マガジンのカバー画像

HAPPY♪

70
発見したり体験したHAPPY情報をシェア。 HAPPYマインドを身につけるために始めたダイアリーも、ここに入れます。
運営しているクリエイター

#日記

静寂

HAPPYマインド・ダイアリー P. 11 前は、静かな空間が苦手だった。 一人の部屋。 まな板に包丁の当たる音だけが響くキッチン。 換気扇の音が静けさを倍増させる湯船の中。 静かな空間に身を投じるときは大抵、音楽を流してごまかす。 小さいころはテレビをつけて。 10代はコンポでCDを流して。 20代はダウンロードした音楽をiPodで。 今じゃ、スマホやタブレットをBluetoothにつないで、いろんなデバイスから音楽を流せる。 いつでも、どこでも、好きな音楽をデバイス

生命力

HAPPYマインド・ダイアリー P. 10 特別養護老人ホームに入居中の祖母が、チェーンストークス呼吸をはじめた。 今週の月曜日の朝、電話してきた母がそう言って、私は「なにそれ?」と眉を寄せた。 通話しながらググッてみると、終末期に見られる症状の一つと説明されている。 ついにこの時がきたか、と胃が鉛のように重くなった。 祖母は御年94歳(だったと思う)。 2年前に帰省したとき会いに行って、ずいぶん認知症が進んでいるけど元気そうだな、と思ったのを鮮明に覚えている。 私のこと

20分間

HAPPYマインド・ダイアリー P. 9 20分の瞑想。 この時間、身体と心の状態をはっきりと自覚する。 身体と心のどちらか一方でも調子がいまいちの時は、20分間も瞑想できない。 だから、20分まるまる瞑想できた日は、少なくともその時は身体と心が安定していると分かる。 今朝、久しぶりに20分まるっと瞑想できた。 体調的には100%といえないし、メンタル面はもっと不安定なはずなのに、セットしたアラームが鳴るまで静寂を保てた。 めずらしいけれど、これまでもそうした経験がなか

当たり!

HAPPYマインド・ダイアリー P. 8 先週末、図書館で本を3冊借りた。 今は、その中の1つ、平野啓一郎の「ある男」を読んでいる。 これが予想以上に面白い。 読んだページにしおりを挟んで本を閉じながら、もう2度以上は、当たりを引いたぞとニンマリした。 本にしろ映画にしろ、自分にとっての当たり外れを、あらすじだけで見極めるのは至難の業だ。 大体、あらすじは宣伝のために作られるものだから、読書意欲をそそられても参考程度にしておく。ましてや読書レビューなんて、十人十色の世界だ

おすそわけコーヒー

HAPPYマインド・ダイアリー P. 7 今朝、KEY COFFEEのドリップ「トラジャブレンド」を淹れた。 妹が送ってくれた、おすそわけコーヒーだ。 前に「飲み比べしてみたらどう? 楽しいよ」と私が気に入っているブランドのドリップアソートを送ったのをきっかけに、彼女は飲み比べに目覚めたらしい。 以来、求めやすい価格のドリップコーヒーを買い漁っているそうで、そのおすそわけを送ってくれた。 送られてきた宅急便の中には、KEY COFFEE、MON CAFE、UCCの大袋が入

クレマチスの新芽

HAPPYマインド・ダイアリー P. 6 あ、これ死んだかも。 そう思ったのは、葉っぱがすべて落ち、まるで枯れ木と化したクレマチスのツルを、オベリスクに巻きなおした瞬間だった。 きちんと世話をしなかったせいで、オベリスクのてっぺん目指して真っすぐ伸びっぱなしだったクレマチス。今年こそはツルを丁寧に導いて、行儀よくオベリスクに巻きついてもらおうと、下準備のつもりでカラカラのツルを巻きなおした。 巻きなおした瞬間、水分をほとんど失っていたツルの表面がバリッと裂け、中の芯が露

フランスから届いた誕生日プレゼント

HAPPYマインド・ダイアリー P. 5 フランスから国際小包が届いた。 小包の中身は、彼と私への誕生日プレゼント、彼が定期購読している科学雑誌、そしてお菓子だと知っていた。事前にSkypeで「コレとアレを送るけど、ほかにリクエストある?」というやり取りをしたからだ。 開けるまで分からないのは、プレゼントの正体とお菓子の種類。 今回のプレゼントも、無難という言葉をまったく感じさせない、アイディア満載なものばかりだった。 同封されていたメッセージカードには、「あえりの誕生日

別れの贈り物

HAPPYマインド・ダイアリー P. 4 週末のオフィスには誰もおらず、しいんとしていた。 私の足音だけが響くフロア。 テレワークに移行してからは、月に1度、週末のオフィスに出向いている。 PCのメンテナンスが主な目的だ。けれど、今日はもっと重要なミッションのために来た。 デスクの上に贈り物が置いてあるよ、と向かいの席の同僚が教えてくれた。 先週末に退職したKさんからのものだ。 贈り物について何も聞いていなかった私は、それを知ってすぐにKさんへLINEメッセージを送った。

モーニングコーヒー

HAPPYマインド・ダイアリー P. 3 ドリップコーヒーのパッケージを破ると、期待していた濃い香りがあたりに広がる。 その香りだけで、これはきっと好きな味だ、と分かる。 カップの上にドリップを置いて、お湯をそそぐ。ほんの少し、コーヒーの粉を湿らせる程度に。 それから、20秒待つ。 もわもわと湯気が立つ湿った粉から、期待をさらに膨らませるビターな匂いが漂ってくる。 コーヒーを淹れるときの、一番好きな瞬間。 舌の上に、香りから予想される味を感じる。 苦くて、ほどよい酸味が

売れた箱

HAPPYマインド・ダイアリー P. 2 メルカリに出品した箱が売れた。 初売却だ。 出品した3品のうち、よりによって唯一の傷モノが真っ先に売れた。 本当にこれが売れるの? と心配していただけに、喜びより驚きのほうが強かった。 メルカリのアプリは3週間前にダウンロードしていたけれど、その後しばらく二の足を踏んでいた。 ダウンロードした日は、その勢いに乗って売りたい品物の写真も撮った。 サイズも測って、あとは出品フォームに詳細を記入し「出品する」ボタンを押すだけ。 なのに、

悩む幸せ

HAPPYマインド・ダイアリー P. 1 書きたいと思えるHAPPYを3つも見つけて、どれを書こうか悩んだ。 どれにしようかな、としばらく考えを巡らせているうち、「こんなふうに悩めるのって幸せなことじゃん」と胸が温かくなった。 だから、今日のHAPPYは「どれを書こうか悩んだ」こと。 ちょっと前までは、悩むどころか必死に頭を働かせて、無理やり1つ見つけられればいいほうだったのに。 この変化を与えてくれたのは、毎夜、寝る前に書いている日記。 それには、いいことだけを書く。

HAPPYマインド・ダイアリー

今日から、1日を過ごすなかで見つけたHAPPYを1つ、書いて投稿することにした。 なんでもいいから1つ。 どんなに些細なことでもいいから、1つ。 マインド・トレーニングって表現はぜんぜん可愛らしくないな。 HAPPYトレーニングって呼ぼう。 そう、トレーニング。 ちょっと前に比べると、ずいぶんポジティブ思考になったもんだ。 そう自覚すればするほど、ちょっと前の私がいかに分厚いネガティブの膜で覆われていたか分かる。 この膜が本当に賢いヤツで、ポジティブな情報をしっかりブロッ