健康的なサウナの楽しみ方、それはどこかお金をかけない麻雀と似たところがある
サウナのイメージが変わりつつあります。
お腹の出たおっさんたちが、サウナそのものよりもアフターサウナを、「鶏の唐揚げ」や「豚肉の生姜焼き」などといったカロリーの高いつまみをパクつきながら、ジョッキからゴクゴクとのどを鳴らしてビールや酎ハイを呑み、ぷはーっと息を吐くことに幸福を感じるような
あの昭和の、サウナのイメージが変わりつつあるのです。
それはもしかしたら、こんな漫画やドラマの影響があるのかもしれません。
お茶には茶道があり、花には華道があるように、サウナにもそれをたしなむ際のきちんとした手順とマナー、つまり「サ道」があるというものです。
サウナー(サウナ愛好家)たちの間で良く使われる、『ととのう』という言葉があります。これは「サウナ→水風呂→休憩」のサイクルを繰り返すことによって、心身ともに整った状態のことを指し(サウナハイとかサウナトランスとも呼ばれ)瞑想効果や心身のバランス調整に大変効果があると言われています。
この『ととのう』というステイト(状態)を作り出すためには、きちんとした手順とマナー、つまり「サ道」をきわめる必要があるというのです。
かくいう私も、月に3回から4回はサウナに通う、いわゆるライトサウナーなのですが、まだ『ととのう』という体験をしたことはありません。
でもいつか必ず、これを実現したいとうひそかな野望は持っています。
サウナには実に様々な人たちが来ています。
まるで赤ちゃんのように、お腹がポッコリと出たおじさんもいれば、肩や背中に派手な刺青をされた方もいらっしゃいます。(本当はいけないんだろうけど)
しかし、その中でも体のひきしまった(どう見てもジムかなんかで鍛えてるだろと思われる)若い人たちが意外にも多いことに気づきます。
彼らはきちんとマナーを守って、サウナを満喫しているように見えます。つまりサウナから出て直後の、汗だくの体でそのまま水風呂に飛び込んだりなどせず、サウナから出た後は温水のシャワーでしっかり汗を流し、その後ゆっくりと水風呂につかる。そして体の水分をきれいにタオルで拭きとった後、イスに座って静かに目を閉じて休憩している。
まさにサ道にのっとって、サウナを楽しんでいるのです。
風呂から上がった後も、彼らはそのまま帰ってしまうか、あるいは室内着に着替えて休憩室で休んでいたとしても、お酒を呑んだりはしていないようです。
そう、サウナ後のビールや酎ハイを楽しむおっさんたちは、今ではどちらかといえば少数派なのですよ。
多くの人がもっと健康的に、純粋にサウナを楽しんでいるのです。
それは例えるならば、「お金を賭けない麻雀」のようはものなのかもしれません。
麻雀というゲームはお金を賭けなくったって、そもそもゲームそのものが面白いのだという理屈と、サウナ後のビールがなくったって、サウナそのものを気持ちよく楽しめればいいという考え方は、どこかしら似たところがあるのではないかと思う、今日この頃です。
ちなみに私は、5回に一回くらいは、プハーっをやっていますが。
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