見出し画像

事業としてのフリースペースと子どもの見守りを両立させたい

店舗を作るまでの想いを以前投稿しましたが、8/30に無事オープンを迎えましたので、改めて今の想いを綴りたいと思います。

まず、「何故フリースペースという業態にしようと思ったのか」については、一人親(特にシングルマザー)があまりにも大変ではないかとの思いを持っていたことに大きな要因があります。
仕事をしながら子育てをして家事もする。男性に比べて就労条件も厳しく、非正規でしか働けないという方も多い。そもそも妊娠、出産は女性にしかできませんし、改善に向けての動きが少し出てきたとはいえ7~8割の家庭で元夫から全く養育費が支払われていないといったひどい話もあります。お金と時間に余裕がなければお子さんにゆっくり向き合うことも難しいでしょうし、いくら親子とはいっても一人になりたくなることもあるでしょう。でも気軽に子どもを預けられる場所はあまりなく、子育ては家庭の中で行うものだという風潮も強い...

その一方で、お孫さんを溺愛しているシニアの方、自分に子どもはいなくても子どもと接することが大好きだという大人は大勢存在します。親御さんにとって子どもと過ごす時間は日常ですが、普段子どもと接する機会が少ない人にとってその時間は非日常でありエンタメともなりえます。実家のように気軽な感覚で子どもを預けられ、常駐しているスタッフ、その場にいるお客さんと子どもが自然に交流できる環境があれば関わる皆にとって好循環が生まれるのではないか。そう考えた結果フリースペースという形態とすることにしました(未就学児に関しては保育士さん等プロの方にお任せすべきであると考え当店ではお預かりしておりません)。
設備としては囲碁・将棋、タブレット、新聞、カードゲームなどを置いており、大家族のリビングをイメージしています。将棋を打っているおじいちゃんと子ども、子どもの宿題を見ているお父さん、読書をしているお母さんなど、各々が自由に過ごす中で自然に交流が生まれてほしいと考えています。
シニアの方が「今日は特に予定がないな...」と思ったときにとりあえず来ていただきその場の誰かと緩く繋がることでシニアの方の孤独問題を解消する一助ともなれれば幸いです。

持続可能な形とするため、ボランティアの方に手伝っていただいたり税金や寄付金を投入する形は当初から検討していませんでした。事業として回していける形でありながら親御さんの経済的負担が大きくならないことを大前提に考え、通学日の小学生に関しては公営の学童保育等と同じぐらいの一律200円に設定しています。正直どう考えても儲けるための形態にはなりえませんが、諸経費を支払うことができ継続をしていくことが第一だと考えていますので、大人の方々や中高生にも仕事や勉強をする場所、食事会をする場所等として当店を活用していただければ幸いです。
子どもを見守る地域の拠点の一つとなれるよう今後も最良の形を目指していきたいと思います。


<HP>
https://sites.google.com/view/acu-freespace-r

<Twitter>
https://twitter.com/acu_r_go

<LINE>
https://lin.ee/0Y5VupJ



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?