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後悔しない人生を後悔するべきである理由。

今日は娘の運動会だった。娘の運動会にはたくさんの人が来ていた。それらはとてもカラフル。私が普段出会うことが無い人たちも含まれていることだろう。

その中には、YouTubeに無許可でアップして注意されるアホ、かけっこで勝てなかった息子にブチギレするカス、紅組が勝ったのか白組が勝ったのか疑念を持つ不思議マン。

そんなカラフルな人たちで構成されている。

しかし、そのカラフルな人たちの中にも、私の知る限り良き人やあなたの隣人もいることでしょう。つまり世界はいろんな人で構成されているのです。


ピッチャーになれなかった人、つまりは自分の能力の過不足を知った人のためのnote。おすすめです。

しかしながらもっと残酷な現実に気づいてしまった。それは後悔せずに、いや、できずに生きる人間のこと。


後悔ランキング


 人の後悔すること、Googleでサーチをかけてみると、韓国、日本ともに《勉強すれば良かった》が上位を占めていました。

私も勉強をもっとすれば良かったと思うことがあります。あなたもそうでは無いでしょうか?

ちなみに転職の後悔理由は《掲示された金額と違う給与》が多数を占めていました。それにすら文句を言えないってどうなんだ。と顔をしかめるのですが。

《掲示された金額と違う給与》はまさにリサーチ不足、交渉不足です。

つまり人は基本的に《やれることをやらなかった》から後悔するのです。後悔とは自分の意思でやれることをやらなかったから生まれる念なのです。

今の日本の義務教育では機会の平等を大切にしています。簡単な計算、文字を読み解くことができる能力を教えてくれます。

しかし、「コイツ義務教育受けたん?」というレベルで自分の給与が何処から来てなぜ生まれるのか?のような簡単な引き算すらできない人。仕様書を読めない、理解できない人物が存在しています。

ですが識字率や算数の能力は、日本は極めて高いところを見るとうまくできていると思います。

つまるところ勉強の機会は平等にできているのでしょう。が、しかしなにを勉強するのか?それは平等ではありません。

私は工業高校出身です。3年生の途中で普通科目はほぼ無くなります。そうなると微分積分と出会うこともなく、英語も2年生(高学歴なら1年生レベル)くらいでストップすることになります。

そうなると学問との出会いはそこで止まるのです。つまり知らないことを知らないまま義務教育を終了することになるのです。

つまり、なにを勉強するか?(何処まで学ぶか?)は平等ではないのです。

おそらく、あなたのようなnoteを読むような層というのは高学歴であり、勉強熱心な方なのでしょう。

つまり底辺校の解像度が私より低い人なのです。だからこそ伝えたいのですが、不良漫画のような熱い不良というのは存在しません。

不良というのは基本的にやる気がありません。勉強もスポーツも。

語尾には「どうせ」や「俺なんて」が並ぶような自己肯定感低めの人が多いです。


ティール組織は上位層のみワークする

今回の娘の運動会は子供たちに、「お昼までで終わらせるか?午後もやるのか?」を決めさせたらしくお昼まででプログラムは終了しました。

子供たちに決めさせるというのが今っぽさだなと感じます。

この自分たちに決めさせる。という取り組みは色々な学校で行われています。

自分で決めることはルールを守りやすくなりますよね。自分で決めたことですからね。しかしこれはある程度の偏差値、能力、自己肯定感が必要です。

もしも生徒のやる気のない学校でこれらを決めさせたらどうなるでしょうか?おそらく「そのまんまでいいんじゃね?」で終わることでしょう。決めることというのはいちばん面倒ですからね。

私の地域では高偏差値の学校の学園祭や運動会は、生徒主導でした。偏差値が下がるほど先生が主導になっており生徒のやる気のなさが見えていました。

「こんな運動会ってあるんだ!すごく熱気をかんじる!」と自分の学校以外の運動会を初めて見たとき、一人一人の熱意、思いのこもった細かな小道具、楽しそうなプログラム。それらに感動したのを今でも思い出せます。


前職でこれに、いや、正確には自走組織に感銘を受けて「そうか!自己決定がやる気を生むのか!ならば1on1やミーティングでみんなにルールを決めてもらってやる気を生み出そう!」とやってみたら驚愕の結果が生まれました。

それは、なんも決まらんという結果です。

そもそもの話、1on1やミーティングというのは主体性がある組織で結果が出ることなのです。主体性がない、決められたことをなんとなくやるだけという組織ではワークしないのです。

具体的にメンバーとの話しでは、「あなたはどうなりたいか?」「どのような役割を果たしていきたいか?」を聞きました。

しかし、というか当然ながら出てきたのは「あの人にこうしてほしい。」「あの人よりも自分は優れている。(だから認めて欲しい)」と言った意見が大半でした。

つまり仕事を自分の事ではなく他人事として見ているのです。誰かがやってくれたら楽になる。誰かが教えてくれない。誰かの段取りが悪い。
誰かが…誰かが…


私が聞いたのは自分の意思。ですが出てくる言葉は誰かの事。それでやりたいことやどうすればいいかのような建設的な意見が出るはずがありません。

これが年収低めの会社のリアルです。自分の意思や想いなどは無いのです。そもそもサラリーで自分の意思とか想いを持つというのもおこがましいとは思いますが。

自走組織というのはそもそも自分の意思があるというのが前提です。自分の意思もなく人生に不真面目に生きる人間には過ぎた自由なのです。

つまりは、自走組織のような自分たちでルールを策定するような決める自由、自己決定は人生に不真面目な人には《過ぎたるもの》なのです。


できないとできるの境目

私もですがあなたも経験したことがあると思いますが、仕事ができない人というのは自分の能力と自分が認識している能力に乖離があります。

先程あげたような、仕事ができないことを他人のせいだと認識する層にはメタ認知能力がありません。自分のせいだとは思えないのです。

こんな面白い実験結果があります。

実験の内容は、238人の学生のうち124人の大学生にいくつかの筆記試験を行ってもらい、解答直後にその成績を自身で評価するというものです。自身がどれだけのスコアを稼げたかを予測して、実際の数値とその差分がどのように現れるかをみるというものでした。実際のパフォーマンスは上位と下位で大きな乖離がありました。パーセンタイル推定では、四分位数のTOPはほぼ正確に予測できました。
つまり、パフォーマンスの低い生徒ほど自身を過大評価していたといえます。

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能力の低い人間は自己認識が高い。それがなぜ起こるのか?それはできることできないことの範囲が狭いからです。

例えば、上司から今の自分の能力以上の仕事を与えられる。すると仕事がうまくいかないのは、自分の能力が低いからだと思うのではなく、上司の教え方、上司の指示(自分の能力以上の仕事を振ったこと)が悪いと認識するのです。

つまり私には能力はある(と認知している)のにできない=何か、誰かが悪いと認識してしまうのです。

できることできないことの範囲が狭い。これはチャレンジする能力、知らないことを知ろうとする能力の低さからきます。

自分の知っている世界が、見える世界が、この世の全てだと思う人にとっては、できることできないことというのはメタ認知能力不足であり、それを補う方法は視野を広くとる必要があるのです。

しかしそんなこと(知らない世界を認識すること)は不可能であり、無理なことなのです。

ここに不都合な真実が存在しています。それは後悔するということは後悔することが存在すると認識していなければできないのです。

つまりチャレンジしない、無気力に生きる人間には認識できない《後悔すべき部分》があるのです。


後悔ができない層

 これは平等を謳う現代においてはとても不都合な真実では無いでしょうか?

そう私もあなたも認識できていない、機会が平等でない部分があるのです。

例えば行政書士。これはカバチタレ!という漫画で知った仕事です。法人の設立の必要書類、就業規則のような約款の作成など業務範囲は広く様々です。

高校生のころこんな仕事が存在していることすら知りませんでした。存在を認識していない仕事というのはあなたもあるでしょう。

全ての職業は知らなければつくことができません。なぜなら存在を知らないからです。

私やあなたは「後悔しない人生を!」と意気込んだりしますが、それは後悔すべき部分を知っているからです。認識できていない後悔すべき部分には当然ながらスポットが当たりません。

ピッチャーをしたことがない人、野球をやったことがない人が「ピッチャーになりたかった。」と死の間際に後悔することが無いのと同じように。

後悔しない人生を送るべきである。これは良く言われることです。しかし後悔しない人生というのは後悔すべき部分を認識していないだけなのかもしれません。

後悔することは全てダメなことではなく、後悔することを、後悔すべき部分を知れた、知っていたということでもあるのです。

私やあなたは、ほんとうの愛、年収の高い職、素晴らしい人間関係を自分の世界、自分の認知している部分で知っていると感じます。

しかし実際には知らない部分があります。それらは後悔すべき部分かどうかを実際には知らないにも関わらず。

現代の社会では全ての情報を知れるような気がしています。しかし実際にはフィルターバブル、あなたに最適化された検索によって興味関心があることしか検索できません。

考えてみれば当たり前ですが、検索する文字を知らなければ検索できないのです。

後悔することを後悔できるように意識して生きなければならないのです。

本来なら後悔するべき部分を後悔できるように。

あなたは後悔する人生を選びますか?それとも後悔できない人生を選びますか?

それすらも認識できない人も存在するのですが。

それでは、また、水曜日に。

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