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神戸の街と、夜景を望むレトロタワー

降り立ったのは新神戸駅

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新神戸駅の裏、北側には街はない。いきなり六甲山が立ち上がり急峻な斜面を見せる。
神戸の街はとても華やかである。三宮、中華街、ポートアイランドと煌びやかな街が並ぶ。
それとは対照的に、駅の北側は暗く緑深い山肌が迫るのだ。

そんな街に訪れる機会を得たのはもう随分前、2016年くらいだっただろうか。
秋も過ぎ、冬が迫る11月のことだ。

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生憎短期間の滞在であったため、散歩出来る時間はちょっとだけ
そそくさと新神戸からホテルのある元町へ移動して、荷物をおいたら散策に出掛けた。
港へ向けて歩く中、すでに街は異国の雰囲気を見せている。

神戸港のランドマーク

個人的に神戸に来たら見ておきたい景色があった。
それが冒頭に載せたこの写真

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神戸のイメージというと、メリケンパークから海洋博物館ごしに眺めるポートタワーというのが強くあった。
夜が迫る中、平日の人気のない港でゆっくりとこの景色を堪能することができた。
ちなみに華やかなこの景色の脇には、震災のメモリアルパークがあったりとこの街は常に華やかさを持ってきたわけではないという歴史を感じさせられる。

まだ時間があったので、少しポートタワーに登ってみることにした。

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このポートタワー、結構古い歴史を持っている。
当時の市長が異国のタワーに憧れて建設を決めたらしい。建設されたのは1963年と思いの外「昔」であり、近頃は当たり前になっているタワーのライトアップを初めておこなったタワーなのだそうだ。

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実際に登ってみると、建築からおよそ50年も経ったものとは思えない空間が広がる。
それもそのはず、2009年頃に大規模な改修がされたらしく、訪れた頃はそれからそれほど時間が経っていない時期であった。
その割にはコインを入れて使う双眼鏡は年季が入っているように見えるのだが・・・

その夜景は何万ドル?

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ポートタワーから北側を眺めると、煌々と活動する元町や三宮の街を望む。
そして街の向こうには黒々とまるで街の光を吸収するような山肌が迫る。
文字通り「光と影」が向かい合う、神戸特有の景色と言っても良いのではないだろうか。
六甲山から見る夜景を「100万ドル」と聞くが、このタワーからは何万ドルくらいになろうか?

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東側は先ほど写真を撮ったメリケンパークを望む。
この時は気がつかなかったが、奥には突堤がいくつも並びなかなか大規模な港だということを感じさせてくれる。

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奥の赤い橋は神戸大橋、日本初のダブルデッキアーチが誇らしげである。
これを渡って行った先には神戸空港がある。
個人的に神戸空港は「スカイマーク」な印象が強い。

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さて、街に夜が降りてきたのでそろそろ散歩の時間も終わりである。
ポートタワーを降りて、ホテルへと足を進める。
港はとても華やか、西側に見える施設はハーバーランドだろうか?

さて、まっすぐホテルに帰ろうと思ったが、ちょうど泊まっているのが元町であるため、嫌でも目に入る「中華街」にも寄っておくことにした。

日本三大中華街はいかが?

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日本の中華街といえば、まずは横浜、ここ神戸、そして長崎である。
私は神奈川県出身ということもあり、子供の頃から横浜中華街にはよく行っていた。
そのイメージでここに来てみると・・・
少し印象がことなる。
もちろん横浜とここでは生い立ちも文化も、そもそも場所が違う。
横浜に比べればこじんまりとした印象だが、雰囲気はしっかりと「中華街」をしていた。

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それなりにお店もあり、食べ歩きもできそうではあるが今回は街の様子を感じるにとどめて、そそくさと退散。

横に走る商店街を横切り、美味しそうな神戸ビーフの香りに空腹を覚えながら、六甲山から吹き下ろす晩秋の風に襟を立てて足早にホテルへと帰った。

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