TOEICを受けた

先日行われたTOEICを受験した。およそ5年ぶり4回目のチャレンジだ。
最初の2回は大学で。英語のクラス分けにスコアが利用されるのだが、散々な結果なのでもちろん一番下のクラスだった。
その次は多分5年ほど前。その年オーストラリアに住む友人を訪ねて旅行に行ったのだが、3日くらい英語圏にいると「意味は分からないが英語の音は聞き取れる」ということを経験し、気をよくして受験した。もちろん結果は散々だ。言っている意味は分からないのだから。
今回の受験は気まぐれだ。会社の福利厚生をなるべく利用したいがために通信教育でTOEICの対策講座を受けた。400点を目指す、超ビギナー向け講座だ。そう、私の今までのTOEICスコアは400点にも満たない。
400点未満の人間が気まぐれで英語を勉強しようとすると何が起きるかと言うと、そもそも知ってる英単語が少ないので、これ中学で習うでしょ?というような単語から覚えなければならない。
もちろん文法も分からない。英会話の授業で、かろうじて過去・未来形が使えるくらいだ。長文になるともう動詞が見つけられない。
リスニングは、過去受験したときは「リスニングがいつ終わったか分からない」という悲劇が起こった。リスニングテストの最後にリスニングイズthe end みたいなことを言っていると思うのだが、それすら分からず周囲の人のペンの音で「あ!リスニングが終わったんだ!」と察する。今思えば、Part4までがリスニングだと知っていれば聞き取れなくても問題ないのだが、いかんせん「TOEICの対策」というものをしていなかったので分からないはずである。
さて今回である。通信教育の模擬試験ではまぁ400点はいけるだろうというラインまで達した。しかし、通信教育の受講終了期間からテスト受験まで、実に2か月の時間が経ってしまった。1ヶ月に1回練習問題を行ない提出し、基準の点数を満たしていないと組合からお金が戻ってこないという状況に尻を叩かれて勉強を続けていたが、通信教育が修了した瞬間勉強の習慣化はリセットされてしまったのだ。こういうところがTOEIC400点以下の所以だ。
加えて試験会場というシチュエーション。周囲の、異常に早いページめくりに圧倒される。え、まだリスニングの選択肢全部言い終わってないけど?というタイミングで隣の妙齢のマダムがものすごいスピードでページをめくり回答している。
困惑、焦り、後悔が脳内を駆け巡り、最後は諦めだ。時間が全く足りないのに、あれ、今日お金持ってきてたっけ?と財布の中身事情を考え出す始末。
テストは言わずもがな、凄惨たる結果だ。厳密にはまだ点数は出ていないが、どうしようもない結果になっていることは分かる。これは分かるぞ!と思って答えた問題が、ほんの数問しかないのだから。
ただ成長した点としては、リスニングがいつ終わったか分かったということだ。3ヶ月の勉強期間と約1000円(会社の補助適応)をかけ、the endを聴き取れるようになった。

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