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2020/2/22 NO22 -chanel

今年98歳、2022年に百歳になるのが、このchanel no.22です。

有名な、世界一有名なと表されるNO.5の翌年にリリースされたNO.22。フローラルアルデハイドタイプ。parfam chanelの公式ホームページに、"NO.5のベースにチュベローズ(月下香)を加えた"、とあります。

有名な5番にちょい足しした使い回しが22番です、とも聞こえてしまいますが笑。

通説では、ココ・シャネルの依頼に対し調香師のエルネスト・ボーは10の試作品を用意、それぞれに1から5の番号、20から24の番号をつけていた、ということなので、そうだとすれば、ベースに共通項があっても不思議ではないし、それぞれに独立した作品として考えられていたのだと思います。

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1924年にパルファムシャネル社が設立されると、夥しい数の番号の香水がリリースされたそう。1番2番7番、11番、14番、20番、なんと55番というのも!パルファムシャネルの経営権をココシャネルから買い取ったベルマー兄弟は、アメリカでの成功を念頭にビジネス戦略をたてたらしく、ニューヨークのデパート向けの広告に5番や22番を含むいろいろな番号が並んでいたのだそう。

22番は5番とともに、生き残った

たくさんの番号香水!のなかには売れたもの、そうでないもの、いろいろあったそうです。

近年、復刻なのかリニューアルなのか、18番などいくつかリリースされていますね。

さて、香りですが、私の印象は、NO.5が深く静かで、それでいて主張がはっきりした始まりであるのに対し、NO.22は、華やかで動的、魅力的な笑顔のような始まりです。色彩もダークブラウンとチェリーピンクくらい違う。これがトップノートの違い。

ミドルノートに移行してくると、たおやかで、あたたかみがあり、その中に存在感を出している、そんな感じが、どちらにもあります。

NO.5は、トップノートから世界の広がりを感じさせる移行ですが、NO.22は、世界がシフトしていく感じです。

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昔、譲り受けたNO.22のparfum。ニューヨークで入手されたものらしく、その頃、この香水はニューヨーク シャネルでしか販売してなかった、と聞いたことがあります。

今日気がついたのですが、確かに、

Parisの下にNew yorkと!

2004年にパリの本店に行ったときには、パリでもNO.22は販売されていたので、いつの頃までだったのかわかりませんが。

NO.22は、匂い立ちー香りの変化が楽しい傑作です。パッと見で好きになったけど、会ってみたら意外と自己主張のある人、という感じです。

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