あだち

東京の真ん中、すみっこの席

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最近の記事

北海道記-おひとりさまカウンター席ジンギスカン-

具合はあまりよくないが、名産品は食べたい。 ホテル周辺は札幌の繁華街、すすきのだったので食事するところはたくさんある。しかしその中で選んだのはホテルの目の前、徒歩30秒のところにあるジンギスカン屋さんだった。 ジンギスカンに限らず、こういった焼肉や居酒屋などで女一人客は嫌厭されるのではと勝手に思っているので一応予約の電話をした。夕食には少し早めの時間を指定して、一人なんですけど大丈夫ですか?と聞くと電話に出た店主さんらしき人は何も思ってないような声色で、ぐるなびの注意書きを読

    • 北海道-植物園-

      北海道大学植物園を目的に、北海道へ行ってきた。 水曜日から金曜日まで有休をとり、2泊3日の札幌の徒歩圏内から出ない、目的は1日1ヶ所ののんびり旅だ。 異変は旅行の前日、退勤時に起こる。退勤後仕事の付き合いで食事に行くことになってしまったのだが、その道中のタクシー内、どうも具合が悪く、めまいがしてくる。アルコールは拒否しなんとか食事は終えたのだが、この謎の体調不良がずっと続くことになるとは… 東京から北海道なので、羽田空港から飛行機だ。飛行機の旅は好きで何度も一人で乗っているが

      • 文を書く勇気

        「書く習慣」で脳は本気になる/茂木健一郎 文書を「書く」というか、何かを表現することを習慣化させたくこの手の本をよく読んでいる。 この本はオーディブルで読んだ(聞いた?)のだが、感想が薄っぺらいのはこうして感想を「書く」ことを想定して聞いてなかった証拠だ。茂木先生ごめんなさい。でもこうして書くことを始めました。 自分の考えを言語化することによって、なんやかんやあって脳がやる気になる、らしい。人間の脳とは案外単純だ。 この世には「書くと夢が叶う!」的な本が溢れているが、こんな

        • TOEICを受けた

          先日行われたTOEICを受験した。およそ5年ぶり4回目のチャレンジだ。 最初の2回は大学で。英語のクラス分けにスコアが利用されるのだが、散々な結果なのでもちろん一番下のクラスだった。 その次は多分5年ほど前。その年オーストラリアに住む友人を訪ねて旅行に行ったのだが、3日くらい英語圏にいると「意味は分からないが英語の音は聞き取れる」ということを経験し、気をよくして受験した。もちろん結果は散々だ。言っている意味は分からないのだから。 今回の受験は気まぐれだ。会社の福利厚生をなるべ

        北海道記-おひとりさまカウンター席ジンギスカン-

          すきなもの3

          それから私は意識改革し、好きなものは好きだとなるべく言うようにしている。まだまだ捻くれた部分は残っているが。 前述のエピソードは大きなきっかけだったが、「年を重ねた」ということも影響があると思う。いいのか悪いのか、以前ほど恥がなくなった。感じなくてもいい恥を感じなくなったというか。 例えば、大学時代くらいまでは英会話の授業ではまったく発言できなかった。レベル別に別れたクラスだったのでみんな英語レベルは同じ(しかも低レベル)なのに、謎の羞恥心が大きな壁となってなにも言えない。

          すきなもの3

          すきなもの2

          当時はまだアニメオタク=根暗でキモいとされていた頃だったが、中学で女子校へ進学したことが転機の一つだった。 後々聞いた話によると、女子校や男子校は比較的各々の趣味に関して寛容らしい。母校も例に漏れず、とにかく各々何を好きでいても許される環境が広がっていた。アイドルが好きでも、本が好きでも、スポーツが好きでも、もちろんアニメが好きでいてもよかった。自己主張してもいいという安心感からか、みんな好きなものを堂々と語る。そんな環境にいたから、私もアニメ好きを隠さなくてもよくなった。堂

          すきなもの2

          すきなもの

          今でこそ、ポムポムプリンかわいい!ドラえもんかわいい!ちいかわかわいい!と周囲に触れ込んでいるが、好きなものを好きと言えるようになったのはつい最近のことだ。 物心ついたときからNHK教育(今はeテレだったか)とドラえもん、そしてセーラームーンで育ってきたので、根っからのテレビっ子、そしてアニメオタクだ。幼稚園では例に漏れず毎日セーラームーンごっこで遊び、夕方はHNK教育にかじりつき、地上波放送を録画したドラえもんの映画やスペシャル版を何度も繰り返し見た。 いつしか、そんなもの

          すきなもの

          かわいいもの

          可愛いキャラクターに、心を惹かれている。幼少期は、ドラえもん、ポケモンと始まり人並みに可愛いキャラクターブームに乗っかって、最盛期には、枕元に10近いぬいぐるみを毎日せっせと几帳面にも順番通りに並べて眠っていた。その枕元のぬいぐるみが、徐々にだったのか、一気にだったのかなくなったのはいつのことだったか思い出せない。多分中学生の頃にはもうなくなっていたと思うが、それから可愛いものから離れていたのは20年近くなる。 働き始めて10年経つが、数年前から急に可愛いものへの欲求が高まり

          かわいいもの

          分からないことばかり、秋

          ワルナスビの花に混じって、白、紫の花が道路の植え込みに咲いているのを最近見かける。名前は分からないし、花の形、大きさもよく分からない。足早に駅に向かう途中、ちらちらと目に入るだけだ。 花も見ない人生なんて、と思いつつ、そのすぐ足元の花をよく見ることすらできない。 急に朝晩が冷えるようになって、家を出たときに半袖のブラウスで出てきたことに少し後悔するだけで、季節もよくわからない。多分、秋になったんだと思う。彼岸も過ぎたし。 職場であるコンクリートの塊に吸い込まれていくとき、今日

          分からないことばかり、秋

          秋の装い

          肩幅広子なので、合わない服装というのが多々ある。首が詰まっていて、肩が落ちているトップス。上半身が異様に逞しく見えてしまう。肩がヒラヒラしているトップスを着ようものなら、さながら逞しいラグビー部。今流行りの可愛らしいトップスはことごとく似合わない。 去年だか一昨年、例によって肩が落ちていて袖と胴回りにボリュームのあるカーディガンを、でもVネックだから大丈夫だろうと購入したが大丈夫ではなかった。そのカーディガンを、これしかないからと騙し騙し着ていたある日、最寄駅で同じカーディガ