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すごいアドリブ力!275「いい仕事に出会うアドリブ力」

こんにちは、くらです。

アドリブ力とは、「咄嗟の判断・対応によって、自分を含め周りの人たちも幸せにする力」と定義します。

どんな人も、人生の中で培った、自分独自の力があります。
その力を周りの人とちょっとずつでも共有できれば、あなたの周りはどんどん明るくなり、お互いの力で更に明るく、そして楽しく場を育てていくことができます。

あなたの力に気づいていただくヒントとなるようなお話を紹介していきたいと思います。
あなたも私も、お互いにアドリブ力を磨いて、お互いの生きる場をどんどん明るく照らしていければと思います。

クイズ

仕事は師匠を見て盗んで覚えろ、というのが昔の職人のやり方だったと思います。今の時代では、中々難しいことかも知れません。
でも、実際にまだその伝統が残っている職種もあります。刀を研ぐ刀剣研師(とうけんとぎし)の世界もその一つです。
日本最高峰の刀剣研師の臼木良彦(うすきよしひこ)さんは言っています。

刀剣研師としていくつもの山を越えられたのは、「1本1本の刀を全部○○○見る気持ちで」研ぎに取り組んできた。

○に入る言葉はなんでしょうか?

[こたえ]初めて

(月刊到知2022年4月号インタビュー③ 「刀剣研師の道に終わりなし」より引用 P46-50)

まえがき

自分を研ぐ、という言葉があります。刀研ぎから来ていると思いますが、刀を研ぐのもやはり、自分と向き合うことが大事なようです。

研ぐ

「生業(なりわい)ですから、生活のために研ぐのはもちろん当たり前のことです。しかし、師匠もそうですが、本当の一流になる刀剣研師は生活のためだけに研ぐんじゃない。それ以外のもの、それ以上の何かを求めて研いでいるんだということに気がついたんです。

そういう心境で研ぎに向き合っていれば、やはり、それに相応しい仕事、刀がやってくるし、相手の方も感動して大事にしてくださる。すると、またいい出会い、仕事が巡ってくるというように全部がいい方向へいくわけですよ。

(中略)

本当に私は一本一本の刀を全部初めて見る気持ちで、研ぎに取り組んできました。『これは前にもやったよ』と思ってしまえば、いい仕事はできません。だから、一本一本それぞれの山を一つひとつ超えていく、その繰り返しですよ。一つの山の頂上に登れば、また下って新しい山を登っていく。山を越えていくのは苦しくて辛いけれど、登るのをやめてしまえばそこで終わり。

技術の伝承、弟子の育成も含めて、目の前は高い山だらけですが、これからも刀剣研師の終わりなき道、山を命ある限り登り続けていきたいですね。」
(前著より引用)

あとがき

臼木さんは、独立後バブル崩壊など様々な困難を経験されたそうです。そのときに、「粟田口国吉(あわたぐちくによし)」という名刀に出会った。「こんな日本刀がこの世にあったのか」と震えがきたそうです。それは七百年前の刀とは思えない位精緻で綺麗なものだった。それから損得抜きで何かに取り憑かれたように刀を研いだ。そして「無鑑査(国内最高峰の刀剣研師に与えられる称号)」に認定された。

それまで、生活のために嫌な仕事も引き受けていたのを、損得抜きで仕事に励んだら、その心に沿った仕事があちらの方からやってきた。一心不乱に仕事に打ち込む人の言葉には重みがあります。自分が心を込めた仕事に人は感動する。それがいい出会い、いい仕事の好循環を生んでいく。心にとめておきたい言葉です。

今回もお読みいただきありがとうございました。

今日の一言

「今日の一言:いい仕事に出会うアドリブ力は、一つひとつの山を越えていくことで磨かれる」

今日の「みんなのフォトギャラリー」

いつも「みんなのフォトギャラリー」からすてきな画像を拝借しております。今回は、みずたまさんの画像です。ありがとうございます。

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「聴き方」コンサルティングはじめました。
自分に自信がなくても、そのままの自分をお話いただき、あなたはそのままですごい人だということを気づいていただくお手伝いができればと思っています。

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