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すごいアドリブ力!158「変化は不変のアドリブ力」

こんにちは、くらです。

ここで取り上げるアドリブ力とは、「咄嗟の判断・対応によって、自分を含め周りの人たちも幸せにする力」と定義します。
このブログは、今まで困難を乗り越えて自分の道を切り開いて来た方々の、困難に出くわしたときに発揮されたと感じるアドリブ力を取り上げ、人生をより豊かにするための参考にしていただければと思い、発信しております。

今日のクイズ

人と情報、変わらないものはどっち?


[こたえ]情報


まえがき

情報は変化する、のではなく、絶えず新しい情報が生まれているだけ。でも、人は絶えず変化していく。昨日の自分と今日の自分は同じではない。細胞は生まれ変わっているし、価値観も180度変わることもある。ならば、個性的というのはなにを意味するのか。

個性と意識

「生きている人間というのはひたすら変わっていくのに、俺は『不変の情報だ』と頑張る人。個性尊重という言葉はここから出てくるわけです。

意識の世界や心の世界に関しては、感情であろうが、理屈であろうが、共通であることを前提にする以外あり得ない。

それがお互いに話をすることの意味であり、説明することの意味だからです。だから、本来、意識の世界の中に個性を持ち込まれたらどうしようもない。

(中略)

モーツァルトは、最初に発表されたときは、これが音楽かという批判もあったそうです。当時としては最先端だったので、すぐに皆に理解されたわけではない。

しかし、それは後に西洋音楽の一種のシンボルになった。基本的には、時間さえたてば、完全に理解されるということでしょう。徐々にか、猛スピードでかはケース・バイ・ケースですが、共有化されていく。

意識にとっては、共有化されるものこそが、基本的には大事なものである。それに対して個性を保証していくものは、身体であるし、意識に対しての無意識といってもいい。

今の人は夢にもそう思ってない。それどころか、まったく逆に、意識の世界こそが個性の源だと思っている。それだったら、松井選手や長嶋さんの個性は、どう説明されるというのか。

個性は意識に宿っていると思うから、長嶋さんに喋らせようとする。彼の場合、喋っても個性的ではありますが。」
(『バカの壁』養老孟司(新潮新書)より引用 P67-68)


あとがき

自分の考えや価値観は、全くゼロから生まれたわけではなく、それまで蓄積した情報から自分が選択して生まれたもの。

不変の事実を組み合わせて新しい事実が生まれる。あるいは、情報は新しいものに置き換わっていく。それによって、自分は絶えず変化していく。考えが全く変わったり、あるとき、全く元通りになるのかもしれない。

自分は常に変わって、その都度それに見合った情報を取り入れているとしたら、自分と全く違う価値観や考え方も、いつかは自分の中に取り入れているのかもしれない。

今回もお読みいただきありがとうございました。

今日の一言

「今日の一言:常に変化していくアドリブ力は、自分が不変だという考えを捨てたときに磨かれる」


今日の「みんなのフォトギャラリー」

いつも「みんなのフォトギャラリー」からすてきな画像を拝借しております。今回は、Michiさんの画像です。ありがとうございます。
色彩と光と、造形のアドリブ。


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