見出し画像

プレーの違いはステップで生み出せる

この記事は、共創型サッカーコミュニティー・くぼぉちサッカー研究所 においてコラム配信用に久保田が書いた記事です(9月18日配信)

有料コミュニティーの中で配信した記事ですので、ここでも有料とさせていただきます(コーヒー1杯分くらいのコスパ保証は自信がある!)

ほぼ毎日コラム配信をしている くぼぉちサッカー研究所 ですが、久保田の他にどんな方がコラムを担当してくれているかは、ホームページからご確認下さい。

現役Jリーガーや.WEリーガー、名将といわれる指導者の方など、サッカー界で活躍するさまざまな仕掛け人の方々が、読み応えのあるコラムを日替わりで担当してくれています。メンバーになると、ほぼ毎日配信されるコラムが1ヶ月980円ですべて読めるので、よかったらぜひ、メンバーになってくださいね。

それでは。以下、9月18日に配信した久保田コラムです。

__________ __________

シュートもパスも、一番最強なのは1タッチ。ルカクがシュートシーンでよく見せる「1タッチで合わせるステップの巧さ」あれ、エゲツないですよね。

でも今回は、シュートもパスも「2タッチ以上するケースならば、こうしたほうがいいんじゃないのかな」という観点で書いたものです。1タッチ最強説については、また別の機会にたっぷりと書こうと思います。

シュートは同足、2ステップで

東京オリンピックのアセンシオ(スペイン)を見て確信に変わったのですが、
『シュートを蹴る前の最後のタッチは、シュートする足と同じ足の方がいい』

つまり右足でシュートをするなら、その前のタッチも右足の方がいいです。
右・右!でシュート。

なぜか。

右足シュートの場合、シュート前の足を逆足、つまり「左・右!」にすると、左足でボールにさわった足を地面に下ろすところから始まって、最短でも3ステップ必要になる。
(やってみればわかります)

しかし「右・右!」にすると、さわった右足を下ろし、左足で最後のステップ、そして右足でシュート。

つまり、2ステップでいけちゃう

この観点でJリーグなどを観ていると、左・右!でシュートをしようとして、相手の足が伸びてきてブロックされるというシーンがたくさんあった。もったいない!

決定力の無さうんぬん、、の話になった時、日本人は慌ててしまうとか、決断力うんぬんとか⋯そういうメンタル的な話で解決しようとする言説もよくあるけれど、そうではなくてただ単純に、足の運びも含め「どのように早く、しなやかにシュートまでいけるか」そして「そのための技術」を教わっていないだけのような気がします。足の間はけっこう通る、という当たり前の原理原則に対しても、日本人はまだどこか及び腰だし。どんどん打ちゃぁいいのに。

東京オリンピック準決勝、アセンシオ

2ステップシュートの話に戻りますが、東京オリンピック準決勝「日本 − スペイン」でスペインのアセンシオが決めた決勝ゴールが、まさにこれでした。

この時、アセンシオはシュートも含めて3タッチ。ファーストタッチだけ右足で、あとは「左・左!」でシュート。
全く無駄のないこの2ステップのタイミングに遠藤も板倉も間に合わず、全くブロックできないままに、あの美しいゴールを決められてしまいました。

どうでもいいけど、アセンシオは愛妻家で犬を愛するイケメン。欠点ゼロ。
悔しい⋯(しば犬も飼ってるというところがさらに推しポイント)

画像2

もう一つ
つい先日のJリーグで見られた、ガンバの山見選手のスーパーゴール。

アセンシオと同じく、これも「左・左!」による同足シュート。ちょっと余計な動きが多い気もするけれど⋯でも、ちゃんと自分の形があるんでしょうね。この形(ステップ&フォーム)ならば良いシュートが蹴れる、という確信があるのだろうと思います。
きっと山見選手はこれからも結果を残していくはず。

シュート前のタッチは、シュートと同足。これ、小さい頃から仕込むべき技術じゃないかなぁ。

「そんなん昔からとっくに仕込んどるわ」という方のことは、マジで心から尊敬します!

パスは1ステップ

『パスは1ステップ、内足インサイドではなく外足を使え』

ここから先は

1,805字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?