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ゆっくりだからこそ見えるものがある〜帯に載せた筆者の想い

このタイトルは、一昨年出版した著書「天岩戸神話を歩く」の帯にのせたメッセージです。
私の場合、有名人ではないので名前で本を手に取ってくれるわけではありません。
思いっきりインパクトのある帯も候補に上がったのですが(!が連発するような=苦笑)、本を読んでくださる方々に一番伝えたいメッセージにしました。

帯って一番目を引くところだから、ついつい目に止まりやすいものに走りがちですが、中身とのギャップがあり過ぎなのもなーと思い、こんなメッセージに落ち着きました。

せっかくなので宣伝です!

神々の里と呼ばれる宮崎県・高千穂を舞台に、日本神話をもとに実際に歩いて巡った町や里山のことを書いています。
ガイドブック的なものにしたくなかったので、そこで何を体験し何を感じたのか?から外れないように、歩くというスピードだからこそ肌で感じることを書くことにこだわりました。

この本についての徒然はいずれ書きたいなーと。

なんだか宣伝から入ってしまいましたが(笑)。

私の暮らす北海道ニセコ町は、言わずもがな豪雪地帯です。
総積雪量は多い時には10Mを越えることもあり、真冬は真っ白な世界。

4月になり季節もすっかり春になり、雪解けとともに農家さんは大忙しな季節になりました。
桜はもう少しってところですが、今は真っ白なコブシの花々が咲き乱れています。

残雪が残る春の里山を歩き、滑ることが大好きな私はというと。
暇さえあれば、トコトコと春山に出かける日々。

「おいおい、仕事しろよ」
って感じですが、良いんです!←勝手に

スキーにシール(後ろに滑って行かないように)をつけ、シューッシューッと滑らせていくと、いろいろなものが五感を通じて飛び込んできます。

パウダースノーより当てるのが難しいと言われるフィルムクラスト
まるでクレームブリュレのよう!
一面にフィルムを貼ったような斜面は、キラキラした自然の造形美が広がります

風に飛ばされちゃったのかな?
高い木にまんまるく寄生する宿木(ヤドリギ)を発見
フニャフニャしてて海藻のようでした
上空には巨大なレンズ雲!
やっぱり山の上は強風が吹き荒れてました
根っこがあれば大木として生きていけるのだ!
多分エゾマツ

こんな言い伝えがあります。
狩猟民族だったアイヌの人々は、狩りに出た時に吹雪に遭い、エゾマツの下で吹雪をしのぎ助かったとか。
エゾマツの枝は垂れ下がっているので、傘の役割をしてくれたんですね。

〜ゆっくりだからこそ見えるものがある〜

目に見えるものだけが真実じゃありません。
肌で感じ心で感じること。
私が感じたことが絶対的なものではないし、誰かが正解を導くわけでもない。
答えは全ての人の心の中にあるのでしょう。


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