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スイス[58] 欧州ではなぜ対面での挨拶が重要か

 これから記載することは私は先行研究の調査はしていません。この文章そのものは私のオリジナルですが同等の話(研究)が既にされている可能性があります。読者で誰かそれをご存知でしたらご指摘くださると助かります。

202404031347 A.J. スイス[58] 欧州ではなぜ対面での挨拶が重要か
(*)スイスの話だけではなくヨーロッパの話です
 以前、欧州での挨拶について自分の失敗談を書きました。
(スイス[25] ヨーロッパでの挨拶 参照)

今回はその関連です。
 少し前にドイツのある小都市で開催された大きな展示会に参加(見学)した時に、ドイツに長く在住されているという日本人女性と知り合いになりました。その際に
「どうして欧州(ヨーロッパ)では初対面ではもちろんのこと商店に入ったりした時などに必ず挨拶をするのか?」
という話題でお話しすることになりました。
 日本だとコンビニなどに入っても、店員側が「いらっしゃいませ」と挨拶を出してもお客側はほとんど無言です。これ、欧州でそんなことを商店でするととても失礼なことになります。店員と客が対等な関係なのですね、欧州では。一方で日本では店員側が謙る関係になっていると言えるでしょう。

 もう一つの理由も考えれます。これは先の女性と話したことで理解したのですが、日本は島国で、対外交渉をする普通の日本人はほぼいなかったわけです。つまり他人と接するにしても敵対関係になることはほぼなかった。同じ言語(日本語、アイヌの人は言語は違いますがここでは別に考えます)、方言こそあれど日本語としての文法にはほとんど違いがなく、また日本人全体が東アジア系の顔立ちをしていて見かけもそんなに違いがない。そんな日本が概ね二千年近く続いていました。

 一方で欧州の歴史を見ると(私はあまり詳しく勉強していないのですが)しょっちゅうどこかで戦争が起こっているし、地域の所属国が変わったりしている。また当然ですが戦争ばかりではなく外交交渉も盛んだし、宗教・文化などの国際交流もたくさんあった。
 外交交渉や宗教・科学・芸術の文化交流でどの言語が共通に使われていたのかは私にはよくわかりません。ラテン語だったりイタリア語だったりフランス語だったのでしょうか。今だと英語でしょう。
 どうにせよ交渉などで対面で接する時には、その言語ももちろんですがその前に「私はあなたの敵ではありませんよ」と表意する必要があったと思います。そのためにはどうするか。それが「挨拶」(握手なども含む)だと思うのです。

 違う風貌(欧州での私(日本人、東アジア人))の人がたとえばイタリアの片田舎の商店に入る、そんな時には必ずボンジョルノとかハローとか先手を打って言うべきだと思います。


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