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400年前の名古屋デザイン「名古屋城本丸御殿」

こんにちは。SNS担当のRYUです。名古屋は台風が通過し、再び真夏に戻りました。暑い最中、名古屋城の城郭内に復元された「本丸御殿」を見に行ってきたのでレポートしたいと思います。

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「本丸御殿」は尾張藩主の住居と尾張藩の政庁として、1615年に作られました。今でいえば、愛知県庁と愛知県知事公邸を兼ねていたわけですね。昭和20年の空襲で名古屋城とともに焼失し、昨年復元工事が完成しました。

まず、最初にお伝えせねばならないことが・・・この本丸御殿、

エアコンがありません(;゚Д゚)

建物内には扇風機と冷風扇しかないですし、飲食も禁止。水分補給もできないので、就学前のお子さんや高齢の方は真夏と真冬を避けたほうがいいと思います。では、中を見てみましょうかね。

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書院造の代表的建築で、昭和5年に国宝第1号になった!建物の内部はさすがに豪華です。どの部屋にも一級品の襖絵と欄間があり、じっくり見ていられます。真夏以外なら・・・。

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日本の情緒のクライマックス?四季の情景がキレイ。

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シラサギは現在も名古屋にたくさん生息していて、田んぼのザリガニやカエルを掘り返して食べてます。400年前は、もっと多く生息してたんでしょうね・・。

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こちらの部屋には地域の情景が襖絵で表現されています。床に段差があるのが見えます?高い位置に藩主が、低い位置に訪問者が座ったようです。

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水戸黄門でおなじみ、「三つ葉葵」の紋も随所にあります。ちなみ気づいたんですが・・・

天井は高いけど、襖(ふすま)の高さが低い。


身長170㎝の私でも、頭をぶつけそうに思えた個所がありました。資料によると、江戸時代の日本人の平均身長は男性が155cm程度、女性が145cm程度と、現在より10cmくらい低いんです。当時は肉食しなかったのが原因らしいのですが、栄養事情が建築にも影響を及ぼすんですね。

最後に、久しぶりに名古屋城を見て気になったことが。

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側面に、なんとも武骨なエレベーターが!現在の名古屋城はコンクリートで再建された「現代のお城」だから、こんな事になったんでしょうが・・・。木造で再建する際には(2022年完成予定)、歴史的文化遺産に付加物は付けないでもらいたいです。

夏休み時期に観覧するなら?熱中症対策を十分に!では~ (RYU)

【参考資料】名古屋の月別気温

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