【ADDress会員インタビュー】 バイクと共に、旅するように暮らす「vol.05:八鍬 直生さん」
ADDressに関わった人が一様に口にする、ADDressに集う『人』の魅力!
会員さんには、年齢や働き方もさまざま、バラエティ豊かにADDressを使った暮らしを楽しまれている方々がいます。
このコーナーでは、日頃から寄せられる「どんな会員さんがいるの?」という声にお答えし、ADDressの仲間の暮らしやライフスタイルを、ADDress会員がインタビュアーとして紹介していきます。
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今回は、ADDressを活用して、旅するように暮らすを実践している八鍬(やくわ) 直生さんにお話を聞きました。
(写真:ADDress益子にて。イベント参加時、次の場所へ旅立つ八鍬さんをパシャリ。)
ーーーはじめに、ADDressを知ったきっかけを教えてください。
もともとサブスクリプションサービス(以下サブスク)に興味があって。
『住む』サブスクってあるのかなと思って検索したらADDressが出てきました。
ーーーそこで初めて知ったんですか?
はい、本当にたまたま検索して。
その頃ちょうど、北海道をバイクで回りながらキャンプをしてたんですが、朝起きたらまつ毛が凍っていて。さすがにこれはやばいと思って(笑)
ーーーえっ!まつ毛が凍る季節っていつ頃の話ですか?
2019年の10月、11月くらいですかね。ADDressのことを知ったのもちょうどその頃です。
仕事を辞めて、2、3ヶ月くらいキャンプ生活をしていた時に、北海道や九州を回ってたんです。バイクに、テントと寝袋を積んで、全国に無料のキャンプ場があるのでそこを転々としてました。石川県にも行きましたね。
ーーーすごいなぁ。タフですね!
あはは。
それで、2、3ヶ月くらいやってたけど、さすがにまつ毛が凍ったので。
ーーー家が必要!という意識が働いたのかな(笑)
屋根が欲しいなと。
それで、室内でどこかないか探してたら、ADDressを見つけて。それがきっかけですね。そこから12月半ばには申し込んでました。
ーーー決め手はどういう部分でしたか?
月額4万円ということで、金額的にもはじめやすかったのと、ADDress公式サイトのトップページに流れる動画を見て、いいなと思いましたね。
ーーーサイトトップページの動画ですか!わかります、ADDressの世界観が伝わりますよね。
こういうサービスを使う人が、どういうものを求めているのかが、なんとなくその映像から伝わって。ただその時は、人とのふれあいとかそういう部分よりも、おもしろそうだな、ちょっと使ってみようくらいの感覚でした。
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自分のいる場所に「人」とのつながりが生まれる
(写真:八鍬さん撮影。ADDress御宿から徒歩5分の御宿海岸にて。)
ーーー今はどのようにADDressを使っていますか?
多拠点生活の拠点として使ってます。
1つの家に1週間くらい滞在して、移動して。それを繰り返す感じで、住むように暮らしてるというか。ほぼ毎日、ADDressのどこかの家に住んでます。
ーーー移動はバイクですか?
移動はバイクだけですね。天候に左右されなければ、どこでも気軽に行けるので便利です。ただ、雪だけは、季節によっては避けてますね。
ーーー最近はどこへ行きましたか?
ADDressを使いはじめて、最初に固定ベッドのある長野県の伊那に行って、二子玉川、南伊豆、千葉の拠点をいくつか巡って、益子、今は伊那にいて、このあとは新しくできた清里に行こうと思ってます!
ーーーADDressを利用してよかったと思うところはどんなところですか?
別荘のような使い方をしたい人、バイクなどで転々と旅したい人など、いろんな人のニーズに合ってるなと思って。僕自身もたまに1人で別荘のように使いたくなるときもあって、のんびり滞在できる『南伊豆』に行ったり、人とふれあいたい時は『茂原』とか『清川』とか。
ADDressを始める前は、人とコミュニケーションをとるというより、どちらかというと一人でこもれるかなと思ってました。個室を使えるということも謳ってましたし。
でも行ってみると、家守さんがいて、いろいろ案内してくれたり、会員さんに出会ったり、リビングで会話したりと人とふれあう機会がたくさんあって。いい意味で、交流したいなと思うようになりました。
やる前は自分探しというか、自分がその場所に行って、その土地にふれるといったイメージだったんですけど、そこに人がプラスで入ってきたので。全く考えのちがった人とふれあうことが良くて。
ーーーわかります。今までの人生の中では出会わなかったかもと思うような人たちと出会えたり、話すことが、想像以上に楽しいですよね。
それにつながりがつながりを生むこともあって。
例えば、伊那の家で会った会員さんに誘ってもらって、たまたま行ったライブハウスに出ていたアーティストが、その後行った茂原の家の近くにあるステージでもよく出演している人だったそうで、びっくりしました。
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会社員から旅する暮らしへ
(写真:八鍬さん撮影。素足で歩く砂浜、気持ちよさそう。)
ーーーライフスタイルなど、ADDressを利用する前と比べて変化したことはありますか?
元々は会社員でカレンダー通り会社に通っていました。
自由が丘でスタジオのあるマンションに住んでいたんですけど、会社から帰ったら趣味でドラムを叩いたりすることができて。ただ精神的にちょっときつい仕事をしていたので、実際には家に帰ってきたら疲れて寝るだけだったりしたんですが。
ーーーどんなお仕事をされてたんですか?
基本的には、翻訳とか、英語を使った仕事でした。管理職だったので、人事をやったりしていました。社内はけっこう多国籍で、公用語は日本語でしたね。そこでは人を育てる仕事をしてたんですけど、会社の方針上、育てた人に辞めてもらわないといけないことなどもあって、そういった複雑な気持ちが積み重なっていきました。
ーーーそこから今のADDress暮らしにつながっていくんですね。
そうですね、一度組織に属すのをやめたいなと思って。
会社を辞めて、家を解約して、そこから最初に話した数ヶ月の旅に出ました。
海外にも興味はあるけど、まずは日本を巡ってみようかなと思って。
ちょうど30歳になる歳でもあったので、一度1年間くらい、今のような生活をしてみようかなと思いました。
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フットワークを軽く、「自分が本当にやりたいこと」にフォーカスする暮らし
(写真:八鍬さん撮影。ADDress茂原の家守、西田さんがされているお店の、チキンバーガー。ボリュームがあっておいしそう!)
ーーー今はふだん、どのような時間をすごしてますか?
基本的にはグルメめぐりとかですかね。紹介してもらって、その土地にあるカフェにいったりとか、本当に今は遊んでるだけかもしれないですね(笑)美味しいものを食べて、温泉に入って、家守さんや会員さんと話したり。
毎日、なにかしら新鮮なことをしようと思っていて。
自分がいいと思ったことをやろうと思っています。人から紹介されたら、深く考えず、まずはやってみようと思ってます。やってみてどう思うかは別で、とにかく今はまずやってみる。
今までどちらかというと、計画を立てて、いつまでにこれをやると決めたり、行動に移るまでが遅くて、すごく慎重で、いろいろ考えちゃって。小さい頃はフットワークが軽かったみたいなんですけどね。
ーーーそれは仕事での影響ですか?
そうですね、働くようになってからですかね。
ーーーADDressをはじめてから、本来の自分を取り戻した感じかな。自分が好きだったことを思い出すというか。
そうです!
本来の自分が戻ってきて、つっかえてたものが取れてきた感覚ですね。自分が好きだったことを再発見できるというか、今まで本当は見えてたのに、見てなかったことを思い出させてくれて、いい意味で童心にかえった感じ。
偶然をたどってきたら、生活できる環境になってるという感じですね。
今働いてはいないですけど、働こうと思ったらいつでも働ける環境はどこかしらに用意はされているというか、話をいただくこともありますが、それは自分が本当にやりたい!と思ったときにやろうと思っているので。今はこの暮らしをして、どこまで働かずに暮らせるかを試してもみたくて(笑)
ーーー私もこの暮らしを始めてから、普段の暮らしにフォーカスするのが大切だなと感じました。
そうなんですよね。
自分が本当に何をやりたいのかに目をやっていくと、それがいつの間にか仕事に繋がったり、趣味になったりということがあるんだなと。だからこそ、何もしない生活を突き詰めてみようと思ってます。本当に自分がやりたいことは、何なのかなって。
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あえて目標は決めず、今を生きる
(写真:ADDress益子の家守さんとの再会に、話に花が咲いていました。)
ーーーそういえば、写真をはじめたそうですね!
そうなんです。
御宿の家に行ったときに、一緒だった会員さんと星を見に行って、その方が写真を撮るのが好きだという話を聞いて。
その後、南房総の家に行って、家守の横山さんと写真を撮りに行って。そこで偶然撮れた写真を、偶然見つけた写真販売アプリに登録したら、投稿して1、2日のうちにピックアップされて注目を浴びたんですよね。販売経路を増やしてもらえたりして。
それがきっかけで、写真を趣味ではじめてみようかと思って、兄の一眼レフを最近借りました。
(写真:八鍬さん撮影。ADDress南房総のそばにある、法華崎にて。この写真がEyeEmという写真販売サイトで取り上げられ、注目されたそう。今にも波が動き出しそうなリアリティある景色!)
ーーーADDressを見つけてから、いろいろなことが繋がっていますね。柔軟だからなのかな。何かあったときに、すぐにジョインできるような環境だし、できる状態にしてるのが大きいように感じますね。
フットワークが軽いからこそ、いろいろ出会えるのかもしれないですね。トライしても合わなければやめればいいし、だからこそ挑戦できるというか。
こうしてみると、自分は音楽とか写真とか、旅みたいに、本当はアート志向だったんだなと、最近気付くことができました。
写真もやろうと思ってますが、伊那の家の近くでDJの教室がやっているので、それもチャレンジしてみようかなと思ってます(笑)伊那に専用ドミトリが決まったのも、自分で選んだのではなくて、偶然決まった場所なんですけど、それがまた1つのやりたいことへのきっかけにつながってるのがおもしろいです。
今は、日々やりたいことをやるだけですかね。
その一瞬一瞬で、楽しいということを満喫して、最終的にそれが形になったらいいなと思ってます。
ーーーあえて目標は定めてない?
一切定めてないです。定めちゃうとそれで、フィルターがかかって、やりたくないのに続けたりとかが出てきちゃうので。敢えて、自分の気の向くままにというか。アドレスホッパーだけじゃなくて、仕事もホッパーしようかなって。
今はひたすらニュートラルな状態にしておいて、これだと思った瞬間にそこにいけるようにしたいですね。
ーーーどんどん開花してきてますね!
楽しみ方を知りましたね。
ーーー若い人の中でも、自分にはこの職種以外できないと思っていたり、自分に合ってないのを自覚しながらも生活のために同じ仕事を続けるとか、そういった状態にある人にとって、こういう選択肢もあるんだという希望になると思います。
あえて継続ということに挑戦したいのがありますね。
続けることがいいと世間では言われるけど、瞬間でも自分が本当にやりたいことをやっていればそれでもいい。1年かけてその価値観がどう出るか見てみたいですね。
今を生きたいと思います。
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八鍬さんのお話はいかがだったでしょうか?
一度はあこがれる、旅するように暮らすを実践されている八鍬さん。暮らしの中でさまざまな人や景色と出会う中で見つけた、自分自身が今やりたいことや、そのときの自分の気持ちに寄り添うように日々の暮らしを楽しむ様子は、話を聞いていてとても清々しく、私も思わず今から旅に出るような感覚になりました。
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今回のエピソードを聞いて、ADDressのことが気になった方もいらっしゃると思います。
ADDressってどんなサービスなの?どんな家に滞在できるの?など詳細は、ADDress公式サイトやADDress公式noteの他の記事もぜひご覧ください!
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それでは、次回のエピソードもお楽しみに♪
(写真提供:八鍬 直生さん)
(取材・記事・撮影:久米 恵)
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