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気楽に生きていきたいADHD者の心得

診断後を受けたものの、今後どのようなマインドで生きていけばいいんだろう?自分らしく生きたいけど、社会ではまだまだ理解されにくい…と迷っている方々に伝えたいことをまとめてみました。あくまで持論ですので、仮説だと思って、これも気楽に読んでみてください。

1.理解者はたった一人でもいればいい

特性について、いくら説明しても理解してくない人が身近な方にいるかもしれません。しかし、一方で理解してくれる人も必ず現れるので、理解してくれない人に執着して悩むより、理解してくれる人を大切にして生きていきたいものです。

だれかに伝えたらこんなことを言われてしまったなど、負の側面に気持ちが向いてしまって落ち込みやすいですが、そもそもみんなに理解してもらう必要はないのです。

とくに、家族や恋人、親友といった関係性が構築された上での自己開示はかなり受け入れてもらいやすいようです。

2016 年 5 月、障害への理解や支援の促進などを目的とした発達障害者支援法が改正されるなど、発達障害に対する社会的な認知は徐々に進み始めています。それに伴い、当事者にとっても、自身に発達障害があることを周囲へ伝えやすくなってきているものと思われます。今回の調査では、親だけでなく恋人や親友にも 7~9 割の人が発達障害であることをカミングアウトしていることが分かりました。また、カミングアウト後の関係も「良くなった」「伝える前と変わらない」という回答が約 9 割を占めています。

あなたのことをずーっと好意的に見てきてくれて、それにただ病理的なラベルが付くことになるので、受容的な反応は得られやすいのではないでしょうか。

2.ミスは起こるものだと思っておく

ADHDは前頭前野のバグであることが有力なので、コントロールが効かず、どんなに注意しようとしててもミスしてしまうこともあると思います。そのミスを見越して、補償を考えておくと相手の反応によって自己嫌悪に陥らなくて済むかなと思います。

たとえばコッピーは生活リズムがおかしいのもあって、遅刻をどうしても回避できないことが多いです。「相手が待つときに快適に過ごせるような指示をする」「大幅な遅刻のあとはスタバカードをLINEで送る」など遅刻後の対応も考えたりしています。もちろん遅刻の対策もしていますが。そろそろ、ごめんなさい用のラッピングした粗品をストックしたい。笑

時間にめちゃくちゃ厳しい人とは約束するのが怖いので、疎遠になっていくんですよね。それもまた人生。

社会人の方はもう少し適応的な例がでてくると思うので、ミスを想定したカバーも考えてみてください。

3.ライフハックはダメ元で試してみる

2から派生しているお話です。Twitter上では繰り返しツイートしていますが、対策しようとしても発達特性が影響してしまって、対策すらも忘れてしまったり、ハードルが高かったりと困難がつきまといます。
そこで対策しても意味がないからやーめっぴ、だとますます怠けている認定されてしまうし、頑張ってみるというモチベーションがどんどんなくなっていってしまいます。忘れちゃったとしても、代替案を持っておいたり、なぜ機能しなかったのか分析して、やり方を変えつつ挑戦していきましょう。

ただ何かに秀でていて、自分が他者に合わせなくても他者が合わせてくれるような特殊な環境にいる人はその必要はないかもしれませんね。

特性への対策をしなくなることの何が問題かというと、共通ルールで生きているマジョリティの"常識"から逸脱した行動をしてしまい、人間関係に影響する可能性が大いにあること、他者が決めた枠組みの中での生産活動に支障をきたすことが核なのかなと思います。

障害の社会モデルの思想が過激になったり尖りすぎると、社会が自分に合わせろ!ありのままの自分で生きるぞ!受け入れろ!みたいな気持ちになるので注意です。

4.環境の選択に力を入れる

「できないことはもうできないから悩むのをやめる」と割り切るのもひとつの選択だと思います。「そのできないことをやらなくていい環境」に移ればいいのです。

しかし今の社会では、自分にフィットするような環境を選ぶことは、かなり難易度が高いと思います。定型発達者の方ですら、上司との関係性に悩むことになったり、うつになるような世の中なのですから。

何となくで選ばないためにも、環境を主体的に選んでいくんだという意識が必要であると思います。

コッピーはアルバイトを「制服が可愛い」「店内が可愛い」「商品が美味しそう」という理由で選んで、どれも大失敗しました。表面的な魅力に飛びつかないように気を付けたいところです。

5.できないことにはサポートを求めていい

人に助けてもらうということに、恐ろしくハードルが高い人っていると思うんですよ。心理学では「援助要請」なんて呼んだりしますが、援助要請が上手にできるようになると生きやすさも増すのかなと思います。これはもともと頼れない性格という方もいるのかもしれませんが、「人に迷惑をかけてはいけない」「配慮を求めるなんて甘えている」と思っている方もいるのかなーと思います。

頼っていいのです。みんなだれかに迷惑かけまくりです。厳しく叱ってくる上司は仕事ができたとしても、こちらには大迷惑です。

むしろ「頼っちゃだめだ」と自分を縛ることで、組織全体の生産性を下げてしまっている可能性もあると思います。

また自分もどこかで還元しようという気持ちがあれば、役に立つチャンスはきます。助けてくれる人が落ち込んでいる時に、愚痴をたくさん聞くでもお誕生日を覚えておいてささやかなプレゼントを渡すなど、精神的な働きかけでも十分ありがたいと思います。

一時期炎上していた「愛される障害者になろう」に通じると思われるかもしれませんが、感謝の気持ちを明確に示したり、自分ができるところでサポートをしたりなどして、互いに頼っていこうよということです。

もし仮に、どう客観的に見ても、今の生活環境は敵だらけで誰も助けてくれなくて味方がどこにもいない、という状況である場合は、むしろ今の場所がハズレくじである可能性が高そうなので、環境を見直してみるチャンスかもしれません。

6.自分の記憶を過信しない

本当におそおろしい話なんですけど、これは”絶対”に正しい記憶だ!と確信があるものでも違うことってありますよね。根拠のない自信に警戒してください。ダミー情報が混ざってると思って、ダブルチェックを欠かさずにしましょう。

これはたぶん、痛い目に遭ってから念入りにするようになるので大丈夫だと思います(笑)

7.耳からの情報はなるべく可視化してもらう

耳からの情報が流れていっちゃうことってよくありますよね。とくに集中力が切れている時はそうだと思います。相づちを素敵にしても、聞いてないということは以外とバレているので、あとで「すみません、聞いてませんでした」となって溜息をつかれるよりも、先回りしておくことをおすすめします。

「耳からの情報が流れていきやすいので、文字情報にしてもらえるとありがたいです。」と伝えると緩やかな"訳あり感"が出て、初対面の方でも対応していただきやすいです。

8.「あとでやろう」は永遠のお別れ

分かっているとは思いますが、あとでいいやと思ったが最後、記憶からは抹消されると思ってください。思い出せたらラッキー!くらいでいた方がいいと思います。

Twitterで見かけた有益なツイートを「あとでちゃんと読も」って読み直したことあります?ブックマークもちゃんと見返した試しがないし、ほとんどの場合は関心が移行していているんですよね。

やりたくないタスクが降ってきたときもそうです。締め切りギリギリのギリギリまでさようならで、自分の求めている完成度にする十分な時間が残っていないことが多いです。そういう意味で、理想の完成度のそれとは永遠の別れですよね。

「すぐにやる」というハードルが高ければ(コッピーも高いです)、「これが永遠の別れになっても平気かどうか」で考えてみてください。

まとめ:

理想を現実的なものに近付けて、代替案をストックしておこう

診断が付くと、それだけでできない自分を許せるようになったということをよく聞きます。しかし、自分を責め続けて生きてきた場合、思考のクセをころっと変えるのは、人によってはとっても難しいことだと思います。

またグレーさんだったり診断がついてない場合、理想のハードルを下げるということを意図的にする機会がなかったかもしれません。

何らかの失敗をしたとしても「まあ十分起こる可能性を秘めていただろうな」のその一歩先に行っていると、「普通に生きられない自分」を責めることが少なくなるかなーと思います!

次回は、障害のカミングアウトについて書きたいところですが、コッピーの関心によって前後する可能性が大です。

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