リスキリングはおっさんには向いていない。
おっさんとリスキリング。おっさんに必要なのはわかるがこれは相性が特に悪い。なぜならおっさんは孤独だからだ。
これから頻繁に出てくる《おっさん》という言葉は、"社会的に一度でも成功体験がある人"と読み替えて欲しい。おっさんはおばさんの中にも若者の中にもあるのだから。
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リスキリング、最近よく聞く言葉でありnoteをよく読むような層はSNSやニュースサイトの記事などから色々な情報を手に入れているでしょう。
しかし、正直なところ私もよくわかっていない。なぜなら「これが正確な定義である。」というものをいまだにみたことがないからだ。
リクルートワークス研究所は、
と定義している。
ところでこれがおじさんの孤独となにが繋がっているのか?という疑問がわいていることでしょう。
しかし、まだもう少しだけ説明させて欲しい。なぜならおじさんの話は長いのだから。
日本人は他者を受け入れない
おもてなしの国JAPANでこいつは何を言っているのだろう?そう思うだろうか?
あの構文を作った方の奥方が国際的な場面で語った「お・も・て・な・し」を思いつくかたは多いだろう。しかし、日本人は心地よいおもてなしが苦手な人種であることは事実だ。
あなたは「おもてなし」と言われて何を、どんな場面を想像しただろうか?(あの奥方以外を想像して欲しいのだが、冒頭のせいでおそらく無理だろう)
三つ指をついてお出迎えしてくれる女将だろうか?あるいはスーツを着こなしている所謂「ジェントル」だろうか?
それは確かに日本人が思いつく「おもてなし」であることは間違いない。しかし、私の思い浮かべる最高のおもてなしは"なんだか甘い麦茶と塩味のないおにぎり"だ。
なぜならば女将の例もジェントルの例も「受け入れられた」というよりはむしろ、「もてなされた」の認識ではないだろうか?
女将やジェントルのおもてなしは、確かに最高のおもてなしだろう。しかし、それは
主と従の関係性での最高のおもてなし。
今私があなたに伝えたいのは「受け入れられた」と思える最高のおもてなしの話を伝えたいのだ。
孤独なおっさんの話をしたいのだから当然だろう。
心理的な壁
なんだか甘い麦茶と塩味のないおにぎり。これはある意味最高のおもてなしではないだろうか?
あなたも子供の頃遊びに行った先で出された覚えはないだろうか?
それよりも舶来物のクッキーやお客さんにしか出さないであろうと推測されるケーキと謎の紅茶派の方がおられるかもしれないが。
しかし、考えて欲しい。それ(美味しそうなお菓子)は本当の意味で受け入れられたと感じるだろうか?
外と中、主と従、そんな雰囲気を感じないだろうか?それが日本人のおもてなしのスタイルなのだ。
つまり心理的な壁、心の隔たりはあるが客人としてもてなす、ということだ。
アメリカなどに行ったことがある人ならわかるが、アメリカの人は隣に座っただけの人に平気で話しかける。
これは私の体験談だがバスに乗っている時に「中国人?何しにきたの?」と突然話しかけられた。
もしあなたが外国の人をバスで見かけた時平気で話かけられるだろうか?
もちろん答えは決まっている。そんなことするはずがない。
ここで少し論文から抜粋するので見てほしい。
小林洋子
[筑波技術大学](https://researchmap.jp/researchers?institution_code=0540*) 障害者高等教育研究支援センター 講師
学位
博士(ヒューマンケア科学)(国立大学法人筑波大学)
修士(パブリックヘルス)(カリフォルニア州立大学ノースリッジ校)
つまりは、閉じた民族と開いた民族の違いである。他者を受け入れず、行間を読む必要があり、自分と同じ考えだろうという中でのコミュニケーションだ。
つまり我々日本人はよそ者を受け入れられない民族なのだ。
おっさんの孤独は表面化しない
若者は孤独を感じている。コロナ禍から言われ出した言葉だ。しかしこれは本当なのだろうか?
データを見れば確かに若者は孤独を感じていそうだと言える。
しかし、それは若者だからだ。
若者は社会的に弱い。自分でできることも限られているし、そもそも資本主義社会なのだから当たり前である。
資本がないのだから弱い立場になるのは当然だ。しかし弱さは強さでもある。
少し白饅頭氏のような話になるが、弱いと認識されているということは強さでもあるのだ。
若者に「孤独を感じている」そう伝えられてあなたはどのようなアクションを示すだろう?
相談に乗る。そのようなアクションを取る人が多いのではないだろうか?
若者は弱く可愛い生き物なのだから当然だ。あなたのアクションは正しい。若者は包括されるべき存在なのだから。つまりソーシャルキャピタルは持っているのである。
しかし翻っておっさんはどうだろう?おっさんにもし「孤独を感じている」そう言われてあなたはどのようなアクションを起こすだろう?
容易に想像できるのは"あっ、そうですか。"とお茶を濁すアクションだろう。
それも正しい。なぜならおっさんは強い存在だからだ。認知としてはだが。
おっさんは批判されなくなる。強い存在だから批判されにくくなるのだ。そうなると自分が自分こそが正しいという認知になる。
ましてや今の社会、YouTubeなどのプラットフォームではプラットフォーマーからのオススメで"正しさの認知"は加速する。
そうなるともう手がつけられない。
ダイブすること
そしておっさんに対する周囲のコミュニケーションコストは高い。威圧感があり、自分が正しいと思い込んでいる。そのセットによりコミュニケーションコストはめちゃくちゃ高くなる。
ましてや社会的に上だと認識されているから、コミュニケーションの難しさは跳ね上がる。
ボールを下から上に投げるところを想像して欲しい。届かないかもしれない。そう考えるのが普通ではないだろうか?
よっぽど自信がある人しかボールを投げることはしないだろう。
コミュニケーションもそれと同じく、社会的に上のおっさんに対して、言葉というボールは届かせるのがしんどい。だからみんなコミュニケーションをとりたくないのだ。コスパもタイパも悪いから。
周囲から批判されなくなり、自分が正しいと思い込んでいる。この2つによりおっさんは孤立していく。
若者の孤独は周りに伝えるからみんなが「若者は孤独らしい」という認識をしていく。
ところがおっさんは孤独であると周りに伝えない、その上社会的に強い立場の人間を
「孤独かもしれない」
周囲がそんな目で見ることなどないのだ。
ではおっさんはどうすればいいのだろう?
一番簡単なのは新しい場所に飛び込むことだ。新しいコミュニティがおっさんを新人にしてくれる。
新人は庇護されやすい、おっさんでもまるで若者のようになれる。そうすればおっさんの
「最近孤独を感じている」
この言葉で今まで属していたコミュニティでは誰もしてくれなかった、おっさんが本当に欲しかったアクションをしてくれるだろう。
しかもその場でさらにリスキリングができるのならば最高だろう。孤独も紛らわせて、これからの時代を乗り切る力がつくのだから、いたせり尽せりではないだろうか?
SUNABCOは孤独なおっさんの癒しの場所になり得るのだ。パパ活で癒されている場合ではない。
しかし、新人にはリスクがある。それは少しストレスを感じるというところだ。
ストレスは悪者か?
しかし人間にはストレスが必要なのだ。
運動をしたらあなたはどう感じるだろう。自転車でもランニングでも筋トレでもいい。
「気持ちいい」
そう感じるのではないだろうか?
これらの運動はあなたの体にとってはストレスだ。しかしあなたの認知は違う。気持ちよさを感じているのだ。身体的にはストレスのはずなのに。
適度なストレスはあなたを強くさせる。進化のスイッチなのだ。だからこそあなたにはチャレンジして欲しい。新たな進化のために。
あなたの孤独を癒すのは新しいコミュニティで新人になることだ。noteを読むような層はおそらくだが知能が高く、会社でもある程度必要とされているだろう。学ぼうという姿勢がある人は伸びるのだから当たり前だ。
私も今凍結によりコミュニティを失っている。いつか戻るだろうがそれまで精神は持つだろうか?新しいコミュニティができることを望む。
それでは、また、ここで会いましょう。
あどりでした。
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