木々が教えてくれるもの

#1 木々たちが教えてくれるもの~枝葉~

鍼灸師の月森です。
鍼灸師は東洋医学という学術を用いて疾病の治療や生活の知恵(養生)を提案提供しています。その根幹となっているものが『東洋思想』です。

東洋思想には、<自然の営み>を大切にする姿勢があります。


自然界からもたらされる現象、それこそが人に与える影響だと考えます。風が吹けば、その風が体に及ぼすストレスになり、寒さなら体を冷やしてしまいます。


大きな自然界の中の一つとして人間は存在し、生かされています。
自然界に生きる住人として、人も動物も、木々たちも一緒な性質と考えます。

そう思えば世の中の現象はすべて自然界からもたらされるという思想はとても理にかなっています。
現代では、その自然エネルギーを酷使してしまい多くの犠牲があり、住みにくい世界に変貌してきています。台風の発生に温暖化まで多種多様な自然界の破綻が起きているにすぎません。

この東洋思想で物事を捉えて、それを体に反映し医術的積み重ねられた理論こそが『東洋医学』であり現代の鍼灸や漢方といった治療法に変わってきています。

木々たちが教えてくれるもの~枝葉~

それは、現象を説明するひとつの考え方を教えてくれます。

体のことを例えて話を進めていくと、

何かの疾患や病気をしてしまったなら、その木の末端である葉っぱや木の枝になんらかの問題が起こっていると考えます。
その葉っぱや枝に何かしらの処置をするのが、西洋医学的な「治療」といったものになります。
では、それに伴う心の変化やもっと根幹部の原因にフォーカスして考えていくと、木の枝の根本部分をみていきます。その病気を招いているものは、その根元の部分の処置が必要であったり、またさらに木の幹部にあったりします。

木々が教えてくれるもの

東洋医学では「心身一如」という言葉がある通り、心と体はつながっているという考えがあります。根幹部分で精神的な乱れや病むことがあると、それに連なっている枝や葉っぱにも異常が起こるという現象が起こります。

そう考えていくと、葉っぱだけに処置(治療)を行ったとしても回復していくには時間がかかってくるだろうし、はたまたその処置自体無意味なものになってしまうことにもなります。

木々たちが教えてくれるものは、沢山のことがあります。
それを体に置き換えてのこと、人生を楽しく歩くためのこと、ストレスを回避すること、自分自身の気づきにつながるためにここで投稿していきたいと思います。


つきもり


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