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アドスポーツ・ヒストリー

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root 6 PENGUIN RACING ①

root 6 PENGUIN RACING ①

マウンテンライダース監督の元木さんのご厚意でライダースパークタイチの営業時間前に練習させてもらえる事になり、マシンを置く場所や運ぶトランスポーターが無いクラブ員が土曜日の夜に私のアパートに集まってきて、マシンの整備をしてそのまま泊ったり、一度帰って朝早く集合したり、自宅からトランスポーターで参加したりなど日曜日の早朝練習をするのがモトクロスクラブ「ペンギンレーシング」の常になった。

当時、私の住

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root 5 モトクロス名門チーム「マウンテンライダース」

root 5 モトクロス名門チーム「マウンテンライダース」

大学生の頃からオートバイ好きの仲間とモトクロスの真似事を河川敷や原っぱでやってました。うるさく言われない、良い時代でした。

上手いや下手でなく、走ることが楽しかった!

RSタイチはその頃、ライダースパークタイチというモトクロスコースを運営していて、当然、RSタイチで仕事をさせてもらう事になった私はすぐ、見に行きました。

「衝撃」

見るものが異次元!でした。レースをするためのコースはジャンプ

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root 4 原点、RSタイチ

root 4 原点、RSタイチ

RSタイチで昼間仕事して、夜に学校に行く生活が始まりました。

外環の旧店舗から移転して、1年位なので斬新な建物はキレイで地上一階&二階の店舗スペースはオートバイ本体から用品までいっぱいで旧店舗の様な「いかにも、オートバイ屋」でなく、メッチャかっこ良かった。

旧店からの顔見知りのスタッフと新しく採用されたスタッフ合わせて30名位で、私より若いスタッフもたくさん居て、「さあ、これからだ!頑張るぞ!

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root 3 そして、オートバイ業界へ!

root 3 そして、オートバイ業界へ!

私のアパートから歩いて5分位の阪奈道路の上り口に、その建物はあった。

道路沿いの崖っぷちに地上二階、地下二階の少し奇抜な建物だった。

RSタイチ

モトクロス・チャンピオン 吉村太一氏の店である。

私が事故る前は外環沿いにあるオートバイ販売店だった。

オートバイが好きで、モトクロスに興味のあった私は何年か前から旧店には遊びに行っていた。(学生でお金が無かったので物を買った記憶が無い)

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root 2 再び、オートバイ。

root 2 再び、オートバイ。

退院して数か月後、オートバイに乗るようになります。

事故の割にオートバイはダメージが少なく修理で再生しましたがオフロードバイクなので始動がキック式250cc単気筒なので折れた右足では怖くてキックができない。

「左足があるじゃないか!」でも、跨った状態で右足でキックペダルを蹴るように作ってあるのに左足で蹴る!どうする?

サイドスタンドを立てた状態で左足でキックペダルを蹴る!

思い付いたが実際

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root 1 22歳の冬に始まった

root 1 22歳の冬に始まった

大学生の私は卒研後、アパートへの帰りにオートバイで事故に遭った。

大腿骨骨折。一カ月は体を起こせるだけの寝たきり、約三か月の入院。

「歩けない」と言うより「立てない」ベッドでの生活。

当然、トイレもベッドの上で、更に6人部屋の真ん中のベッドでカーテンで仕切った状態で大便をする。

事故から一か月、初めて立った!

頭の上から大量の水を被ったように全身の血液が下に落ちた。

立てた嬉しさより、

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