初めてのSCAJで感じた、コーヒーの明るい未来と自分の想い。
皆さん、こんにちは!
あくてぃです☕️
今回はずっと気になっていたSCAJに、ついに、ついに!!!
今年初めて参加しました!!
一昨年はアメリカ留学で行けず、去年は卒論で忙しくて行けず、、、。非常に後悔していたこの2年間。
コーヒー好きとして一度は行ってみたかったこのイベント。
果たしてどんな世界が僕を待ち受けているのか…と、ワクワクしながら会場へ向かいました。
今回のNoteでは、ただのコーヒー好きのメーカー勤務の新卒一年目の社会人が「SCAJ」に初めて参加して、思ったことや発見したことを主に綴っていこうと思いますので、コーヒーを本業とされている方にとってはもう知っている!!等のことが多々あるかと思います。間違っていることも言っているかもしれませんが、どうぞ、温かい目で見てください。。。
※書き終えた時には1万字以上書いてた。。。。笑
今回のNoteはこんな人に読んでほしいと思っています。
・コーヒーの仕事をしていないけど、コーヒーが好き!
・SCAJに興味があるけど、今年は行けなかった。。。来年こそは!
SCAJとは?
日本に限らず、アメリカのSCAA、欧州のSCAE、ブラジルのBSCAなど、世界各国に同じようなコーヒーを啓蒙する団体があるそうです。
そして、2024年度のSCAJは、19回目の開催だそうで、
Let's go full throttle into a new decade / 新たなる10年、エンジン全開でいこう!が今年のテーマです。
実際に参加して、新しいコーヒーの可能性やこらからのコーヒーの未来について考えさせられるものも多かったので、行ってきて本当に良かったなと振り返ってみても思います。では、前置きはこのくらいにして、早速初めてSCAJに参加してきて思ったこと・発見したことを書いていこうと思います!
①なんか、コーヒーの未来って明るそうだな。
コーヒー好きとしている以上聞いたことがあると思われる、『2050年問題・コーヒー豆の高騰』地球温暖化や環境変化によって、コーヒーの栽培地が減少し、業界が衰退するという問題。そのようなことが世間で取り沙汰される中で、僕が実際のSCAJで見たコーヒーの未来は、想像以上に明るいものではないのかと思いました。
SCAJの会場に入って、コーヒーを生業としている人、コーヒーが好きな人が東京ビックサイトに集まっている姿を見て「うわ、なんだここは。なんか、コーヒーの未来って明るそうだ」と直感的に感じました。
確かにコーヒーの祭典なので人が多く集まることは必然だと思いますが、そこにいる人たちの熱気が凄まじいものでした。もちろん、コーヒーの栽培地が減少し、業界が衰退しまうことは、コーヒーにとっては明るい未来ではないと思いますが、その問題に対して本気で向きあっている人、解決しようとしている人を間近でみることができて、この人たちがいればコーヒーの未来は明るいなとこのSCAJを通して実感しました。
また、会場には日本人だけでなく、海外から出店している企業や生産者の方々も多く、歩いていると海外の方々を頻繁に見かけました。世界中から日本に集まり、コーヒーの祭典に参加するというのは、普通に考えてすごくないですか?日本に来るだけでも多額の費用がかかり、出店料も決して安くはないはずです。さまざまな思いを胸に日本へやって来た彼らが、時間と労力、そしてお金をかけてまでコーヒーを広めようとする姿勢には、ただただ敬意を感じます。そして、彼らが今回日本にもたらしてくれたものは、これからの日本のコーヒーシーンに良い影響を与えてくれると思っています。こうした国際的な交流や新しい取り組みを見ても、日本のコ
ーヒーの未来は明るいと感じます。
②コーヒーに関わる仕事って多いな。
今回のSCAJのブースを回って感じたことは、コーヒーを生業としている人が想像以上に多いということです。一般的にコーヒー関連の仕事といえば、私が大学生の頃に働いていたスターバックスのようなチェーンのカフェのバリスタや、個人で独立しているカフェのバリスタが思い浮かびます。
しかし、エスプレッソマシンのメーカー、生産者、焙煎機の代理店、コーヒーのサブスクリプションサービス、コーヒー豆の商社、飲料関連メーカー、コーヒー器具のメーカー、コンビニコーヒー、独立したカフェ、マシンのメンテナンス、包装メーカー、シロップのメーカー、浄水器のメーカーなど、さまざまな職種が存在します。今思いつくだけでもこれだけの仕事があります。
普段飲んでいるコーヒーはバリスタによって提供されるものなので、バリスタという職業が最も馴染み深いかもしれません。しかし、今回のSCAJを通じて、私たちが飲んでいるコーヒーは多くの人々の手によって作られているのだと改めて実感しました。
例えば、カフェでラテをオーダーした場合、エスプレッソを抽出する際に使われるエスプレッソマシン。日本にはエスプレッソマシンを製造しているメーカーはほとんどないため、海外からの輸入が必須です。そのエスプレッソマシンを作るメーカーのメカニック、販売する営業、そして日本に輸入する業者や商社がいます。そして、最終的にカフェでエスプレッソを抽出するバリスタがいます。
このように今回のSCAJでは、一般消費者では普段お話しする事ができない各分野の先駆者たちと話す事ができ、とても良い経験になりました。
③ゲストバリスタの存在
僕が尊敬している川野優馬さんがゲストバリスタをするという情報を聞きつけ9日にkurasuのブースに駆けつけました。川野さんはLight up coffeeというコーヒー屋さんを運営していて、YouTube、Note、Podcastなどでコーヒーの情報を発信しています。コーヒーへの情熱もそうですが、川野さん仕事の考え方がとても好きでよく参考にさせてもらっています。URL貼っておくので良かったら見てみてください!特にヨーロッパのコーヒー屋さんを巡った話が個人的に好きで、今年の年末年始でヨーロッパにコーヒーを1人で飲みに行く予定を立てました。笑
行ってきたらまたNoteに感想を書こうと思います☕️
普段は普通の会社員として働いている僕ですが、ゲストバリスタという存在に強い憧れを抱いています。というのも、スタバでの4年間のバイト経験を通して、「どうやったら目の前のお客さんの心を動かせるのだろうか」と考えながら、コーヒーやドリンクを提供することがとても好きでした。ただ、今はメーカーで働いているので、直接のお客さんと接する機会はなく、相手はスマホやパソコンの画面越しです。今の仕事が嫌いなわけではありませんが、やはり、自分のところにお客さんが来てくれて、自分の好きなコーヒーを淹れられることには特別な魅力があると感じています。
でも、ゲストバリスタって大変そう。
有名な人がゲストバリスタをすると、めっちゃ人が集まります。今回のSCAJも例外ではなく、とてつもない人が並んでいる場面も見かけることが多々ありました。
そのお客さんたちを捌くのもそうですが、普段のお店では使っていないコーヒー器具を使ってコーヒーを抽出することもあるそうです。なので、その場でコーヒーをどのくらいの量を使うのか、挽き目などを決めて抽出をするそうです。
コーヒーの理論や、少しでも多くの知識を身につけていないと、美味しいコーヒーを振る舞うのはだいぶ難しそうです。。僕にはできません。。笑
いつかどこかのブースでゲストバリスタ的なことやってみたいな。
僕にとって魅力のあるバリスタとは。
SCAJに参加してみて、「並んでもこの人のコーヒーを飲みたい!」と思う人もいれば、そうでない人もいました。業界ではとても有名な方でも、「今回は並ばなくてもいいかな」と思うこともありました。誤解のないように言っておきますが、その人たちが嫌いというわけではありません!!!!
これはあくまで僕が感じたことで、なぜそう思ったのか自己分析してみたところ、僕にとって「魅力のあるバリスタ、話してみたいバリスタ」は以下の4つのポイントに集約されることがわかりました。
人柄:ちょっとしたことでも周りの人への気遣いができる。
伝える力:知らないことをわかりやすく教えてくれる。
素敵な笑顔:やっぱり、笑顔のあるところに人は集まりますよね。
豊富な知識や経験:質問すると、10倍の情報で返してくれる。
ストーリー性がある:ストーリー性のあることって惹きつけられますよね。
この4つの要素が組み合わさったバリスタに、僕は自然と引き寄せられるのだと気づきました(笑)
こう振り返ってみると、僕がコーヒーに求めているのは「超絶美味しく淹れる技術、知識」ではなく「美味しいコーヒーを通した会話やつながり」なのかなぁと改めて感じました。
④コーヒー系のYouTubeって結構需要ありそう。
昨年のデータですが、SCAJには約7万人が来場していたそうです。つまり、コーヒーに少しでも興味がある人が7万人も集まったということです。これって、結構すごいと思いませんか?東京モータショー(130万人)は別格ですが、嗜好品のイベントとしてはトップクラスの規模だと思います。ちなみに、カメラの祭典「CP+」の来場者数は約5万人ほどらしいです。ロサンゼルスに住む日本人の数は約7万人くらいなんだとか(笑)。
この7万人の中には、さまざまな形でコーヒーに興味を持っている人がいると思われます。たとえニッチな内容でも、一定数の視聴者を獲得できる可能性があると思います。
普通に歩いてる。
SCAJを歩いていると、どこかで聞いたことがある声がちらほら聞こえてきました。今回のSCAJでは、コーヒー関連で名の知られたYouTuberの方々をたくさん見かけました。(忙しそうだったので、声はかけませんでしたが…)
コーヒー系のYouTuberには、気取っていない方が多いと感じます。ありのままの自分を見せている方がいて、そうした人々が身近にいるというのは、なんだかいいなと思います。表現するのが難しいですが、「すぐ手に届く」ような距離感に感じられます。
あ、ちなみに私もYouTubeをやっていますので、よかったらチャンネル登録してください(笑)。年内に500人を目指して、気ままに自分の好きな動画をアップしています。コーヒー、カメラ、旅行が好きなので、主にその三つのテーマで動画を作っているので系統はバラバラですが、、、、
コーヒーとカメラって相性いいよね
余談になりますが、コーヒー好きな人って、カメラも好きな方多いと思いませんか?ありがたいことに最近コーヒー界隈の人と仲良くなることが多いのですが、3人に1人は一眼レフを持っているような気がします。
僕はもともとカメラが大好きで、大学生時代にフリーランスだったり映像制作会社でインターンをしていたのですが、その界隈でもコーヒーが好きな人が多かった気がします。
なんで相性がいいのでしょうか。
今パッと思いつくのは、
①カフェ、コーヒー屋さんという独特な空気を写真に残しておける。
②両方を合わせることで、五感に作用する。
カメラは視覚、触覚(カメラ自体を触ること)、
コーヒーは、嗅覚、味覚、聴覚(エスプレッソマシン、グラインダー、ドリップする瞬間の音)
③美味しかったという瞬間を記録できる。
後から写真を見返したときに、ここのコーヒー美味しかったな〜と思い出せる。
④バリスタを撮るのが楽しい。
バリスタたちが輝いている瞬間を残す事ができるのが個人的に好き。
⑥自分の目線を伝える事ができる。
カメラでその場を切り取るときは、自然と自分の画角で写真をとっていると思うので、自分の目線(自分が興味があること)を伝える事ができる。
パッと思いついただけでも、これくらい書けるので今度Noteに書き連ねてみようかなと思います。余談が長く申し訳ない。。
⑤見せ方って大事
皆さんは、初めて訪れるコーヒー屋がいくつか目の前にあるとき、どのような基準で選びますか?店舗の外装、スタッフの雰囲気、コーヒー豆の豊富なラインナップ、行列ができている様子など、さまざまな要素があると思います。でも、最も大切なのは、そのお店が「気になる!」「なんだかここ良さそう」と思わせてくれるかどうかではないでしょうか。
その感情を引き出す要素こそが、見せ方だと思います。
余談ですが、僕は現在、某電子機器メーカーのEC部門を担当しています。資料を作成するとき、上司からは「見せ方を意識しよう」とよく指導されます。例えば、ただ数字を並べるだけでなく、どの数字をどういう風に表現したいかをしっかりと考えて、グラフや図を使って視覚的にわかりやすく伝えることなどです。そうすることで、伝えたい内容がより伝わりやすくなると思います。実際の仕事で経験したことを通して、どの業界でも「見せ方」がいかに大切かを実感しました。
何が言いたいのかというと結局のところ、お店のブランディングが大切だな〜とこのSCAJに行ってみて思いました。
なぜこの話題を取り上げたかというと、SCAJの会場を歩いていて「このブース、もったいないな…」と感じることが多々あったからです。どこの会社とは言いませんが、せっかくブースを持っているのに、置いてあるのはテーブルとケトルだけ。来場者がブースの前に立ち寄っているのに、来場者に気づかずスタッフ同士で話している、という場面も見受けられました。決して安くない出店料(20万〜40万円ほど)を払っているのに、これは少し勿体無い気がします。会社からの指示で嫌々出店しているなら仕方ないですが、そんなことはあってほしくないですけど(笑)
この件も、良い「見せ方」ができればそのブランドの価値を最大限に引き出せるだろうな、と素人ながら思いました。
⑥コーヒービレッジでの勝ち方
コーヒービレッジでも「見せ方」がいかに重要か、改めて感じました。
あまり「勝ち方」という表現はしたくありませんが、将来自分が出店する際に気をつけておきたいポイントがいくつかあったので、ここに書き残しておきます。もちろん、コーヒー業界の未来を担うロースターの皆さんを批判するつもりはありません。むしろ、仲良く協力しながら業界を盛り上げていきたいという気持ちです。また、自分はコーヒーを生業としているわけではないので、正しいことを言えているのかも分かりません。なのでここでは、自分だったら将来SCAJでお店を出すことになった時にどうすれば来場者に「このお店で買おう!」と思ってもらえるか、について考えてみたいと思います。
※売上等の話に興味がない方は、ここは飛ばしていただいても大丈夫です!あくまでも企業として存続していくためには、SCAJでも売上を上げることが重要だと考えていますので、今回この点を取り上げています。
コーヒー豆を買ってもらうには
まず、普通に考えてみてください。SCAJのコーヒービレッジは、まさに超絶レッドオーシャンです。あの会場には、同じコーヒーを生業とする出店者がずらりと並んでいます。この中で自分の商品を選んでもらうのは、なかなか難しいですよね。でも、コーヒーは嗜好品であり、食品でもあるため、消費量が多いという利点があります。私が普段取り扱っている電子機器と比べると、たくさんの種類を試してもらえる可能性が高いので、購入してくれる確率は高いと思います。とはいえ、予算の制約は誰にでもあります。ちなみに、今回の僕の予算は1万円でした。
だからこそ、来場者の予算内に入り込めるかどうかが重要だと思います。せっかく「買いたい!」と思ってもらっていたのに、予算オーバーで選ばれなかったとしたら、それは大きな機会損失です。非常にもったいないことですよね。
今回僕が購入したコーヒー豆を例に、なんで購入に至ったのかを分析してみようと思います。
左上:koloro coffee(長野)
→知らないお店だったけど、スタッフの方の雰囲気が良かった+めっちゃブースを凝っていたので見たところ、パッケージが好きすぎてパケ買いした。
真ん中上:MÖWE COFFEE(東京)
→聞いたことがあるコーヒー屋さんだったので購入。
右上:Roast Design Coffee(神奈川)
→SCAJのロースターの対談みたいなのに?出ていて気になったので購入。
左下:THE COFFEESHOP
→たまにYouTubeで見ていていつか飲んでみたいな〜と思っていたので購入。
真ん中下:GluckCoffeeSpot(熊本)
→知らないお店だったけど、スタッフの方の雰囲気が良かった+熊本に行く機会あまりないから購入。
右下:Coffeedot(熊本)
→ちょくちょく友達のインスタに出てきたりしていて知っていた+熊本に行く機会あまりない+Coffee Collection 2023 Natural 優勝しているので購入。
まとめてみると、
①スタッフの印象が良い(気さく、笑顔)
②InstagramやYouTubeなどのSNSメディアをしっかり活用している=お店の情報が自分に届いている
③普段行くことがない場所にある
④大会で優勝している
⑤ブースやパッケージなどをこだわっている
こんな感じですね。
僕だったらこの5つの要素を満たしていれば気になってコーヒー豆を買っちゃいそうです。笑
出店場所って大切
SCAJのコーヒービレッジでは、出店場所の重要性を強く感じました。お客さんがたくさん並んでいると、向かい合わせの店舗のお客さん同士で通路が塞がれてしまい、並びたいのに並べない状況が何度かありました。人気のある店舗の前には長い列ができることが多いので、そういった場所の近くに出店すると、自分のお店に興味を持ってくれたお客さんが列に並べなくなってしまうリスクもあるのかもと思いました。だから、会場のどこに出店するかは集客に大きな影響を与える要素だなと思います。(選べるのか知らないけど。。)
⑦試飲バッチブリューでもよくない?
今回のSCAJでコーヒービレッジを回って感じたのは、多くのコーヒー屋さんが人手足りてないんじゃない?という点です。例えば、ワンオペでコーヒーを抽出しているために、コーヒー豆を買いたいお客さんの対応ができず、結果として行列ができてしまい、隣の店舗の前まで並んでしまう場面を見かけました。珍しいコーヒーを飲みたい人が多く集まっているため、抽出したコーヒーがすぐに無くなり、次の抽出が終わるまで待つ人たちがたくさんいる。私自身、お客さんは他のコーヒー屋さんも回りたいと思っているはずなので、長時間待たせてしまうのは少し申し訳ないと感じました。こうした状況を解決する手段として、ひょっとしてバッチブリュー(または、コーヒーメーカー、コーヒープレス)を使うのもアリなんじゃないか?と思い、今回の記事を書いています。
バッチブリューとは、コーヒーの抽出方法の一つで、大量のコーヒーを一度に安定して抽出するための手法です。主にチェーンのコーヒーショップやカフェで使用され、専用のコーヒーブリューマシンを用いて、決まった量のコーヒーを効率よく淹れることができます。抽出するコーヒーの量を設定してボタンを押して時間が経てば出来上がりです。ちなみに、僕が働いていたスタバでもこのバッチブリューを使ってコーヒーを抽出していました。
日本でバッチブリューが受け入れられにくい理由
個人的な印象なのですが、日本人ってバッチブリューを使うことに対してマイナスな意見を持っている人がるのではないでしょうか。かく言う私も以前までは、バッチブリューで淹れるコーヒーに対してマイナスな考えを持っていました。※考えが変わった理由は後で記述します。
バッチブリューのマイナスな意見としてよくあげられるのは、
・ハンドドリップじゃなきゃコーヒーを美味しく淹れることができない。
・バリスタがハンドドリップで出すことに意味がある。
・コーヒーの繊細な味を抽出することが出来ない。
・時間が経ったら風味が落ちてしまって、温度管理も大変。
・売れなかったら大量廃棄のリスクがある(スタバは抽出後30分で捨ててます)
・コーヒーの抽出の魅力であるハンドドリップの存在を蔑ろにしている。
・ハンドドリップより美味しくない。
これらは僕が以前まで思っていたことでもあります。笑
日本でバッチブリューが受け入れられにくい理由は、日本人の手仕事へのこだわりやその場での体験を重視する文化にあるのではないでしょうか。バリスタが目の前で丁寧に淹れるハンドドリップには「特別感」や「高品質」というイメージが強く、機械での抽出が無機質に感じられがちだと思います。また、古くからの喫茶店文化(ネルドリップやサイフォン)の影響で「手作業こそが美味しい」という価値観が根強いことも背景があってバッチブリューの普及を難しくしているのではないでしょうか。よく話には聞きますが、ハンドドリップが売れる国は日本が一番って言いますもんね。
バッチブリューの魅力
一方で、バッチブリューにもポジティブな点はあります。
それは、
・安い!
・提供時間早い!
・上手い!(ちゃんとレシピを組めば)
・オペレーションの効率化ができる。
なので、さっき取り上げたコーヒービレッジで感じた人手不足の問題、バッチブリューで解決でできないでしょうか。例えば、あらかじめバッチブリューで淹れたコーヒーをポットに入れておけば、お客さんにすぐに渡せますよね。そして、コーヒーを注いだ後は、目の前のお客さんとゆっくり会話ができるはず。
ハンドドリップしながらだと、どうしてもバリスタは抽出に集中しなきゃいけないので、お客さんとの会話に全力で向き合うのは難しい気がします。それなら、ささっとコーヒーを渡して、その分の時間をお客さんとのおしゃべりに使った方が、みんなにとっていいんじゃないかな、と思うんです。
実際、僕もバリスタとコーヒーの話をたくさんしたいんですけど、ハンドドリップに集中しているバリスタにはちょっと話しかけづらいんですよね。だから、バッチブリューでコーヒーを出して、その分お客さんと会話を楽しむ時間を増やす方がいいんじゃないかと。
ただ、「バッチブリューでコーヒー淹れてます!」って大々的に言うと、ハンドドリップ派のお客さんが来にくくなるかもなのでその人たちにもどうしたら振り向いてもらえるか、ちょっと考えどころですね…。
こんだけバッチブリューについて語っていますが、もちろんハンドドリップも大好きです。なので、バッチブリューを「マイナスなこと」と一概に決めつけるのではなく、ハンドドリップとバッチブリューのそれぞれの特性を理解し、場面やニーズに応じて柔軟に取り入れていくことが重要だな〜と思いました。
もし自分がSCAJお店を出すのであれば、バッチブリューとハンドドリップを組み合わせてやるかと思います。もし実店舗を持った時も同じ考えだと思います。
なんか、SCAJの話していたのにいつの間にかバッチブリューについてめっちゃ語っている気がする。笑
まあいいか、気にせず書いてきます。
バッチブリューっていいなと思うようになったのは、二つの出来事からです。一つ目は留学先のでめっちゃお世話になっていたカフェで飲んでいたコーヒーがバッチブリューでした。
バッチブリューの何がいいかって、とにかく安い!!!ことだと思います。
アメリカ留学してる時は円安と物価がえげつなかったので、普通にラテとか頼むと800円とかしましたね。一方、バッチブリューは350円ほど、そして普通に美味しいんですよね。朝8時からやっていた+大学の寮の隣にあったのでほぼ毎日行っていましたね。
好きなコップを選択して、自分の好きなだけ注ぐ。
そしておかわりも何回もし放題。
おかげさまで一日中入り浸っていました。
朝一番に行くと、まだバッチブリューの準備中で、コーヒーが抽出し終わるのを待ちながらスタッフと話す時間が好きでした。みんな元気にしているかな…つい懐かしくなっちゃいますね。あの時間も、実はバッチブリューの楽しみ方の一つだったなと感じます。
二つ目は、Passage Coffeeのバッチブリューを飲んで驚愕したからです。
僕は仕事前の朝活で、よくPassage Coffeeに寄っています。そこで飲むバッチブリューが本当に美味しいんですよね。しかもシングルオリジンのコーヒーが楽しめるんです。しっかりしたレシピのおかげで、毎回安定した美味しさが出ているのもさすがだなって思います。
Passage Coffeeのオーナー、佐々木さんをご存じの方も多いと思いますが、彼はエアロプレスの世界チャンピオンなんですよね。そんな佐々木さんが手がけるバッチブリューなら、やっぱり美味しいのも納得です。
しかも聞いてください。朝のコーヒーが300円なんです!!!!
このクオリティでこの値段、正直信じられません。お客さんとしては嬉しすぎる価格ですし、これからも通い続けたいなと思っています。
こういう背景があってバッチブリューへの考え方が変わりました。
総括
今回のSCAJを振り返って感じたのは、コーヒー業界の熱気と広がりです。初めての参加で最初は緊張しましたが、会場に一歩足を踏み入れた瞬間、そのエネルギーに圧倒されました。どのブースもそれぞれの個性が光っていて、コーヒーに対する情熱がひしひしと伝わってきました。環境問題やコーヒー産業の未来についての不安はもちろんありますが、それでも多くの出展者やバリスタたちが未来に向けて前向きに取り組んでいる姿に、業界の底力を感じました。
全体を通じて、コーヒーを通じた人とのつながりや新たな出会いに恵まれたSCAJでした。このイベントを通じて感じたことを糧に、これからもコーヒーの魅力を発信していきたいと思います。
ではまた!!
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