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7歳にぶったまげさせられた話

ここ最近バタバタバタバタといろんなことが続き、また、仕事関係で準備しなきゃいけないことも立て続き、noteの更新をすっかり遠い彼方に忘れ去っておりました。毎日更新!とか言って意識高くイキっていた自分が懐かしい今日この頃です。

ただやはり、そんな惰性はよろしくない。そんな自分でいたくない。なので今日のこの更新をきっかけに、また毎日⋯とはいかなくても、ほぼ毎日のペースで更新していきたいという気持ちだけは持ってます。持ってるだけです。

そんな昨日、小学2年生の子に対し、個人レッスンを行いました。
サッカー個人レッスン・君だけのコーチ

この子とのレッスンは、昨日が初めて。
まぁ前から知ってる子ではあるので「久しぶり!」という感じだったのですが、今でもこうして頼りにしてくれるのは、本当に有り難いことですね。

人は、必要とされることがイコール『 居場所 』にもなる。
こんな自分にも、まだ多くの人がそれぞれのいろんな場所で僕に居場所を与えてくれることに、素直に感謝する毎日なのです。


で、彼(7歳男性)との初めての個人レッスンだったわけですが
レッスンを始めて少し時間が過ぎたあたりから、僕は

「え」「え、マジ」「嘘やろ」

という違和感が、どんどん膨れ上がっていったんです。

それはネガティブなものではなく、とてもいい違和感。
そして違和感を通り過ぎ、途中からは完全にぶったまげてました。
「スゲーな、おい!」って。

彼、正直最初は動きも疎いし、しなやかじゃないしガタガタな動きだったのだけれど、その修正のためにこちらが一回だけ言ったことを、彼はすぐに頭の中で映像化して、それを体現できちゃうんですよ。

僕「蹴る時は、蹴りたい方向にヘソを向けて」
彼「うん」
で、もう出来ちゃう。スパン!といいボールが返ってくる。

僕「ボールを触るポイントが、少し自分に近すぎるかも。それだとどうなる?」
彼「おヘソの向きが、あっち向いちゃう」
まさにやん!

僕「なら、ヘソの向きを前に向けるにはどうすればいいやろか」
彼「ボールをもっと前でさわりにいく」
ハイ正解〜、で、やっぱりすぐ出来ちゃう。さっきよりもさらに、7歳とは思えないほどの「ズバッ!」というボールが返ってくる。

繰り返しますけど、まだ7歳ですからね。人間始めてまだ7年しか経ってないのに、この理解力⋯というか読解力、想像力、そしてロジカルシンキングの質が、彼は明らかに高い。

こちらが言ったことをすぐに映像化できる能力に加えて、さらに彼は

こちらが「こんな感じで〜」とやって見せた見本を、すぐに言語化できる能力もあるんです。

しかもそこに、オノマトペ までつけやがった。
「今、コーチは前を見ながら、足の親指と小指を使ってボールをさわって、ふんわりした感じでドリブルしてた」
って。
フムフム。やっぱりお前やるじゃないか。

僕「今から2種類の見本をやるから、1種類目と2種類目の違いを見つけてみて」
彼「はーい」

1種類目はずっと下を向いて、2種類目は前を向いてドリブルしました。
もちろん、僕が求めていた答えは
「1種類目は下を向いちゃってて、2種類目は前を向いてた!」
というものだったのだけど、彼はあっさりとその想定を超えてきました。

僕の心の声
(わくわく。さぁ言え!下を向いてたのと、前を向いてた!って、7歳ぽくお茶目に言いやがれ!)


「えっと、1種類目はボールにさわりすぎてた。で、2種類目はそんなにさわらずにいい感じでまたふんわりとやれてた」

僕「え」
彼「え」

ボールをどうさわるかなんてことを言わせるつもりはなかったので視線の向きだけを意識して見本したんだけど、結果として、思いっきり「ボールのさわり方」に表れていたらしい(恥ずかし)

確かに

下を向きすぎれば、意識が「ボールにさわろうさわろう」になるから、結果としてボールにたくさんさわることになる。
前を向けば、意識が「行こう」になるから、結果としてボールを意識し過ぎず、スムーズに一緒に運んでいける。

実は僕はそこまで思考せず、ただ単に「下向いたら前が見えないから相手が見えなくなるじゃん」
程度に伝えようと思ってたの。だって7歳だし。

でも、僕が見せた2種類のドリブルをじっくりと見ていた彼は、もっと先の「こうすれば、結果としてそうなるよね」っていうところを、やっぱり見抜いてそれを先に言語化しちゃった。

もう一度 ↓↓
下を向きすぎれば、意識が「ボールにさわろうさわろう」になるから、結果としてボールにたくさんさわることになる。
前を向けば、意識が「行こう」になるから、結果としてボールを意識し過ぎず、スムーズに一緒に運んでいける。

これを見抜いた7歳。

「いやー、お前すごいわ。マジすごいわ。名前に「才」の字が入ってるだけあってやっぱり天才かもしれん」
ってもう、普通に俺言ってたw

ならばと
ドリブルで進んで、最後はシュート、という設定にして
ここからはもう、頭の中へのアプローチに切り替えて練習再開。

僕「《さわろう》じゃなく《行こう》っていう意識でドリブルして」

彼「オーケー」

僕「なら、シュートは《打とう》じゃなくて⋯?」

彼「決めよう」

僕「それーっ!(すげぇ)」

意識をそう持っていくと、ドリブルは視線が上がりボールにはさわり過ぎず、スムーズに加速していける。
そしてそのままシュートはズドン!といいシュートが出来る。
打とう、だと意識がボールに行っちゃうけど、決めよう、だとその意識はゴールに向かう。結果として、ボールにパワーも伝えられる。GKを見れるという副産物もついてくる。

まさか7歳相手に、しかも初めてのレッスン日に、頭の中の意識の話を出来るとは。普段、高校生に話をしてることなんだけどな。

言ったことを映像化して体現できて
見せたことを、言語化できる。

「意識をこう向けると、結果として何が変わる?」という問いにも、自分の頭で考えて、自分の言葉で言語化できる。

7歳なのに。

いや、7歳だからこそか。間違いなく普段のご両親の接し方が好影響を与えているのだろうし、学校の先生もそういう方なのかもしれない。英語を習ってるらしいから、その影響もあるのかなぁ。

7歳(何回言うねん!)のロジカルシンキングとアート思考に、ぶったまげさせられたオジサンの話でした。

何か一本書き終えたら急に調子に乗ってきたので、すぐに次の更新できそうな気がしてきました。
気がしてるだけですけど。

過去のnoteは こちら から。



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