激を。

２年前の私なら、滞在時間の８割をファッションや雑貨に費やしていただろう。
別に買いはしないけど、かわいい商品に胸をときめかせて「いいな～、これ♡」とテンションを上げるのは、幸せで満たされる上にタダ。
ようは自分がどう感じるかが一番重要なのだ。

昨日の私は、滞在時間の８割を本屋に費やした。
新刊とランキングコーナーに陳列された本を次から次に手に取って、「面白そう～、これ♡」とテンションを上げる。
ただ、服と違ってそれだけじゃ幸せを感じられず、「読みたい！」という欲求不満が残る。

結局３冊買ったけれど、そんなんじゃこの欲求不満は解消されそうにない。
図書館で借りるといっても、新刊だから、順番待ちにずいぶんかかるだろう。

あー、読みたいなぁ。
いつ読めるかな？
読むのが今から楽しみだな～。

考えているうちに、欲求不満はいつかの楽しみへと変わっていた。
へぇ。こんなふうに変化するのか。
こうなるなら、欲求不満も悪くない。