「起業大全」から学ぶ起業
「起業大全」とは起業について体系的にまとめてある教科書
「ユニコーン企業を1000社創造する」ことをミッションに掲げている筆者:田所雅之氏が新しい産業を創造していくスタートアップ経営者にとって特に重要となる9つの要素(※注1)を章ごとに体系化して解説しています。
「起業大全」はそれらの要素を解説しているため、『起業における教科書』とも言えます。
以前ベストセラーになった「起業の科学」がさらに進化した内容となっています。
※注1:9つの要素は
ミッション・ビジョン・バリュー
戦略
人的資源
オペレーショナル・エクセレンス
ユーザーエクスペリエンス
マーケティング
セールス
カスタマーサクセス
ファイナンス
起業大全の結論と提供する価値
この「起業大全」の冒頭には、本書の結論が二つ書かれています。
①スタートアップの成功は、経営陣が全ての鍵を握っている
②経営陣が起業家から事業家になれるかが成功のキーとなる
というこの二つです。
本書が読者に提供するのは結論へのプロセスだけではなく、以下の4つの価値も提供しています。
1.スタートアップ経営に必要な要素について、理論と事例を通じて理解を深めることができます。
2.理解を深めるだけでなく、実戦で使えるフレームワーク、コンセプト、ツールを各要素で提供します。
3.各章後のCSFチェックリストと本書の最後にあるステージごとに問うべき質問リストを活用することで、自社の現在のフェーズにおいて、何に注力するべきかを確認できます。
4.チームメンバー間で本書の内容を共有・活用することで、社内の共通言語が生まれ、共通理解を深めることができます。結果として意思決定の質とスピードが高まるだけでなく、メンバー/ステークホルダーの納得性をも高めることができます。
起業家から事業家に変わるための武器
スタートアップ成功の鍵は経営者にある、と田所氏は述べています。経営者の器以上に事業は大きくならないので、起業家は事業家へと進化する必要があります。
本書は一読して全ての内容をインプットするだけでなく、自社の中で経営課題があると思う要素をピックアップして該当部分を読むという読み方もできます。その意味では手元における武器と言えます!
加えて、巻末に事業家にレベルアップするための300の質問集もあるので必見です!
こういう人におすすめ
これから起業したので網羅的な知識が欲しいという方や、起業をしたがここから先どう進めていくのか模索している方には手元においておく指南書として最適です!!
そのような経営者だけでなく、経営者と共通言語を持ち、共通理解をするためにも経営に関わるメンバーの方にもおすすめです!
それだけでなく、本書はスタートアップに必要なことが網羅されているためご自身の業務に関する内容(セールスやマーケティング、ファイナンスなど)からエッセンスを学ぶ使い方もおすすめなので、全てのビジネスパーソン必見の書となっています!
でも読むのが難しい、だから読書会やります(大変
本書はたくさんのエッセンスが詰まっているので辞書のような分厚さがあり、尚且つB5サイズとなっています。そのため文量が多くなり、なかなかハードな読み応えとなっております(笑)
そこで一緒に読書会で読んでみませんか!??
一人で読むとなかなか読み進まないけれども、読まないといけない環境であれば読書が捗るのではないしょうか。
参加同士で対話をすることでさらに学びが深まっていくこと間違いなしです!
イベントページはこちら!
読書会詳細
起業について体系的に著した『起業大全』を3回に渡って読み進めながら、実務家や起業家の実践知を交えて、起業家や経営者になるとはどういうことか学ぶことができる読書会です。各回3章ずつをテーマとして取り扱います。
実は第一回、二回終了済み
みなさん、ここまで読んでみて「ぜひ参加してみたい!」と思ったことでしょう。
見出しにもある通り、残すところ最終回の第三回のみです!
第三回の申し込みはコチラから!!
ち・な・み・に第一回と第二回の復習会も開催します!
第一回で扱った第一章を紹介
ここで第一回で扱った「起業大全」の第一章から三章のうち
第一章のミッションビジョンバリューの要約をまとめていきます!
↓第一回のイベントページ(終了済み)
まずはミッションビジョンバリュー大事
これらの本質を理解するためには、まずはそもそもミッション/ビジョン/バリュー(以下:MVV)とは何かを知る必要があると思います。多くの企業で幅広く使われているこの言葉ですが、その意味合いも企業によって異なるのではないでしょうか。
そこで本書におけるミッション/ビジョン/バリューの定義をそれぞれ以下にまとめました!
MVVの定義(第一章)
ミッション
自社が事業を通じて、社会にどのように貢献するか、社会で実現したいことは何かを示したモノ
ビジョン
自らの意思を投影した未来像のこと
自分たちが心の底から達成したいと願う未来
バリュー
取り組みについての優先すべき価値基準
言葉だけではイメージを抱くのは難しいかもしれないので、参考までに例としてソフトバンクさんのMVVを載せておきます!
事例:ソフトバンクのMVV
ミッション:情報革命で人々を幸せに
ビジョン:世界の人々から最も必要とされるグループ
バリュー:努力って楽しい
参照:https://www.softbank.jp/corp/aboutus/philosophy/
MVVについて少しはイメージが掴めたのではないでしょうか。そこでこれからはそのMVVがあることによるメリットについて言及していきます!
MVVの武器化
MVVがあることによって、五つのメリットがあります。
①意思決定の質とスピードが高まる
②持続的競合優位性が高まる
③人材採用力が高まる
④組織を一枚岩にする
⑤プロダクトの訴求力が高まる
メリット、なぜ武器化できるのか
MVVがない、あるいは組織に浸透していない状態からMVVがある、組織に浸透している状態になると、意思決定をする際に必要な判断軸がMVVになるので、判断しやすくなります。これは組織を一枚岩にしていると同義でしょう。 (④組織を一枚岩にする)
加えて、組織の一人ひとりの意思決定がMVVと整合性が取れているか判断できるので意思決定の質が向上します。(①意思決定の質とスピードが高まる)
加えて、MVVが浸透しているので、それに沿った人材を採用する、といった採用における軸も決まるので人材採用力も高まります。(③人材採用力が高まる)
それだけでなくMVVからプロダクトを説明することができるので、その分顧客への訴求力は高まります。(⑤プロダクトの訴求力が高まる)
そして独自の価値提案に基づいたMVVに共感した顧客がファンになれば、持続的競合優位性が高まることにも寄与します。(②持続的競合優位性が高まる)
実際にスタートアップでも使われている
そしてミッション/ビジョン/バリューは机上の空論ではなく、実際に今をときめくスタートアップでも使われています!
みやもとかずのりさんがまとめてくださったnoteがあるのでご興味がある方は覗いてみてください!
まとめ
気になった方は実際に買ってみてください!
今回は一章のみをまとめた内容でしたが、もしご興味があれば実際に買って読んでみてください!!
手元において、課題と感じる箇所の部分を辞書的に読む使い方もおすすめです!
一緒に読んでみませんか ※著者の田所さん登壇予定!
ここまで読んでくださったので読書会だけでなく「起業大全」に興味を持っていると思います!
なんと次回の読書会では「起業大全」の著者である田所雅之氏もご登壇されます!!
これは参加するしかありません!!!
第三回の申し込みはコチラから!!
第一回と第二回の復習会も開催します!
Written by 大村勇樹(おおむらゆうき)
関西学院大学三年生
静岡生まれ名古屋育ち
大学入学後ワンダーフォーゲルを始めるほど自然が大好きなやつ。
今年の4月からマレーシアの自然公園でインターンする予定でしたがコロナで延期に。
その時偶然出会ったGOBで現在インターン生として奔走中。
サウナ、温泉、日本酒が大好きな二十歳です!!
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