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環境選び、働き方についての考察

ADHDさんの働き方について考えてみました。

環境選びの重要さはずっと強調しているけれど、じゃあどんな観点で選べばいいの?という方へ。

福利厚生やお給料の良さはもちろん大事だけど、それよりも人生における自分の哲学とか精神的健康の方が重要だと思っているコッピーからのご提案です。


成人期というと、やはり仕事の選択というものがメインになってきますよね。

だから、職場の選び方がメインになってくるけど、定職につくことが全てじゃないとも思っているので、そうじゃない生き方についても触れています。


仕事を特定の観点で選んで来なかったけど、たまたま条件が良くて適応的に生きられてるよ!という人もいるでしょう。


とはいえ運ゲー、怖くないですか?

ハズレくじを何度引く可能性があっても、何度でも立ち直れる!という自信がある方は飛び込むのもありだと思うますが、不適応を繰り返していると、知らず知らずのうちに自信がなくなっていってしまうものです。


致命傷を負って動けなくなる前に、手っ取り早く適応できる環境を見つけるために、

仕事選びをする上で重要だと思う観点と、それぞれの選択肢の特徴について書いていきたいと思います。


あくまで組織に属していない、外側から眺めた自分から提案する選び方になるので、おい!就職したことないだろ!という批判は受け付けておりません(未婚のウエディングプランナーだっているでしょ)。


仕事選びの観点


とにかく、環境を選ぶことそれ自体がゴールではなく、そこでの生活が待っているということをリアルにイメージしてみましょう。


⑴環境としてのパッケージではなく、メインの業務に興味関心が持てるか

オーガニックコスメ?!ていねいな暮らし!!!オシャレ!!と思って飛びついても、やることは地味~~な作業だったり、マルチタスクだったりするので、外見の魅力に惑わされず、実際に働くことになったら自分が何をするのか細かく知りましょう。就いてからじゃないと全く分からん!という仕事はリスキーではある。


苦手な業務はどれくらいあるか

上に続くけど、これってまじで重要だと思う。

たとえばコッピーは発達障害の就労支援事業でインターンしたことがあったけど、Excelを使った報告がしんどすぎたし、人の話を要約して場を回すみたいな業務にとてつもなく苦労しました。発達障害詳しいから発達障害関連で働こ!みたいな、なんとなく上手くいきそうな選択にも落とし穴があるのだ。


柔軟な働き方ができるか

日常に飽きて転職したくなることも多いと思うので、転職活動をする時間も確保できそうだったり、フレックスタイム制orリモートも選択できるような多様な働き方に対応しているとなお理想的。

「あ、今日は休みたい」と思ったときに休めるのが心の健康を保てるよね、ほんとはね。


実際に誰と働くことになるか

会社自体のカラーも大事だと思うけど、ダイバーシティを謳ってて実際は育てる気もなく感情的に叱る上司がいるなんて会社ゴロゴロあると思うんですよね。ただでさえうつで辞める人が多いこのご時世、直属の上司の頭が固いと詰む。せめて論理的に話したら話が通じる人、理不尽なこと言わない人がいいよね(この最低限みたいな条件をクリアできてないケースが多いということに驚く)。



とはいえ学歴社会は続いているわけで、就労しやすいところはブラックだったり低賃金だったりするわけですよね。

学歴社会がナンセンスという話は置いておいて、ステータス的に選択肢が少ないから、とにかく就職するのに必死!条件なんて細かく見てられん!という方には、友達が働いているステップ就職をごり押ししてます(回し者じゃないよ)。

本就職の前に職場環境で働いてみることでミスマッチを防ぐというのは、そりゃそうだ!と思いますが、就労移行支援事業を除くとなかなかなかった取り組みだと思います。


労働スタイルの特徴

(※あくまでも目安です。)

①王道、一般就職パターン

多くの人がここを目指すことが多いけど、マジョリティ向けに作られている環境であることが多いため、落とし穴が多い。

興味関心が移り替わりやすい人は、転職を視野に入れた就職でもいいと思うけど、数年だからテキトーにここでいいやで選ぶと痛い目に遭うので注意。

道徳ルールに敏感で異議を唱えがちな人は、空気読むことが優先される社風or上下関係の厳しい古い体制の会社は避けた方がトラブルも回避できそう。

幅広くマルチタスクをこなしていくよりも、専門職の方が極めやすいのかな?とは思いますが、会社のカラーやサポート体制次第では十分適応可能だと思います。


②障害者雇用パターン

障害者手帳を取得できた方向け。手帳取得はコッピーも準備中ですが、診断がADHD単体でも一定期間通院すれば手続きはできるようになるみたいです。

合理的配慮が得られる(であろう)優しい世界。精神的にもうギリギリになったけど、ずーっと休職している訳にもいかないor一般就労では苦労したけどマイぺースに働きたい!という方におすすめ。しかし、その分お給料が安いというのがネック。

人間関係の苦手さも、申し出れば配慮していただけるようなので、定型発達風スキルを身に付けようとする必要性もあまりなさそう。


③自営業パターン

クリエイティビティが強みだと自負しているADHDさん向き。

特に新しいもの好きで刺激に敏感&リスクテイカーな方には向いてるかも。ただし、能力のムラがはっきりしているので、0からひとりで作り出そうとせず、計画的な実行ができたり事務能力に長けているパートナーを見つけ出すことがキー。

自分で生活リズムを作り、ルーティン化しなくてはいけないため生活面が弱い方は難しいかも。

科学的根拠がないのにやたら断定表現を使ってくるものなど、怪しいネットビジネスにハマらないように注意。ねずみ講やメンタル系のセミナーは主観的幸福感は高いかもしれないけど、その信者じゃない人からするとそちら側に行ってしまわれたか…と一歩距離を置かれる可能性大。


④遊牧民パターン

定職に就かずに投資や家賃収入などで収入を得る仕組み作りをして、あとはライフハックを駆使しながら楽しく生活する猛者。セルフベーシックインカム制ですね。

収入は最低限になりがちですが、暇や孤独と向き合う時間が十分にある分、本質的な生き方を模索したり自分の哲学を追求したりと精神的な豊かさはピカイチかも。

ただし、テンプレート的な価値観を有した友人や親戚に会うたびに「ねえ、何してるの…?」と心配されかねないのでgoing my wayを貫く必要があります。


番外編:メンタルヘルス系の支援職

支援者側に回ろうと考えている人にお伝えしたいのですが、まずは自分が精神的に健康であることが第一です。

精神疾患を抱えながらカウンセラーを目指す人、意外と多いんだけど、よほど自分の問題を切り離したりすることができるという人以外、あまりおすすめしません。自分の闇を抱えつつ、人の闇とも向き合うのしんどくないですか?

自分の経験を活かしたいというモチベーションはとても素敵なので、とりあえず心理学は趣味として勉強して、まずは自分の心の健康を目指しましょ!



労働=人生ではない

組織に属すと日中のほとんどを拘束されてしまう、そこに違和感を持つ人もいるのではないのでしょうか。

時間がつぶれていき、日々の忙しさに追われて「生きるとは何か」「人生で大事なことは何か」とか自分で考えるということが少なくなってしまうというデメリットがあるということは常々感じています。

しかし、生きていくためにはお金を稼がなくてはいけない。さらに養うべき人がいたら、そうも言ってられない。

だからこそ、自分が考えることを結果的にそれで生活費が出たらそれは理想的なので、好きなことを極めていきたいというのがコッピーの考え方です。



今回は一気に書いてしまったので、読み直しておかしい箇所は修正するかもしれません(笑)

「発達障害を人に伝える」という題材がいつまでも進まず、すっ飛ばして成人期の環境選びについて書いてみました(需要があればモチベーションになるので教えてください)。

最後まで読んでくださりありがとうございました~!!

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