1000年以上の歴史あり??〜信州・野沢温泉を夢中で歩く
先週末、1年ぶりに野沢温泉へ行ってきました。
お世話になっているスキーメーカーのイベントに出席するためです。
地元の友人の車に乗せてもらい、小樽からドンブラコ〜とフェリーで新潟へ。
イベントの翌日、出発まで少し時間があったので、スキーをせずにブラブラとお散歩へ。
こういうの大好きなんです。
仕事で日本各地へ行かせていただくことの多い私。
現地でやることだけやって、ピューっと帰ってきていた若い頃は、そんなことは全く思いつきもしませんでした。
今では、その土地を味わうために夢中で歩いています(笑)
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長野県の北東にある野沢温泉村は、毛無山の麓に所狭しと広がる集落です。
その歴史は古く(諸説あり)、聖武天皇の時代(724~748年)にこの地を訪れた僧・行基によって発見されたという説や、修行中の山伏によって見つけられたとか。また手負の熊を追っていた猟師が、その熊が温泉で傷を癒していたのを発見した説も。
いずれにしろ「誰が最初に野沢温泉のお湯を発見したんべな?」からなんですね。
しかし発見された当時から長い年月、温泉に入るのは一般的ではなく、江戸時代に入ってからのことでした。
飯山藩主であった松平氏が宿や浴場を整備し、その後、一般の入浴を許可するようになりました。
ちなみに江戸時代には24軒の湯治宿があったとされています。
現在は、30余りの源泉から引湯する良質の外湯が13あり、それぞれが個性的。
全部入ったことはありませんが、裸になってから「アチチ〜〜〜」と入れずに、慌てて服を着た記憶も(苦笑)。
地元の方々が大切に守っている湯治場なので、ルールやエチケットを守って入りましょうね。
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続いては地元の氏神さま・湯澤神社へ。
村の中心にあり、多くの人が前を通りますが、急階段のためか参拝する人はほとんど見かけませんでした。
いや、実際のところ雪が残ってツルツルだったので、この時期は無理です…
創建の年代はハッキリしませんが、諏訪信仰の祖・タケミナカタノカミを祭神とし、地元の方から総鎮守として厚く信仰されています。
そのままブラブラと5分も歩けば、源泉が噴き出している「麻釜」へと。
70度〜90度の熱湯が湧き出していて、地元の方は古くから生活の場として利用しています。
「麻釜」と呼ばれるのは、昔ここで麻を茹で皮を剥いでいたことが由来です。
野沢といえば!
そうです、あの「野沢菜漬け」ですよね。
毛無山に冬がやってくる11月、収穫された野沢菜は、ここで丁寧に「お菜洗い」がされます。洗い清められた野沢菜たちは、大きな桶に各々の家伝の教え通りに漬けられ、あの美味しい「野沢菜漬け」となるのです。
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スキーがご縁で訪れるようになり、かれこれ30年←自分でもびっくり!
ほんのちょっと目線を変えるだけで、知らなかったことがたくさんありました。
学びは楽し!です。
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