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最終的にツケを払うのは自分なんだから、「内輪感」のコントロールは責任を持ってやらなければいけない

別になにかがあったわけでもないのですが、常々うっすら思っていることなのでここらでちょいと書いておこうかと。

「内輪感」

似た言葉で「内輪ノリ」や「内輪ネタ」なんていうのもありますが、要は既に存在する固定のコミュニティーの成員だけに通用する空気感や雰囲気、話題などで楽しむことです。

今日はこれが「良い」か「悪い」か……という議論ではありません。やっている当人たちからすると楽しいですし、だからこそこういう文化が存在するわけで。なので、どこかの立場から一方的に斬るようなことはしません。

ただ、お店やエンタメなどある程度公共性を持って、新規客も既存客もバランス良く獲得し、良い状態を作って保たなければいけない組織や団体(あるいは個人)は、ちょっと考えた方が良いんじゃないですかね~という話です。

なぜ、そのお店やチームが好きか?

僕も年間200~300回行く程度にはカフェ巡りがまぁまぁ好きですし、毎年20試合観に行く程度にはそこそこ北海道コンサドーレ札幌というサッカーチームも好きです。「ファン」としての経験は、そこらへんの人よりはしてきている自負があります。

そんな僕は、お店やチームに対して"好き"という感情を抱いているわけですが、この"好き"の理由や熱量は人によって違うわけです。当たり前です。それで良いのです。

ただ一方で、そもそも熱量の向く方向(ベクトル)が違っている人もいる、ということは忘れてはいけません。このツイートで言う「後者」は、どちらかというと「内輪」を求めて/「内輪」を理由に"好き"という性質が強いのでは、と思います。

これもざっくりまとめると同じ「ファン」であることには変わりないのですが、後者に依存しすぎてそちらを増やしすぎると、純粋にそのお店やチームが良いかもと思って入ってくる新規の人の入りやすさを狭めてしまうのでは?と、僕は危惧しています。

「内輪感」は、世界観のノイズになるリスクもあるし、その責任を最後に持つのは…

お店やチームが好きという人は、単純に「おいしいから」や「強いから」だけではなく、そこが持っている世界観が好きで好き…ということも少なくありません。

ただ、そういう対象としてみているお店やチームの周りに「内輪感」ゴリゴリでコアメンバーとつるんでいる、自分たちがコアファンであるかのような振る舞いをしている人たちがいると、世界観自体に"ノイズ"が入ってしまう恐れがあります。それがファンの離反を生みます。

そして、最終的にそのツケを払うのはお店であれば店主ですし、スポーツチームであれば経営陣です。本来ファンとして居てもらわなければいけない人たちに離反されてしまい、数としては決して多くない内輪のメンバーだけでは支えきれなくなって……という状況でも、経営は続けていかなければいけません。

だからこそ、早い段階から客層のコントロールと併せて、内輪感のコントロールも責任を持ってしなければいけないと僕は考えています。

かなり極端な方に振り切った話をしてしまいましたが、「ファン」と一緒に歩んで行かなければいけないビジネスでは多かれ少なかれ意識した方が良いテーマだと考えています。

その第一歩として、自分が元々「ファン」だったけど、同じようなケースを経験して足が遠のいたところはないか、考えてみるのも良いかなと思います。

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