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”脳内再生”という話。



ADHD_noteです。

今回は”脳内再生”について書きたいと思います。


私のADHDの症状として、常に頭の中が考えでごちゃごちゃしていることがあります。(私は”多想(たそう)”と呼んでいます。)


その中でも、自分の中で特徴的だなと思うのが、

”脳内再生”です。



脳内再生とは、私自身がそう呼んでいるのですが、
実際には周りで流れていないはずの音楽が聴こえる(頭の中だけに流れる)状態のことです。

脳内再生の状態は、たしか小学生くらいの頃からあったと思います。
(ちなみに私が小学生の頃は、世間は小室ファミリー、小室サウンド、ビーイング系アーティストが空前のブームで、中高生の頃には小室ファミリーとともに空前のビジュアル系バンドブームでした。)


テレビから流れる曲や外出中にたまたま耳に入った曲、自分が気になった曲、気に入っている曲などを思い出すことをきっかけとして、”脳内再生”が始まります。

商業施設内のように、”音源”そのものが聴こえているときはもちろんですが、音源が聴こえなくなった後もあたかもそこで再生されているような鮮明さで流れていることが多くあります。


”脳内再生”自体、特に嫌な気分はしません。
が、やはり集中ができなくなるため、学校で授業を受けたり、仕事をしているときなどには、言動に支障が出ます。

たとえば、今もこの記事を書いている場所では、近くでテレビが点いているのですが(私の場合、何をするときでもあえて耳から情報を入力しつづけていないと逆に落ち着かないことが多いため)、先程、自分で書いた”小室ファミリー”という言葉をきっかけにして安室奈美恵さんの某曲のイントロが頭の中を流れています。


かなり正確に再生されるので、
私の世代的の例えでわかりやすく言えば、「CDをかけている」状態です。

(※前の世代で言えば、カセットを流している、レコードをかけている状態、最近で言えば、デバイスやネットで音楽を聞いている状態と言った感じで、とにかく底に流れていると思うほど鮮明です。)


実は、私が脳内再生と言っているこの現象、「イヤーワーム」(イヤーワームはドイツ語に由来し、19世紀には「トム・ソーヤーの冒険」の著者マーク・トウェインも報告。「ひとりでに音楽が頭の中で流れ始める」という経験がある人は、昔から存在していたようです。
(下記ねとらぼ記事より引用)
あるいは、「Involuntary Musical Imagery」(直訳すると不随意音楽心像)と呼ばれ、昔から経験している人が居るそうです。


そして、脳内再生という言葉ですが、Weblio辞書によると、

脳内再生(読み:のうないさいせい)
特定のシチュエーションを想像すること。もっぱら、あたかもそのような状況を過去に実際に見聞きした(記憶がある)かのような現実味を帯びた想像を指す。「この俳優はこういう状況ならこう言うだろう」というように状況を説明的に示されると、すんなりとそのようなシーンが思い描けてしまう、というような様子を「脳内再生が余裕」のように表現することがままある。
                     Weblio辞書より引用。

という意味があるそうです。


というわけで、今回はADHD的”脳内再生”について書いてみました。


自分では小さい頃からある現象で、なんら不思議ではないんですが、定型発達の方の中には、脳内再生について不思議に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。発達障害についてはかなりの個人差がありますが、ADHDの症状の一つとして知っていただければと思います。


ちなみに画像は一人ラジオディレクター的な画像。

MikesPhotosによるPixabayからの画像

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