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自然派?オーガニックママ?ナニソレ

最近また近所を熊がウロウロしている。先月、我が家の裏庭をブラブラしていた熊の姿が忘れられなくて怖い。早く冬眠してくれ。この辺りは、熊が冬眠する期間だけは、庭にハチドリの蜜を吊るして良いらしい😊

2日前は子ども達の通う小学校近く(というか校庭)にコヨーテ情報もあり。
「自然と共に生きてる」なんて言ってみると随分耳障りが良いが別に特別美しいことでも、素晴らしいことでも何でもないと思う。これだけ野生動物の近くで暮らしていると、人間の方が彼等のテリトリーを侵食しているだけ、ということを日々痛感する。

日本で「ナチュラルな生活」とか「自然に優しい」とかいうとクリーンで緑いっぱいで、汚れなく自然で質素でオーガニックでみたいな感じだけど、全く違う。エコなお高い洗剤を使ったり、食べ物を干してみたりとか、酵母ぶくぶくしてみたり、オサレマクロビとかどれもこれもそもそも前提が違う。そんな、コンクリートジャングルのお遊びみたいなことを提唱されても、こっちでは生きていけない。「そうじゃない!」というノースバンからの鬼気迫る叫びを聞いてほしい。笑

こちとらかなり殺傷力の高い(失明したりする)ベアスプレーを、鍵付きのショーケースから拳銃を買うくらいのセキュリティを経て手に入れ持ち歩いている。
対人に使わないと署名のうえ、自分のIDと商品個別のシリアルナンバーを紐付けて登録して初めて購入可能。因みにスプレーを噴射すると、IDの書かれた小さな紙も一緒にばら撒かれるので、誰がどこでベアスプレーを使ったのかすぐに足がつくようになっている。木綿の白いワンピースを着て、森や湖畔やお花畑でクルクル回ってる場合じゃない。死んでしまう。
常に登山ギア。基本。ヘッドランプ、ゴアテックス最高。文明の利器ありがとう愛してる。

ここ数日ずっと雨なのだが、雨に対する意識もこちらでは随分違う。
雨でもあまり傘をささない。
雨でも校庭で遊ぶ、自転車に乗る、傘はささない。
犬の散歩もするけど傘はささない。 
とにかく傘はささない。だって雨は濡れるものだから、という根底にある意識が垣間見える。大人も子どもも半分熊みたいだなと思う。もちろん、皆雨対応のギアであったり、濡れても良い半裸だったりする。

そう、こちらでまずびっくりしたのは、上半身裸でウロウロしているひとの多さ。(ダウンタウンはわかりません、あくまでも山の住宅街の話です。笑)暑いから脱ぐ。濡れるから脱ぐ。それだけ。女性もブラとボクサーパンツだけみたいな(わかる?)人も普通にこの辺を歩いている。ねえ、裸でバックパックって皮膚擦れない?擦れてるよね?という人もいる。あまり気にしてないようだ。

東京では私も小雨程度では傘をささない人だったが、結構びっくりされた
「どうしたの?傘は?」
って何度も駆け寄ってくれたり、貸してくれるのが申し訳なくて、最後は仕方なく小雨でも傘をさしていた。笑
幼稚園では大抵、小雨で傘をさしてないのはコロンビアのママと私だけだった。園庭で顔を見合わせて笑ってたのが、懐かしい。

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