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東大生に逆転できる?価値の考え方


こんにちは。Q&Qのあどにゃーと申します。

今日は東大生に逆転できる価値の考え方を語りたいと思います。
逆転したい人勉強ができても仕事ができないと言われたことがある人は必見です。

結論から言うと...

競争を避け、真っ向勝負しないことです

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別にこれは運動会でみんなで一緒にゴールしようとか、順位をつけるのはやめようという話ではありません。むしろ社会は市場競争を促進する資本主義で成り立っているので、競争して1位になることが大事です。では、「競争を避ける」とはどういうことかをこれから説明していきたいと思います。

価値とは

突然ですが「価値とは何か」は説明できますか?

競争をさけることを理解するためには、まず価値について知っている必要があります。価値を説明する上では、キングダムでおなじみ秦の丞相の呂不韋の言葉が有名です。

奇貨居くべし(希少なものは利用しなければいけない)

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これは秦国の王子の1人が人質として他国に売り飛ばされ、粗雑に扱われているのを見た呂不韋の言葉です。この人質は秦国の王の血を引いている=希少性があるから利用価値を持つと考え、呂不韋はこの子を買います。後に子宝に恵まれない秦国の王妃の養子にして政治利用し、そこから呂不韋はのし上がっていきます。※詳しくはキングダムを読んでください。

つまり、価値=希少性ということです

価値の種類

さて、皆さんは「価値=希少性」と学びましたね。でも、もう少し価値のお話にお付き合いください。
価値はさらに2種類に分けられます。既存価値新規価値です。

既存価値
既存価値は、すでに世の中に認められている価値軸で他より差分を出すことです。言い換えるなら「小さな希少性」です。再現性、理論、具体化と相性がよく、誰でも実施することができます。
具体例を上げてみましょう。勉強がこの価値に属していることに注目です。

・家電メーカが他社より薄い・軽い・多機能な商品を作る
・勉強で他人より早く・正確に高得点を取る
・性能が他社より3倍高速になるソフトウェアを作る

新規価値
新規価値は、まだ世の中に認められていない価値軸を打ち出すことです。言い換えるなら「大きな希少性」です。アート・感性(好き・嫌い)・抽象化と相性がよく、再現性がないため実施することが難しいです。
具体例を上げてみましょう。

・多機能より美味しいパンが焼けるほうが良いよね(バルミューダ)
・ホテルより民泊のほうが風土たのしめて良いよね(Airbnb)
・自分でサクッとネットショップ作れた方が良いよね (BASE)

これで皆さんは価値について十分理解されました。

ここまでのまとめ
・価値とは希少性であり、2種類ある
・既存価値はすでに世の中に認められている価値軸で他より差分を出すこと
・新規価値はまだ世の中に認められていない価値軸を打ち出すこと

競争するとはどういうこと?

やっと本題に戻ってきました。価値を理解した上で競争について考えてみましょう。「競争」というのは、ライバルと自分を比較・分析してライバルより性能を上げたり、価格を下げたり、良いところを模倣したりする行為です。

先程の2種類の価値のどちらかに似ていませんか?
既存価値(世の中に認められている価値軸で他より差分を出す)ですね。

東大生を含め受験戦争に打ち勝ったいわゆる高学歴の人たちは、この決められたルールの中での競争が大得意です。分析・比較して自分に足りていない部分は補い、性能を上げていきます。つまり、このフィールドで戦うと負けます。

これはランチェスターの強者戦略と言われていて、東大生(最高学位)やシェア1位の大企業に許された闘い方だったりします。※ランチェスター戦略を知りたい人はググってください。

ここまでのまとめ
・「競争する」とはライバルを比較分析し、性能を上げたり模倣することである
・「競争」は既存価値で差分を出す行為である
・競争で勝てるのはその業界で1番の存在だけ!

競争は既存価値でしか生まれない

もうあなたは競争を避けたくなってきたことでしょう。安心してください。
競争は既存価値でしか生まれません。なぜなら競争をするにはルール(価値軸)が必要だからです。

サッカーを想像してみてください。キーパー以外も手を使って自由にボールを投げたり、自陣のゴールにボールを投げ入れて1点とったと言い始めたら競争が成立しますか?成立しませんね、競争にはルールが必要なのです。

企業と企業が競争するのは、同じ商品価値観(薄い・軽い・多機能・価格)で戦っているからです。受験で競争が発生するのは、試験範囲・試験得点のルールが明確に決まっているからです。

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「競争を避ける」とは?

ここまで来た皆様はもう理解したと思います。新規価値で戦えば競争する必要はないのです。まだ世の中に認められていない価値軸を打ち出し、自分がそれを実行する唯一の存在であれば、そこに競争はありません。オンリーワンであり、ナンバーワンなのです。

では、新規価値はどうやって生み出せばよいのでしょう?
ここが問題です。既存価値はルールがある再現性の世界です。優秀な人が勝つゲームですが、優秀な人ほどではないにせよ誰にでも再現はできます。

しかし、新規価値はルールのないアートな世界です。再現性のないものについての手段を語ることは非常に難しいですが、昔の偉い人が華麗な手段を示しています。

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守破離で戦う

守破離という言葉をご存知でしょうか?日本の茶道や武道で使われる言葉です。新規価値を生み出すには、この法則に乗っ取るのが良いと考えられています。
”守": まずはルールを守って戦ってみます。つまり東大生たちと競争してみます。
”破”: 大体コツを掴んできたらルールに差分を作って、既存価値を生み出してみます。
"離": 経験を生かして、自分のオリジナルの新規価値を生み出します。

ここまでのまとめ
・競争は既に決まった価値軸・ルールの下でしか発生できない
・新規価値で戦えば競争を避けられる
・新規価値は守破離のステップで生み出すことができる

競争を避け、”離”に行き着くために

受験生やサラリーマンの非常に優秀な人でも、”守”または”破”のところで止まっています。あなたが”離”までたどり着けば、競争を避けて逆転することが可能です。
Youtuberのカジサックさんは、既存のテレビのお笑いのルールで闘い(守)、新しいお笑いを模索し(破)、Youtubeという当時競合のいなかった市場(離)を開拓しました。

この作業はとてつもなく大変です。他人を模倣することや既存のルールで戦うことをやめて、自分自身の根源を深めていく必要があります。ルールの再構築と言えるでしょう。

なぜ大変かというと一時的に結果が出なくなるからです。既存価値の再現性の世界で戦っている人々は、毎日コツコツと目に見える成果が出ます。しかしルールから逸脱した瞬間は、既存価値の視点で見ると停滞しているように見えてしまうのです。

カジサックさんの例でいうと、Youtubeという新しいフィールドで戦うには、一旦テレビの仕事を減らさないといけないということです。家電メーカでいうと、一旦薄い・軽い・多機能を捨てて、機能を絞らないといけないということです。既存価値ルールでスペック比較表をつくるとボロ負けの製品にみえてしまいます。

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しかし、逆の見方をするとその業界で現在優秀な成績を収めているライバルほど新しいルールには移りたがらないので大チャンスとも言えます。これを達成することによって確実に既存価値のフィールドで戦っている人々に勝つことができるからです。

まとめ
・新規価値にたどり着くには、他人の模倣や既存ルールでの闘いをやめる
・自分でルールを再定義する必要がある
・既存価値で成功している人々は新しいルールに移ってこないのでチャンス

自分の価値観を見つめ直すには

最後に宣伝です。

私達は義務教育の勉強〜社会人の成果に至るまで、同じルールでライバルより優れているという結果を求められます。自分で新しいルール・価値を作る経験はほとんどしてきません。
このため、自身の思考や価値観を見つめ直し、新しい価値を創造する行為に不慣れです。

自分の仕事・服・趣味の何が好きか語れますか?「人気があるから。みんなやっているから。」と他人のルールで決めていませんか?

Q&Qでは、質問に質問を返されるドM仕様の強制思考サービスによってそれを可能にします。
お題を自分で決めて強制公開インタビューをするような感じです。

自分の問いに質問を返され、強制的に思考を働かせることで、価値観をハックする能力を身につけることができます。既存のルールを疑い、自分の価値観を見つめ直して新規価値を作りたいと考えている方々はぜひ利用して思考を鍛えて見てください。

最後までお読みいただきありがとうございした。

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