人はどんなお店のファンになる?
昨日のnoteでは、これからの時代に個人店が生き残るための絶対条件として「ファン」の必要性をお伝えしました。
ざっくりまとめると、機能面での他店との差別化が難しくなっているので、理念・想いに惚れ込んでもらって、ファンになってもらって、応援してもらうことで自分のお店を選んでもらいましょう、という内容です。
何日かかけて、この話を掘り下げて行きます。今のところの構想では…
ファンの必要性について→人はどんなお店のファンになる?(今日)→お店として、どんな人にファンになって欲しい?→ファン獲得のために取るべき手法→ファンの心をくすぐる仕掛け
こんな流れで進む予定です。考え方・マインドから、テクニックに向かう感じですね〜
では、今日の本題に入りましょう。
まずは逆から考えてみる
「人はどんなお店のファンになる?」というのが今日のトピックではありますが、あまりにも広すぎるテーマですし、どちらかというと「これ!」という正解が無い中でのベストに近いベターを探す作業なので、いきなり明確な答えにたどり着くのはほぼ不可能です。
なので、こういうときは"逆"から考えてみます。つまり「お客さんとして、あなたはどんなお店のファンですか?」という、既に答えが固まっているところからアプローチをしてみるのです。
とりあえず自分のケースを考えてみると良いですし、周りの人に「どんなお店のファン?」と聞いてみるのも良いでしょう。Instagramでカフェ好きな人をフォローして、「この人、よくこのお店行ってるな。何に惚れ込んでいるんだろう?」と推測してみるのも、勉強になります。
ファンになってもらうための4つの要素
ここで思い出しておきたいのは、お客さんがカフェに来る目的は「幸せになるため」ということです。
これに昨日の「人気がある/長続きするお店にはファンがいる」の話と掛け合わせると、お客さんは「自分が幸せになれる(確率が高い)お店のファンになる。そのファンによって、お店の人気が出る→長続きする」という仮説を立てることができると思います。
じゃあ、幸せになれるお店(ファンになるお店)になるための要素って何だろう?という話になりますが、これはおおよそ以下の4種類に分別できると思います(他にもあれば教えてください!)
・人:店主の人柄、熱意や想い、こだわり、見ていて応援したくなる(何かしてあげたくなる)、憧れる…など、接することで自分の中にプラスの感情が生まれる人
・商品:単に「○○を提供しているから」ではなく、より大きな幸せを与えてくれる商品がある
・空間:統一感のある世界観が形成されていて、訪れた人が居心地の良さに心をゆるめることができる、あるいは「自分のために作られている」とさえ感じるフィット感を味わえる空間
・体験:「このお店に行けば、あの人に会える!」「こんなことができる!」など、自分が幸せを感じられる体験ができる場としての期待
この組み合わせの掛け算の結果が大きくなればなるほど、お客さんに提供できる幸せも大きくなって、ファンになってもらうことができる、というわけです。
まとめ
今日までのお話のまとめです。
・これからの時代、(特に個人店は)ファンを増やすことが必要
・お客さんは「自分が幸せになれる確率が高いお店のファンになる」
・ファンになるための要素は「人」「商品」「空間」「体験」の4つ。この組み合わせでより大きな幸せを提供する
僕の個人的な考えでは、そのお店にしかない希少性の高い長所・ストロングポイントに磨きをかけるのがオススメですが、何せ「掛け算」なので、それ以外の部分も磨いて、平均点を高める必要もあると思います。
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