ドストエフスキー『地下室の手記』感想
ドストエフスキー作品で初めて読んだ本で、2021年12月31日~ にかけて読んでいました。
一応、光文社古典新訳文庫からでている、安岡治子訳のものを、読み進めつつ適宜かいた感想であることを、記しておきます。
第一印象は、太宰作品のような情けなさ、しかしそれが女性の独白でなく、男性、それも中年男性の独白であることによって、男性であるわたしがより共感しやすい設定であったため、太宰のそれとは違った感情を起こされました。
まず、第Ⅰ部の 5節 がかなり印象が強かった。それ