徒川ニナ

作家。静岡文学マルシェ運営。架空派。6歳娘・2歳息子のお母さんです。描きたいのは「世界…

徒川ニナ

作家。静岡文学マルシェ運営。架空派。6歳娘・2歳息子のお母さんです。描きたいのは「世界の片隅で縮こまっている子が自分の居場所を見つける物語」。著書 「ぜんまい仕掛けのマエストロジカ」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)【POD書籍・電子書籍】

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  • 小説「アレキサンドライトの瞳」

    長編ファンタジー小説「アレキサンドライトの瞳」(連載中)を読むことができます。 【あらすじ】 その身に宿した宝石・裸石(ルース)のランクによって、いともたやすくそのひとの価値が決められてしまう、ここ煌国。 三大名家の一つ、アレキサンドライトの家に生まれた瑠架の裸石は落ちこぼれ。 十八歳の誕生日に行われる成人の儀《採掘》を前に憂鬱な日々を過ごしている。 そんな瑠架の前に、腕利きの石士・透夜が現れた。 まばゆく輝くブルーダイヤをもった彼は、笑いながら言う。 「俺たちはよく似ているよ」 ――これは、とりどりの輝きを放つジュエリーと少年たちをめぐる物語。

  • エッセイ

    徒川の日々徒然。

  • 即興小説

    「即興小説トレーニング」(http://sokkyo-shosetsu.com/)にて執筆した小説を集めました。

  • 短編小説

    徒川ニナが書いた小説の中でも、一話完結式のものを公開しています。

  • 小説「ニル婆と私」

    中編青春小説「ニル婆と私」を読むことができます。

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アレキサンドライトの瞳(1)〜三人の跡取り〜

 美しいものを好むのが人ならば、それについた傷や汚れを疎むのもまた人の性なのだろう。最近そんなことをよく思うのは、もうすぐ否応なしにそれらと向き合わなくてはならないからかもしれない。 「ではみなさん、この中で燃えているのがなんの石だかおわかりですか」  午後の授業のはじめ。教師はそう言って、古めかしい赤銅色のランタンを掲げて見せた。  ガラスの向こう側で揺らめいているのは、まるで勢いのない、死に際の蛇の舌みたいにちろちろと細い炎だ。燃えているのはどうやらよほどの安物とみ

    • 第66回「飛ぶ教室」作品募集 に応募しました!

      2月4日(日)に、「飛ぶ教室」作品募集 への応募作品を投函しました! 結果発表は4月25日発売の第77号です。

      • マジックアワーによばれて

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        • 第65回「飛ぶ教室」作品募集・結果

          1月25日に発売された「飛ぶ教室」76号が手元に届きました。 すかさず、第65回作品募集の結果を確認。

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        アレキサンドライトの瞳(1)〜三人の跡取り〜

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          1月25日に発売された「飛ぶ教室」76号が手元に届きました。 すかさず、第65回作品募集の結果を確認。

          第65回「飛ぶ教室」作品募集・結果

          2023年をふりかえって

          「作家活動応援コース」他に参加すると最後まで読めます

          今年ももうあとわずかということで、2023年の創作活動を振り返ってみたいと思います。

          2023年をふりかえって

          「飛ぶ教室」作品募集に応募しました!

          「作家活動応援コース」他に参加すると最後まで読めます

          11月7日の夜、「このままなにも書けないでいると頭がおかしくなりそう!!」発作を発症し、翌日仕事が休みだったこともあり、ちょっと無理をして短編を一本執筆しました。 原稿用紙18枚、5600字くらいの短編YA小説です。

          「飛ぶ教室」作品募集に応募しました!

          次はいずこへ

          「作家活動応援コース」他に参加すると最後まで読めます

          「福島正実記念SF童話賞」への応募が完了してしばらく経ち、次の作品、次の動きを考えています。

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          2023年をふりかえって

          今年ももうあとわずかということで、2023年の創作活動を振り返ってみたいと思います。

          2023年をふりかえって

          「飛ぶ教室」作品募集に応募しました!

          11月7日の夜、「このままなにも書けないでいると頭がおかしくなりそう!!」発作を発症し、翌日仕事が休みだったこともあり、ちょっと無理をして短編を一本執筆しました。 原稿用紙18枚、5600字くらいの短編YA小説です。

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          「福島正実記念SF童話賞」への応募が完了してしばらく経ち、次の作品、次の動きを考えています。

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          応募作、投函しました。

          タイトルのとおり、「福島正実記念SF童話賞」応募作を少し前に投函しました。 追跡で無事到着したことも確認済み。 あとはやることやって待つのみです。

          応募作、投函しました。

          書いたどーーー!!!

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          次の目標の話

          note創作大賞の〆切がおわり、ふうっとひと息ついたのもつかの間。 せっかく執筆に多くの時間を費やせる今の期間を逃せない!と、えっちらおっちら立ち上がった徒川。 ここらで次の目標のお話をしたいと思います。

          次の目標の話

          note創作大賞、応募完了しました!

          先日から書き続けてきたnote創作大賞応募作品、完結まではいきませんでしたが、一応「ここまで書く!」と決めたところまでは書くことができました。 「アレキサンドライトの瞳」という作品です。

          note創作大賞、応募完了しました!

          アレキサンドライトの瞳(21)~ふたりめ~

           エントランスホールには、屋敷の主だった人間が一同に会していた。  それだけではない。昨日やってきた志貴という男と――その隣には、見慣れない少年が一人。  黒髪に緑色の瞳をもった、おそらくは瑠架と同じくらいの年頃だろう彼は、どこか所在なげにうつむきながら志貴の陰に隠れるようにしている。  ――志貴と同じく、王室審査会の人間なのだろうか? 「待ちかねたぞ! 君が晶君かね?」  そう口火を切った父を、辺りに居た全員が一斉に見つめる。  少年はこくりと頷いてから、気まず

          アレキサンドライトの瞳(21)~ふたりめ~

          アレキサンドライトの瞳(20)~兆し~

           「おはようございます、坊ちゃま」と声をかけられるたびに適当な相槌をうち、するりと脱衣室に身体を滑り込ませる。  入浴やら着替えやら、身の回りのありとあらゆることを手伝われるのが瑠架はひどく苦手だった。  たしか十二になった時、「これからは一人でやるから決して手を出さないでくれ」ときつく言いつけたのだ。そうでもしなければこうやって、一人で風呂に入ることすらかなわなかっただろう。  皺だらけになった制服を脱ぎ捨て、浴室で熱いシャワーを浴びる。頭の先からつま先までがカーッと

          アレキサンドライトの瞳(20)~兆し~

          アレキサンドライトの瞳(19)~宵~

           自室に戻った瑠架は、服が皺になるのも構わずそのままベッドに身を投げた。  仰向けのままぼんやりと上を見上げていると、なんだか自分がどこにいるのかわからなくなってくる。  見慣れているはずの白い天井も、なぜだかいつもより遠く感じた。身体が石のように重く、指一本動かすのもひどく億劫だ。  疲労に支配された身体から徐々に力が抜けていく。  遠くからかすかに聞こえるメイドの声を聞いたのを最後に、瑠架の意識は少しずつ現実から離れていった。 『――……っ、ううっ……』  そ

          アレキサンドライトの瞳(19)~宵~

          アレキサンドライトの瞳(18)~”石砕き”~

           部屋から出てきた瑠架と志貴の表情を見て、透夜は全てを悟ったようだった。 「そんな……!」  弱々しい声でそうこぼした後、キッと志貴のことを睨みつける。 「……本当に自分たちのことしか考えていないんだな」  二つの青には明確に侮蔑と敵意が浮かんでいる。これまで共に過ごしてきて、透夜のこんな表情を見るのは初めてだった。 「自分たちのことしか考えていないのはお前ら改革派の連中だろう? 良き石は王のもとに召し取られ、国の繁栄の礎となる。それは美珠教の教えであり、この国の理

          アレキサンドライトの瞳(18)~”石砕き”~

          アレキサンドライトの瞳(17)~客人~

          「――本当に、帰るの?」  日の入りも間近に迫り、いやいや帰路についた途端これだ。 「帰らなくてもいいなら帰りたくねぇよ」  瑠架は嘆息しながらそう答えると、横目にちろりと透夜の顔を伺った。まるで拗ねた子供のような顔だ。 「お前、自分の仕事覚えてるか?」 「馬鹿にしないでよ。ちゃんと覚えてるって」  むっと唇を尖らせた表情がますます子供っぽい。 「じゃあなんで」 「それはこっちの台詞だよ!」  急に強まった語気に、少し驚いた。 「……どうして自分の命が脅かされ

          アレキサンドライトの瞳(17)~客人~