幸運はすぐ横に

HAPPYマインド・ダイアリー　P. 34

メリペイがサービス付与してくれた１００ポイントが、明日で消失する。
せっかくタダで貰ったわけだし、１００円分とはいえ使わないまま消えるのは大いにためらわれた。
だから、仕事終わりにファミリーマートへ向かった。

ミッションは、１００ポイント使い切ること。
１００円ちょうどの商品はないかもしれないが、１００円に近ければ近いほどいい。
ところが、１００円の商品はどれも税込み１０８円で、８円オーバーだ。
デザート系は１２０円以上で問題外。ポテトチップス系は１１３円以上で、こんなにするんだっけ？　と値札を二度見した。

普段、細かい価格差はたいして気にせず買っているのを思い知らされゾッとしながら、８６円のチョコボールを手に取った。
うん、これがいい。
１４ポイント残るけど、これ以上の選択はないように思えた。

チョコボールを持ってレジ待ちのマークの上に立ったまさにその瞬間、私の真横には、求めていた１００円ぴったりの商品が息をひそめていたのだった。
ラッキーなことに、意味もなくふと右横に目をやってその商品の値札の数字に気付いたときには、思わず「あったーーーー！！！」と叫ぶところだった。
もしかすると、「あっ」くらいは声に出たかもしれない。

１００円ぴったりだったのは、ビスコの焼きショコラ味。
すっきり１００ポイント使い切って、なんともいえない満足感を味わった。
あの時、なんで右横を見たのか？
運って不思議ね。