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"広告という窓"から見るニューノーマル


広告という窓から世の中を覗く。


アドパブリシティ特派員のツボツボです。「広告という窓」という表現は天野祐吉さんの言葉です。私が広告に興味を持ったきっかけは天野祐吉さんも編集長を務めた「広告批評」、今でもときどき手に取って読み返しています。

糸井重里さん、大貫卓也さん、佐藤雅彦さん、佐藤可士和さん、箭内道彦さんなどといった広告のスーパースターは「広告批評」が発掘したと言っても過言ではないと思います。


広告という窓から見た「コロナ渦」


ニューノーマルという新しい常態は広告の現場にも当てはまります。例えばBOSSの宇宙人ジョーンズシリーズのCM、リモートで制作する設定のもと「リモートあるある」でクスっとさせてくれます。役所広司さんは「ダイワハウチュ」以降、TVCMではいい味が出ていますよね。



サントリーは5月の時点でWEB動画「話そう」でTVCM出演者が話すという動画シリーズも展開していました。広告を通じた時代に寄り添うスピード感は「さすが」の一言です。


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リモート撮影CMでは星野源さんのドコモCMも当てはまります。星野源さんご自身のInstagramから発表した楽曲の話題性をうまくCMにも活かしているといえます。星野源さんの背景をあえて無機質にしているのはInstagram感を出しているんじゃないかなと。



星野源さん繋がりで言えば日清のどん兵衛も。ソーシャルディスタンスという事情?でどこかに行ってしまった「どんぎつね」さん(吉岡里穂さん)を探すという設定です。吉岡里穂さん以外のどんぎつねをスマホで撮影したであろう動画で繋いでいるのはあえてそう見せているのではないかと思いますね。



ピンチをチャンスに変えるのが広告


どん兵衛のCMは吉岡里穂さん以外の老若男女を出演させることでユーザー参加型感も垣間見えます。「ユーザー参加型」といえば、au三太郎の塗り絵繋ぎ。TVCMという密現場が作れない状況を逆手にとって、ファンと交流する機会に転換しました。


「たぬきの正体 #みんなでつなぐ三太郎 」篇が、7月22日より全国で放映を開始する。新CMは“三太郎5周年企画!みなさまからの応募作品をつないだアニメCM”として放映。約600作の個性豊かな作品を応募し、審査の結果、選ばれた作品をつなぎ合わせ、TVCMおよびWEB動画を完成した。

こちらはメイキング。


「自分のスキ」を広告は表現してくれていますか?


今回はBOSS、ドコモ、どん兵衛、auのTVCMを取り上げましたが、あなたが好きな広告はありましたか?今どき若者にとってTV自体を見ないことが常態化される中、広告を取り上げること自体ナンセンスかもしれません。

しかし自分が好きな俳優や歌手、愛用しているブランドやプロダクト(商品)がイケていないCMをやっていたらどう思うでしょうか?価格ではなく価値でその商品を選んでいるのだとしたら、その広告も「自分のスキ」に寄り添っているかチェックしているはずです。

普段CMを気にしない家族がサイボウズの「がんばるな、ニッポン。」のCMを見て笑っていました。個人的にはユーモアのかけらもない表現に「ちょっとな~」と思うのですが家族が話題にしたという点でこのメッセージには共感する要素があるのでしょう。



是非今あなたが共感する企業やブランドのメッセージに耳を傾けてみてください。そこにはきっと何かしらの発見があると思います。


まとめ

・広告という窓を通してみる「コロナ渦」
・ピンチをチャンスに変えるのはユーモア
・好きなブランド・商品の広告は自分に寄り添っているか
・広告に耳を傾けると、自分の価値観を知ることができる


以下は「広告」に関する記事となります。お盆休みにでも読んでもらえると幸いです。猛暑がしばらく続くでしょうか適度な水分補給と休みを心がけましょう♪ 以上、アドパブリシティ特派員のツボツボでした!