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日々の生活を楽に!便利ツールのご紹介

発達障害を抱えながら、この現代社会で生き抜いていくためには、他の人からの支えはもちろん、いろいろなツールをうまく活用していかなければなりません。

今回は、発達障害当事者であるイルハンが、日々の困りごとを解消するために使用しているツールをご紹介していきたいと思います。


①定期・カードホルダー

定期やカードの紛失は、発達障害、とくにADHDとは切っても切り離せません。
事実、僕も、定期入れを紛失したことが何度もあります。
幸い、善意ある人々のおかげで、ほぼ毎回、交番や落とし物センターなどに届けられていました。

ひもつき定期入れは学生っぽくてずっと避けていたのですが、数年前に、ネットでCHUMSのかわいい定期入れをみつけてからは、ずっとこれにしています。

表面が透明になっていて、こちらに定期や保険証など、すぐに提示が必要なものを入れます。
反対側のチャックをあけると、中にカードが入れられるんですが、最大で10枚程度入ります。

貧乏性なので、よく使うお店のカードを入れて、ポイ活しています(笑)

何より、ストラップで簡単にカバンにつけられるので、ストラップを外さない限りは絶対になくしません。
そして、リール部分が最大45cm伸びるので、カバンにつけたままでカード類の出し入れができるんです。

これを使い始めてからは、もうストラップなしのケースに戻れません(笑)

「学生っぽくてイヤだ」と思っていた僕にとっては、カラーバリエーションが豊富で服装に合わせやすかったことと、CHUMSのペンギンロゴがかわいかったことが購入の決め手になりました。

(元々アウトドアブランドが好きでカジュアルな服装をしているので)

定期・カードをなくしがちな、うっかりADHDさんにおすすめです。


②ストラップ

定期やカード以外にも、よくものをなくすのが、ADHDうっかりさんの困ったところ。
僕も、カギや職場のハサミ(※医療現場では危険物扱い)など、大事なものをなくしてよくトラブルになっていました。

そこで、今ではこれらのストラップ(通称ビヨンビヨン)が欠かせません。

上のものはLOFTで購入したストラップで、長さがあり、かつタフなつくりになっているので、職場のバイクのキーをつけています。
背中に背負ったリュックにつけたままバイクに差し込むことができます。

下のものもLOFTで購入した革製の伸びるストラップになります。
自宅のカギをつけています。
こちらは最大40cm伸びるので、一回一回カギを外すことなく、施錠・解錠できます。

大事なものをなくすたびにストラップが増えていっているので、そのうち『妖怪ビヨンビヨン男』にならないか心配ではあります(笑)



③手帳

発達障害ビジネスマンには手帳の活用が必須ですね。

最近は、社用スマホなども普及してきているので、手書きのものは必要性がうすそうに思われますが、できれば手書きのものも併せて持っておいた方がいいと思います。
というのも、スマホをはじめとした電子機器には、バッテリー切れや故障のリスクがつきまとうからです。

いざというときに、パニックにならないためにも、ぜひ手書きの手帳を持っておいて下さい。

今回おすすめするのは、一冊数百円で買えるシンプルなものです。

僕は以前は「手帳は高橋」でおなじみの高橋書店の手帳を使用していました。
しかし、スマホを使うようになってから、その機能の大部分をスマホに頼るようになったので、写真のようなシンプルな手帳を好むようになりました。

おすすめは、Rollbahn(ドイツ)やRHODIA(フランス)などの欧州系の文具メーカーのものです。

ポケットに無理なく収まるサイズで、無駄を省いた必要最低限の機能を備えています。
価格が400〜600円程度とお財布にやさしいのがありがたいです(笑)

先の見通しを立てるのがとても苦手な発達障害者にとっては、ひと月が見開き1ページでわかるというのは本当に助かります。

常に、朝一番に手帳を開いて、今月の流れを俯瞰して「今日やるべきこと」を明確にする習慣をつけるといいかと思います。

それが習慣化すれば、期限おくれや無駄な残業をなくしていくことができるはずです。


④スケジュール管理アプリ・Time Tree

このアプリについては、一時期テレビCMも流れていたので、ご存じの人も多いのではないでしょうか?

注意機能・記憶能力・コミュニケーション能力に難がある発達障害者の場合、他者と予定を合わせるのがすごく苦手だと思います。
かくいう僕自身も、休日の予定などについて、妻と「いった・いわない」の論争になることがよくありました。

しかし、このアプリを導入してからは、そういったすれ違いがかなり減りました。

このアプリの最大の特徴は、自分が打ち込んだ予定を、カレンダーを共有している他の人も閲覧できることです。
我が家では、予定ができたらすぐにTime Treeに打ち込むようにしています。
「いった・いわない」の論争になったときに、アプリに打ち込んでいなかった側に非がある、となるわけです。

他にも、細かな時間が記載できたり、リマインド機能があったり、予定ごとに色分けできたりととても便利です。
さらに、このカレンダーは端末ではなくクラウドに保存されているので、スマホが故障しても、使える端末からなら閲覧可能なので、リスクへの備えもできます。

このアプリがあれば、うっかりさんも予定忘れがかなり減ると思いますよ。


⑤オンラインミーティング用ヘッドセット by AudioTechnica

現在は、会議などをオンラインでする企業が増えてきていますし、プライベートでもZOOMで人と話をする機会が増してきているのではないでしょうか。

発達障害者の特性の一つに「聴覚過敏」というものがあります。
僕も、もれなくその特性を備えているのですが、自宅でオンラインミーティングを行う場合、その特性がとてもやっかいなのです。

我が家には遊び盛りの子どもが2人いるのですが、自室のドアを閉め切っていても物音や声が響いてきます。
ドアを叩いて「あそーぼ」「まだおわらないのー?」といってくることもしばしば、、、
聴覚過敏の僕にとっては、そんな状況の中で集中力を維持するのは至難のわざです(笑)

友達や仲間とのミーティングであれば、顔を一度でも出させてあげると満足してどこかにいってしまうのですが、大事な仕事のミーティングとなるとそういうわけにもいきません。

そんなときはこれ!

オンラインミーティング用ヘッドセットです。
これを使い始めてから、雑音をシャットアウトできるようになったので、オンラインのミーティングにかなり集中できるようになりました。
また、マイクもついているので、先方からは「声がクリアになって聞き取りやすくなった」とのお声もいただいています。

おすすめはAudio Technicaのヘッドセット。
日本のメーカーで、質もいいですし、製品ラインナップも豊富です。
僕は、コスパ重視で、写真の手頃な価格のものを使用していますが、音質は割といいです。
スマホ用イヤホンも、娘のピアノ用ヘッドホンも、全てAudio Technicaの製品ですが、それぞれ用途に合ったものをリーズナブルな価格でそろえられます。

聴覚過敏に負けずに、ミーティングでハイパフォーマンスを発揮したいのであれば、ぜひヘッドセットをお試し下さい。


⑥ネイルケアセット

これは意外に思われるかもしれませんね。
実は、発達障害や強迫性障害によくみられる症状として「抜毛」とならんで「爪むしり」があるのです。
その病態については様々な解釈がなされていますが、「身体反復行動症」のひとつとされています。

僕は、いまだにこの症状に悩まされることが多いんです。
とくに、医療従事者という職業柄、手洗いをかなり頻繁にするので、指先の皮膚を痛めやすいんです。
ボロボロになった爪の甘皮をみると、いけないとわかっていても、ついついめくってしまいます。
そして、安定の大量出血(笑)

そんな僕にとって、指先や爪まわりをきれいにしておくことは、大切なセルフケア行為のひとつなのです。

ドラッグストアで買ったネイルケアセットと、よく切れる爪切りは、常に身のまわりにおいておくようにしています。
気になったときにサッと甘皮を処理できるようになったことで、かなりストレスが軽減しました。

もちろん、これ以外にもこまめな保湿は欠かせません。
他にも、ついめくってしまって血が出たときの対処も忘れてはいけないのです。

こちらの液体バンソウコウで即座に保護します。
テープ式バンソウコウと違って、水にも強いので、その後もガンガン手洗いできます。

おかげで、最近は指先も以前よりは酷い状態にならずに済んでいます。
何より、血まみれの指先を人にみられてギョッとされることも減りました(笑)

実は、メンズネイルエステにすごーーく興味があって、いつかいきたいと思っています、、、(笑)


⑦ハンディ掃除機

これは人によると思うのですが、僕は、掃除大好き人間で、部屋に落ちている髪の毛やゴミが異常に気になるんです。

「こだわり行動」は、発達障害なのか強迫性障害なのか鑑別がむずかしいところなのですが、掃除へのこだわりは他者に強要することなく自分の中で完結しているので、自閉によるものと勝手に思っています。

そんな僕の掃除への異常なこだわりを手軽に満たしてくれるのが、こちらのハンディ掃除機。

気になったときにサッと吸えるので、以前ほど掃除へのこだわり行動に悩まされることが減りました。
なんせ、以前は、気になったら、一回一回クイックルワイパーや掃除機の準備をして気が済むまでやってたわけなので、、、

過度なこだわりは改善すべきだと思うんですが、全てをやめようとするとしんどいので、掃除くらいは好きにやらせてもらっています。



いかがでしたか?

今回は、僕個人が、特性をカバーするために役立てているツールを紹介してみましたが、世の中には他にもたくさんの便利ツールがありますので、ご興味を持たれたら、ぜひ調べてみて下さいね。

ツールの使いようによっては、生きづらさがかなり軽減されるはずです。

何かの折に、みなさまがご活用されているツールについても教えていただけるとうれしいです。


イルハン

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