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アスリート×サポーターのZoom交流会を取り仕切ってみた感想とレポート

こんにちは。先日とあるアスリート×サポーターとのZoom交流会(オフ会)をお手伝いする機会があったので、その開催までの流れをまとめておきます。
個人の備忘用も兼ねたドキュメント的な内容になるので、そんなに大それたことは書かれていません。

一方でこれから "Zoomを用いたファンとの1.テキストチャット+2.音声会話どちらも兼ね備えたタイプの交流会" を開催してみたいアスリートやマネジメント側の方には少しだけ参考になるかもしれません。

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開催に至る背景

参加してくださったサポーターの立場も考慮して個人名と競技は伏せてあります。またアスリートはチームスポーツで日本代表クラスのポジションにいる方です。

さて今回のZoom交流会の開催背景としては、以下の二点がありました。

(1)新型コロナの影響で自粛期間が続き、アスリートとサポーターとの距離感が開いてしまった事への対応策
(2)Zoomを用いることで、InstagramのLive配信以上に "距離感が近くインタラクティブな交流” が可能かの検証

注目してもらいたいのは何故zoomなのかという点です。インスタライブで良いじゃない?と思われる方もいると思いますが...。

今回はチャットコミュニケーションだけではなく音声を通じた会話が実現する事で、選手とサポーターとの距離がより縮まることを期待していました。そのためZoomです。

開催にあたる要件

・期間:「告知→開催」までの1週間弱
・時間:週末-夜20時以降 / 所要:6~90分
・定員:10~20名を想定 / 費用:無料で参加可能
・形式:Zoomによるチャット+音声を通じた交流

※繰り返しになりますが、インスタライブの場合チャット交流しかできませんが、Zoomはチャット+音声のハイブリットで交流が可能です。

事前準備から当日終了までの流れ

(1)アスリートによるSNS告知を実施(1週間前)
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(2)Zoomで新規MTGを作成しURLを発行する
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(3)応募のあった方に対してDMでURLを送付
 ↓
(4)選手と当日のトークテーマを決める
 ↓
(5)開催時間15分前にzoom集合
 ↓
(6)開会の挨拶 → トークテーマに従いトーク&交流
 ↓
(7)質問タイム → 終了

留意点①:沈黙タイムを生まない

「フワッと交流しよう」程度の温度感だったので沈黙タイムが生じる可能性が充分にありました。その為、事前にトークテーマを用意し選手が会話に詰まった時に質問をしきり役が投げて、それに回答するという形式を採用しました。

もちろんチャットを用いた時間中のサポーターの方からの質問も受け付けていました。しかしZoomの仕様として話者がチャットに気付きづらい設計となっているため、保険として運営からのトークテーマを用意したという訳です。

※トークテーマ(一部)

## プライベート
・最近食べて美味しかったものは?
・最近一番テンション上がったことは?
・自粛期間中は何してたの?
・最近気になった〇〇(競技)のニュースは?
## プレー面
・今シーズンのプレーの目標は?
・プレー以外での目標は?
・体の調子はどんな感じ?
・オリンピックどんな感じ?

尚、トークテーマは「プレー面:プライベート=3:7」程度の比率で調整しました。これは選手個人のタイプによるので適宜調整してください。

留意点②:仕切り役が邪魔をしない

あくまで選手とサポーターとの双方向の交流会なのでモデレーターは黒子に徹するに越したことはありません。なるべく声を出さずに(もちろん顔も出さず)場を回すため以下の2点の対策をしました。

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(1)バーチャル背景でトークテーマを切り替え
いちいち、選手「次のテーマはなんでしょう?」私「はい次のテーマは〇〇です」のようなやり取りが発生してしまうと、畏ったイベント感が出てしまうので避けたい...。そこでトークテーマの壁紙背景を作成して私個人の背景に設定するハック方法を思いつきました。選手からの合図orその場の空気で壁紙を設定&変更して対応していく算段です。

※やり方は分かると思いますが、分からない場合はコメントくれればお伝えします。

(2)チャットでの質問は仕切り役が拾って伝達
音声会話に参加しづらい人がチャットで質問&感想を投稿してくれた場合、選手は話すのに集中していてチャットに気付かない事態が往々にして起き得ます。そのため場合によっては仕切り役が拾って選手に「〇〇という質問が来てますよ」と伝達してあげた方が良いのかと思います。

実際にやってみた所感

さて実際にやってみた所感ですが、確かにインスタライブとは異なった独特な場が成立しました。選手と事前に交流があった方も参加して下さっていたので、音声会話を通じてグループMTGをしているような空間になりました。

敬語を用いて恐る恐る質問されている方もいたので、選手と直接会話するという非日常的な機会を新しく作ることには成功したのではないでしょうか。

懸念していた、場のフリーズ(会話が止まり、質問も来ない超気まずい状態)や、会話の混線(全員が一気に発話しカオス状態になる事態)も発生しませんでした。

挑戦/改善したい点

①より個人が発話しやすい空間作り
言ってしまえば「皆さんどうも初めまして」の人が複数人集まった空間のため、一個人としては相当発話しづらいと思います。「より参加者が発話しやすいような仕切り」や「選手による発話を促すための問い掛け」が必要だったかと思います。

②1対多から多対多へ
また今回は "1対多の「①チャット+②音声会話」の場" は成立しましたが、"ファンMTG的な多対多の場" にまでは至りませんでした。「選手と特定の参加者が会話をする→そこに別の参加者が入ってくる」といったような仲間内間で実施するグループ通話のような形式まで昇華されれば、より非日常的な場となるかもしれませんね。

③参加者のスクリーニング
また今回は参加者のスクリーニングを丁寧に行っていなかったので、逸脱行動を取る視聴者が発生した時のトラブルシューティングは全く未検討でした。次回開催時は少しそこら辺の対策も行う予定です。

今後について

引き続き(1)チャット+(2)音声会話でアスリートとサポーターが交流できる場の質を高めていく所存です。意外と好評だったので2回目も開催する予定です。

※開催に興味がある方・質問がある方はTwitterまでDMください。

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